「どうしたら小麦やめられますか?」の質問を時々いただきますので、私の体験から対策をまとめてみます。
まず、自分が小麦にたいして、気付かない遅発型アレルギーや不耐症かどうかを調べて「自分には小麦は良くない」ことを認識することがなにより大切だと思います。
調べるのは病院に行かなくても大丈夫です。2週間(できれば3週間)一切の小麦を摂らないようにして、2週間後に食べてみて体調がどうなるかをみるのです。2週間位なら我慢できますし、その間にどんな食品に小麦が使われているかを知るいい機会にもなります。原材料名を必ずチェックするので、ついでに添加物もチェックすれば一石二鳥です。
私の場合は、二週間後に思いがけず、半年以上苦しめられていた「万性胃炎」が簡単に治ってしまいましたから、その喜びと驚きのモチベーションで「もっとやめ続けよう」と思うことができ、さらには花粉症までほぼ治ってしまったので、もう食べたい気持ちはすっかりなくなってしまいました。
次に私は「小麦アレルギーでした」と、小麦をやめたことを思い切って周りの人たちに宣言しました。コソコソやっていると、付き合いが悪くなって相手に申し訳なくなり「仕方ないから食べちゃおう」ということになってしまうと思ったからです。
思い切って、名札や名刺に「グルテンフリー中!」と書いておけば話も盛り上がっていいかもしれませんね。
それから、一生やめると思うと悲しくなります。私はタバコをやめた時は「やめたのではなくて休んでるだけ」と、周りにも自分にも言い聞かせて、吸いたいもう一人の自分に希望を持たせておく方法でやめられました。やめてきた頑張りが自分にとっての財産や誇りになって、吸ってしまうのがもったいなく思えたのです。たとえば、花粉症で悩まれているかたは「花粉症が終わるまで」でいいと思います。
問題は、やはり現実的に小麦製品を食べられないことでした。
これは、米粉などの代替食品をたくさん準備しておくといいと思います。天ぷらは米粉で揚げるとカリカリして天つゆに入れてちょうどいい食感です。ホットケーキもお好み焼きも米粉製のものがあります。麺なら米粉麺、雑穀麺、米粉パスタ、ビーフンがあります。近頃は米粉の餃子の皮も売っています。ビールを飲みたければ、のどごし生など大豆由来のものがあります。ソーセージも小麦なしのものがあります。醤油は小麦の使われていない醤油(たまり醤油の一部に)があります。ですから、家では何不自由なく食事を楽しめます。
問題は外食です。外食は割り切ってます。なにを割り切ってるかというと、やはり醤油です。醤油にも小麦が入っているので外では何も食べられなくなってしまうのです。
私はアナフィラキシーを起こすようなアレルギーではないので、醤油が使われた料理は割り切って食べています。すると、お寿司、たまご丼、親子丼、生姜焼き定食、野菜炒め定食、ニラレバ定食、チャーハンなどは大丈夫です。そばも十割なら大丈夫。カレーも小麦抜きで作られているお店があります。
でも、ご安心ください。小麦は、タバコや砂糖と同じ中毒なので、一ヶ月も経たないうちに中毒症状がなくなり小麦の食欲がなくなります。私は、いつもクッキーをくわえながら仕事しているような感じでしたが、不思議なほど食べたい気持ちがわかなくなりました。それどころか、食欲そのものが抑えられ、以前が異常食欲だったことがわかりました。おかげでその後、一時は最高で10kgも痩せてしまいました。
こんな感じで、現在も小麦を摂らないグルテンフリーを3年近く続けています。以前は健康に対して「どうせ自分は体が弱くて長生きできない」とネガティブでしたが、現在は「健康になれる」「以前に戻りたくない」と、前向きに考えられるようになりました。そのモチベーションは、もう消えることはないと思います。
どうぞ、皆さんもがんばってください。