判断を減らす
私たちは気づかないうちに、1日に約35,000回もの判断を下しているといわれています。朝起きてから夜寝るまで、何を食べるか、何を着るか、どのルートで移動するかなど、無数の選択に直面しています。この判断の連続が、実は私たちの精神的エネルギーを大きく消耗させているかもしれないと知ったら、どうお感じになられますか?そこで注目したいのが、判断を減らすという考え方です。iPhoneの生みの親であるアップルのスティーブ・ジョブズ。彼が常に同じスタイルの黒いタートルネックとジーンズを着用していたのは、「服選び」という日々の判断を省くためだったそうです。これにより、重要な意思決定に集中するためのエネルギーを温存できたそうです。判断を減らすことには、複数のメリットがあります。まず、意思決定疲れを軽減し、本当に重要な判断に注力できるようになります。また、日々のルーティン(日課など)が簡素化されストレスが軽減されます。さらに時間の節約にもつながり、生産性の向上や時間的なゆとりの確保も期待できます。毎日の生活で、不要な判断を減らす工夫の代表はやはり整理整頓だと思います。「探す」作業は判断疲れを招きがちだからです。しなくて済む判断はしないほうが快適に過ごせますよね。判断を減らすことは、より充実した人生への第一歩となるかもしれません。※写真は次のリンクからお借りしました。なぜ「iPhone」をこの世に送り出せたのか…ジョブズが持っていた「運でも才能でもない」驚くべき能力 未来を予測するのではなく、未来を創造するなぜスティーブ・ジョブズは「iPhone」をこの世に送り出せたのか。サイエンスライターの竹内薫さんは「ジョブズに運や才能があったからではない。彼は『未来を創造するための仮説』を立てる天才だったからだ」という――。(第1回)president.jp