ひさしぶりに、日本語教師になるまでの続きを書きます。

前回は、結局はじめて受けた日本語能力検定試験の結果が


     不合格


だったところまでお話しました。

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初めての日本語教育能力試験~日本語教師になるまで⑥~


それより前のことですが、

まだ日本語教師になる方法について模索していたころ、

数年ぶりに地元の市立図書館を訪れて、

そのとき、当時働いていた塾の教え子に遭遇したことを書きました。

   ↓   ↓   ↓

図書館でわかったこと~日本語教師になるまで③~


そう、このときの教え子の存在が、

のちの自分が大きな転換期をむかえる、

きっかけになろうとは、このとき思いもよらなかったわけですが、

今日は、その瞬間がついに訪れてしまったときのことを書きます。


試験の結果が不合格となり、

とりあえず1年後の受験まで待たなければならないのかと落胆していたころ、

その教え子(高3)が塾にあるパンフレットを持ってやってきました。

そのパンフレットは、彼が推薦入試で合格したという、

地元の大学の入学案内書でした。

まず、彼が合格したということで、

おおいに祝福してから、
(出来が悪くて心配していた子だったので、とにかく嬉しかったです^^)

その入学案内書を見せてもらいました。

地元にある私立大学なんですが、

社会人の生涯教育などにも力を入れていて、

なかなか教育プログラムの充実した大学です。

その中に、


     日本語教育副専攻


の受講案内のページを発見したのです。

そこには、社会人も受講できる


     科目等履修生


の募集案内もありました。

プログラムの内容は、

日本語教育養成講座(420時間コース)で学ぶことができる内容と、

ほぼ同じもので、

修了すればもちろん日本語教師としての


     有資格者


として、認定されることも書いてありました。

ここで日本語教育振興協会が定める資格についておさらいしましょう。


1.大学で主専攻または副専攻の日本語教育科目を履修していること

2.日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること

3.日本語教育能力試験に合格していること


僕はもう社会人でしたし、

できれば上記の中の「2」の方法で教師になる道を模索していましたが、

以前にも書いたように、

住んでいた田舎には受講可能な養成機関がなかったのです・・・。

大学のことははじめから考えていませんでしたが、

社会人でも履修できる制度があることを知り、大きく


     心がぐらついた


のです。

このプログラムを受ければ、

日本語教師になる道が開けるわけです。

大学で学べるという点も、

専門学校のコースより、

なんとなく信用できるような気がしました。
(偏見ですみません・・・)

なにより、養成を受けるには、

当時の自分が置かれている状況下では、

この大学のプログラムを受けるしか、

前進する方法は中っと思います。

即決こそしませんでしたが、

数日間悩んだ末、

とりあえずもうすこしプログラムの内容について詳しく知りたいと思い、

大学に電話をかけて聞いてみました。

そして、


     履修する決意


をしたのです。


僕の教え子が与えてくれたきっかけというのは、

こういうことでした(笑)

単なる偶然ではありますが、

彼のおかげで道が開けたことには違いはありません(^_^)


日本語教師に興味がある方へ

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中高時代、英語の授業で苦しんだのが、


     自動詞と他動詞の違い


です。たとえば、


     I walk to school.と
     I walk his dog everyday.



前者のwalkは自動詞で、後者のwalkは他動詞であることは、

今となっては簡単に見分けることができます。

でも少年時代はあまり深く物事を考えて勉強するタイプではなかったので^^;
(要するに頭がよくなかったのです・・・)

当時は自動詞・他動詞ということばを聞いても、

それ自体がいったい何なのかよく理解していなかったと思います。

お恥ずかしい限りです・・・。


自分で塾講師をするようになって、

英語における自動詞・他動詞の認識は常に持ち合わせるようになりました。


でも、日本語教師になってから、

日本語の自動詞と他動詞を教えることになり、

そうか、


     日本語にも自動詞と
     他動詞があったんだよな・・・



と、当たり前のことなのですが、妙に不思議に感じてしまいました。


母語というものは、いちいち「開く」は自動詞、「開ける」は他動詞、

なんて意識したうえで使ったりはしないものですよね。

自然と頭に思い浮かべて、話したり書いたりするものです。

でも、日本語学習者が学ぶ外国語としての日本語は違います。

まずは両者の分類ありきなのです。


     「ドアが」のときは「開く」で
     「ドアを」のときは「開ける」



と、最初に理解したうえで、

練習して使えるようになっていくわけです。


でも日本語の自動詞と他動詞って、

「開く」と「開ける」のように、


     ことばそのものが変化する


から、学習者には非常にやっかいなのです・・・。

外国人との会話の中で、


     「窓が割っています」


みたいな誤用を聞いたことありませんか?

「先生、自動詞と他動詞の単語に規則性はありますか?」

と聞かれたことがあります。

たとえば、英語の規則動詞みたいに・・・。

残念ながらないんですよね。

まあ共通しているものはけっこうありますが、

「開く」(自動詞)「開ける」(他動詞)でも、

「割る」(他動詞)「割れる」(自動詞)となるように、

規則的ではないどころか、まるでひねくれているようです^^;

だから、覚えていくしかないんですよね・・・。


日本語の自動詞・他動詞って、

外国語として考えると、

ほんとうに難しいってことがわかります。

ちゃんと勉強して使い分ける学習者のみなさんは、

ほんとうにすごいと思います!
教師と言うからには、

やはり特定の教室で

複数の学習者を教えるというイメージが一般的ですよね。

日本語学習においても、

たとえば国内だと、


     大学・語学学校・地域の日本語教室など


が、一般的な日本語教育機関として挙げられます。

学習者数が圧倒的に多いのは語学学校です。

日本の大学への進学準備やワーホリ、語学留学など、

さまざまな目的の学習者が語学学校に籍を置いています。

だいたい3学期制か4学期制で、入る時期も自由です。

一方、大学はほとんどの場合、

一定の日本語力に満たない留学生が、

留学生別科というところに籍を置いて、

その大学の学部や大学院に進学するために学んでいます。

たいがい2学期制なので、

4月か10月にしか入るチャンスがありません。

正規の日本語教師のほとんどは、

大学か語学学校のどちらかで働いているのですが、

やはり機関数の割合からいって

大学で教鞭を取るというのはかなり狭き門です。

大学の場合は、


     修士以上


の学歴を最低ラインとしているところがほとんどです。

かといって、修士を持っていても必ず大学で働けるかというと、

それでもやはり狭き門ということで・・・。

まあ実際僕も修士を取りましたが、

いまだ大学の募集には引っかからずというところです。

やはりこの業界は

     
     コネ


がモノを言うようです^^;

修士を取った上で、さらに大学との大きなつながりを持つことが

大事みたいですね。

ま、修士を取得する人も増えてきたから、

仕方ないのかなとも思います。


そんなわけで、現在は2つの語学学校をかけもちしていますが、

語学学校というのはどこも経営状態が厳しいので、

大学の教師と比べたら、

教師の待遇面ではずいぶんと差があります・・・。

でも、学習者が減少している現状もあり、

語学学校の待遇が改善されることは期待できないと思います・・・。


ですが、日本語教育熱がただひたすら下降線をたどっているかといえば、

決してそういうわけでもないと思うのです。

既存の学校関係は厳しい状態にありますが、

一方で、マンツーマンによる


     プライベートレッスン


を中心に活動している教師も増えているようで、

それがいったいどんな仕組みで行われているのか、

おおいに興味があるのです。