多くの人が気づいていない、遅発型(遅延型)小麦アレルギーのしくみについて説明いたします。

 

 

糊のようにへばりつき消化されない、しかも農薬などで汚染されたグルテン(小麦)により、体に小麦抗体が作られます。すると、消化器内で抗体がグルテンを取り除こうと活動して正常細胞まで傷つけ炎症を起こします。私の胃炎(十二指腸かも)や下痢体質は、まさにそれだったようです。

 

そうして、腸の炎症が進むと腸に穴があく「腸もれ(リーキーガット)」を起こすのだそうです。腸もれの穴からは、未消化のタンパク質や毒素が体内に入り込みます。血液により内臓や関節、血管、皮膚など全身に運ばれ身体中で免疫を騒がせ炎症体質にしてしまうのです。そして消化不良、アレルギー、関節炎、精神疾患、皮膚炎、慢性疲労など多くの問題を引き起こすのだそうです。

 

アレルギーがなぜ起こるかですが、グルテンによる腸内環境の悪化により日常の排毒機能(デトックス)が弱まります。すると、体は毎日小麦の排毒だけで精一杯になり、ほかの悪いものが入ってきても手をつけられない状態となり、花粉症やぜんそくやアトピーなどアレルギーを引き起こすのだそうです。私は小麦をやめて腸内環境が正常化し、尿や便での排毒機能に余裕ができたので33年歴のひどい花粉症をほぼ治すことができたようです。

 

グルテンはもっと怖いことも引き起こします。腸もれにより、血液に入り込んだ毒素が脳に運ばれ、脳壁を破る「脳もれ(リーキーブレイン)」が起これば、免疫担当の神経細胞ミクログリアを騒がせて脳内炎症をおこし、間違った指令を体に出し、もの忘れなど脳に霧がかかるブレインフォグやうつ病などの精神疾患に至ってしまうのだそうです。実は、私も「もの忘れ」がひどかったのが改善されました。

 

しかし、これらの症状は食べてすぐに現れない遅発型ですから気づけないのです。日本人の4人に1人の血液から未消化のタンパク質が見つかっていることから、この気づけない腸もれによる遅発型小麦アレルギーあるいは不耐症が原因で病気になっていると考えられています。

 

小麦抗体を持っているかどうかは、アレルギー検査をしなくても簡単に確かめる方法があります。3週間小麦(麦系全般)を一切やめてみるのです。そして3週間後にまた食べると体がどうなるかで判断します。

 

私は、二週間で半年悩まされた慢性胃炎が治ってしまったので、再度食べることなく小麦は一切やめました。なにしろ、少しでも体内に入ると炎症の火事が再び起こるからです。

 

西洋人は何千年も食べてきたからパンやパスタを食べられるのであって、戦後から大量に食べるようになった日本人に合わないのだそうです。

 

しかも、戦後から食べている小麦は、ほとんどが「メリケン粉」(アメリカ産)で、品種改良によりグルテンの粘着力は5倍になり、たくさんの農薬で作られ、表皮と胚芽をとりのぞき、さらに高温で製粉するためビタミンやミネラルなどの栄養がなくなり、酸化するので防腐剤を入れられ、さらに脱色剤で漂白するので薬剤が残り、輸出時にポストハーベストでさらに農薬をかけられているのだそうです。戦前にうどんなどで食べていたやさしい国産小麦とは別の小麦なのです。私は、食べ物に含まれる化学物質こそがアレルギーを引き起こす直接的な原因だと思っています。

 

しかし、テレビも医学もいまだ遅発型小麦アレルギーやグルテンフリーの真実を伝えません。テレビのスポンサーは、ビールやパンやラーメンなど小麦食品メーカーが多いので伝えられないと言われています。また、小麦の最大輸入元でパンを日本に持ち込んだ勝戦国アメリカの圧力により国すらも扱えない分野らしいのです。ネット検索すればグルテンフリーで健康になった人たちの喜びの声はたくさんヒットするのが現実なのに。

 

小麦は中毒なので、やめると食べたいと思わなくなります。大好きな生ビールに惹かれなくなったことは、私自身が驚いています。日常の四六時中あった食欲も正常に抑えられるようになりました。ちなみに、天ぷらや揚げ物は米粉で代用しています。カリカリしてめんつゆに入れてもおいしいです。麺は米粉麺、雑穀麺、フォーがあります。醤油は小麦の入っていないたまり醤油。ビールの代わりに赤ワイン、どぶろく、日本酒、芋焼酎にしています。

 

体の調子が悪い方はグルテンフリーを試してみる価値ありですよ^^

 

私がグルテンフリーで治ったこと一覧

 

私の食生活(pdf)

 

 

 

 

 

私がはじめてグルテンフリーと出合った動画↓

(音声動画なので仕事や家事をしながら聴けます)

 

参考文献

■「腸もれ」があなたを壊す! /藤田紘一郎著

■ ジョコビッチの生まれ変わる食事/ノバク・ジョコゴッチ