1970年代のブラジル政権は反体制派の人びとを逮捕拘束する。この事実を過去のものとしてでなく、将来に起こり得る不条理としてどうすれば権力の監視を行使できるのかが問われてくる。
この史実に巻き込まれた一家の物語は、気丈な母親と動揺する子供たちの姿を通して生きていく術を模索する。逮捕後行方がわからなくなる父親の安否を突き止めようとする状況に誤情報が家族を撹乱させる。メディアが権力を監視しない独裁の暴挙は、弱者の尊厳をいとも容易く蹂躙する。
老年を迎えた母親の感情と家族全員の笑顔を絶やさない姿勢が権力者への抵抗につながっていく。そこへ有無も言わさぬクライマックスの場面が圧巻であり見事に引き寄せられる。
だけど正論振りかざして権力に抗っても勝ち目ないよね。だったら従順な態度とった方が楽じゃん。んんん、そうかな?本当にそうだろうか。権力が暴走すると、いわれの無い罪を着せられるかもしれない。例えば、最近報道で見聞きする "スパイ防止法" とやら。日本の新政権が制定する気満々なんだけど、政府に異論を唱える人を排除する目的ではないかと危惧されるこの法案は看過出来ない。やがて今作 "アイム・スティル・ヒア" と同様の悲劇がまかり通る。それほど危険な国になろうとしている。これは陰謀論の類じゃないよ。
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