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日常生活で他人からの評価や意見に心を乱されることって、よくありますよね。

 

でも、その評価や意見が本当に重要かどうかを考えると、実はほとんどが単なる主観に過ぎないです。なぜなら人は「見たいように物事を見ているから」です。

 

■他人の視点は主観的
 

例えば、私たちが他人を評価するとき、その基準は自分の経験や価値観に基づいています。同じ行動でも、見る人によってその評価は全然違います。

 

積極的な行動を「自己中心的」と見る人もいれば、「リーダーシップがある」と評価する人もいます。つまり、私たちの評価は自分のフィルターを通して行われているのです。

「目は心の窓」って言葉を、聞いたことありますか?でも実際には、「目は自分の心の窓」かもしれません。私たちが世界を見るとき、客観的に見ているつもりでも、実は自分のフィルターを通して見ています。

 

うっすら色のついたメガネで見れば、景色はその色に染まるように。

 

経験、価値観、そして時には気分までもが、私たちの認識に影響を与えています。同じ絵画を見ても、芸術家は技法に注目し、歴史家は時代背景を探り、恋する人は愛を感じるかもしれません。

 

私たちは見たいように世界を見ているのです。

 

■全員を満足させることは無理
 

全員に好かれようとすることは本当に大変で無理です。終わりのない戦いをするようなものだから。

 

他人の期待や基準は多種多様で、それに全部応えることは不可能です。私は会社を経営していますので、できる限り公平性や意見を取り入れるよう、意識はしていますが、よかれと思って行うことも、誰かを満足させれても、全員には難しいと感じることが少なからずあります。

 

ただ、自分らしさを失ってまで他者の評価を気にするよりも、自分が本当に大切にしている価値観に従って行動することが、結果的に最も良い結果が得られるように思います。それは初心とも言えますし、なんのために働くのか(生きるのか)?の価値観です。

 

 

■自分自身の評価を大切にする
他人の視点に振り回されるのではなく、自分自身の視点を大切にしたいものです。自己評価を高めることで、他人の評価に左右されることなく、自信を持って行動できるようになります。

 

自分が何を大切にし、どんな人生を送りたいのかを明確にすることが、他人の意見に惑わされないためのポイントだと思います。仕事しているなら、仕事でどんな自己実現をしたいか、でも良いと思います。そうすれば(完全には無理だとしても)他者評価はあまり気にならなくなります。
 

 

■見たいように見る現象の理解
心理学的には、人は、自分の信念や期待に合致する情報を優先して取り入れる傾向があることが知られています。これを「確証バイアス」と言います。つまり、人は自分が見たいように物事を解釈し、自分の信念を強化する情報を集める傾向にあるのです。この現象を理解することで、他人の評価が必ずしも客観的でないことに気づけるようになります。

他人の評価や意見に振り回されるのではなく、自分自身の価値観や目標に従って生きることが、より充実した人生を送るための道です。人は見たいように見るのですから、他人の視点を気にしすぎることはやっぱり無駄です。自分自身を信じ、自分らしい人生を築いていきたいものです。自分の目で世界を見つめ、自分の人生を歩むことが大切だと思います。

 

 

人は見たいように見る。だから気にするのはやめましょう。