生きるヒント
以前の記事 で縁起のことについて書きましたが
お箸に関しての縁起で
一番先に思い浮かぶことといえば
・・・「箸が折れると縁起が悪い」
だと思います。
室町時代に七代将軍の義勝が
お正月に使った祝い箸が折れて
その数日後に落馬し
亡くなったということから来ていて
それ以来「ゲン」が悪いということになっています
祝いの席に、折れないように
太箸を使うということも
ここから来ています
・・・と前置きはこのくらいにして
縁起は何かしらは気にしますが
それほど深くは気にしていないつもりの私ですが・・
(ーー;)
先日、とても気に入って使っていた
マイ箸が・・・
折れてしまいました(ノヘ;)
自分以外の人に
「箸が折れたから縁起が悪いよね」と
聞かれていたときは
「気にしなくても大丈夫!!
ただの偶然」と
にこやかに慰め&励ましていましたが
自分がいざそうなってみると
「(>_<)、、ど、どうしよう、縁起悪いなぁ」
急におどおどして動揺している自分に
気づいてしまいました
「今まで一度も箸が折れたことが無かったのに」
「使いやすくて気に入っていたお箸だったのに」
「使い始めてから一月も経っていなかったのに」
「折れるような使い方していなかったのに」
考えれば考えるほど
「何か悪いことしたのかな」
「身近な人に何か起きるのかな」
元々がネガティブな考えを一度持つと
どっぷりと考え込んでしまう性格なので・・
お箸とともに・・
「心が折れました(>_<)」
不安を抱えたまま、次の日
お店に着き、ササキさんと顔をあわせた時
ふと想いだしました
そういえばササキさんが
お客様からのお箸が折れたときの問い合わせのときに
いつも言っていることを・・
「何か不吉なことや
悪いことがおきるかもしれなかったことを
お箸が身代わりになってくれたので、
大丈夫ですよ(^_^)」
いつもは「そういうポジティブな捉え方もあるな」
くらいにしか思っていませんでしたが
確かに・・
同じ出来事でも、
考え方を少し変えるだけで
「良い方向に持っていける」気がします
楽な方向に考えたりすることは
悲しみや苦しみから
自分を支えきれなくなったときの
「自分を守ろう」とする
人間の本能といえばそれまでですが
「心が軽くなりました」
そういえば何日か前
「菊は縁起が悪いと言われているけれど
どうして家具や、着物やお箸の
デザインにも良く使われるのか?
ましてや皇室の紋だし」ということで
疑問に思ったことがありました
そして調べてみると
花言葉は「高貴」ということで
とても格式が高い花のようで
それゆえ、皇室の紋にもなっており
パスポートや勲章のデザインにも
使われていて
「厄を取り除く力がある」とされ
七五三のときに菊を飾ると
元気で健康に育つそうです
とかく「仏前に供えるお花」というイメージで
勝手に縁起が悪いと決め付けていた
私は少し衝撃を受けました
仏前に供えるのも
高貴な花だからこそ
「亡くなった方への尊敬の念をこめて」
ということだそうです。
一つの事でも
見方が「ひとつ」しかないと
偏ってしまって
冷静な判断が出来ないばかりでなく
どことなく「寂しい自分になってしまうのですね
これは仕事やプライベートを問わず
あらゆる場面で
「人生を快適に生きていくためのヒント」に
なってくれるような気がします
昔、車で自損事故を起こしたとき
怪我は無かったのですが、
修理費を心配していた私に
「車が身代わりになってくれたんだから
安いものだよ(^_^)」
と言った親の言葉を想いだしました
水を飲むときに井戸を掘ってくれた人の気持ちを忘れない
当店ではお箸をより長く
大切にお使いいただけるように
拭き漆の塗り直し を承っております
店頭や郵便等でお客様より
いろいろなお箸が送られてまいります
送っていただいたお箸によっては
木地の確保が難しいなどの理由で
現在は販売していないお箸もございます
送られてくるお箸には
お客様の「大切な想い」が
込められているわけですが
商品や販売時期などによっては
販売したお店の店員や職人の
「想い出」があり、走馬灯のように
いろいろなシーンが
よみがえってくることがございます
そんな一場面
お店に「拭き漆の塗り直し」希望の
お客様がお見えになりお箸をお預かりしました
私がお預かりしたお箸を見てみると
かなり使い込まれていて
漆のほとんどが剥がれてしまい
木地が表れてしまっている感じでした
同じお箸は私が見渡せる店内には
見つからなかったので
知識の浅い私では
何の木地かもわかりませんでした(>_<)
でもとりあえず、シゲさんのいる
「工房」へ持っていきました
私:拭き漆の塗り直しをお願いします
シゲさん:ハイよ、、そのお箸、店頭?
私:はい、お客様からお預かりしたんですけど
このお箸、木地なんですか?(@_@
シゲさん:おぉ どれどれ
(手に取りながらじっくりと見て)
これはオノオレの削り箸だよ
私:え?(@_@;)、でも今、
店舗にあるオノオレとチョット
削りが違うような気がしますが・・(^_^;)
シゲさん:このオノオレはね7年位前
(開店間もないころ)
ある職人さんに作ってもらったお箸で
結構、人気があったんだけどね
一時期、オノオレの木地がなくなってしまって・・・
今はまたオノオレの木地が入手できたので
オレが製作して復活させ店頭に並んでいるけどね」
(シゲさんはとても懐かしそうにそして愛おしそうに
お客様からお預かりしたお箸を見ています)
私:じゃ、よろしくお願いします。
お箸をシゲさんに預け、私はお店に戻りました
閉店間際、その日の作業に一区切りつけたシゲさんが
工房からお店に来て語りだしました。
そして私が先ほどのお箸を持って行った時に感じた
「懐かしさ」と「愛おしさ」の理由が
初めてわかりました
「あのお箸を見ていたら当時(7年前くらい)の事が
いろいろよみがえってきてね。。
家庭のこととか・・仕事のこととかで
個人的に悩んでいてね
当時を振り返ると色々つらかった
それに比べれば今は幸せなんだなぁと
今の自分に言い聞かせているような
気持ちになったんだよ
それにしてもこのお箸を、
ここまでお使いになってくれたお客様に対して、
大袈裟ではなく、感動すると同時に
「本当に有難うございます」
と言わせて頂きたい気持ちだね
モノを大切にする心と
温故知新ではないけれど、今までの環境が
今の自分やこれからの自分を支える礎になっていることを
再認識させて頂きました
また、いつかこのお箸の拭き漆の塗り直しを
やらせて頂ければ幸せだよね。」
お店にいるスタッフの誰もがみんな
シゲさんの想いを受け止め
お客様への感謝の気持ちを持った瞬間でした。
お箸選びのヒント 其の二 「お子様には手に合わせた箸を。」
今日はササキさんの「お箸選び」第二弾です
私は小さいころからお箸使いが上手ではなかったので
こんな風にちゃんとアドバイスされていたら
もうちょっと早くお箸を「ちゃんと」使えるように
なったかもしれません(^_^;)
先日うちの近所の食品工場で
働く知人男性が右手の中指に
痛々しく包帯を分厚く巻いていたので
「手、どうされましたか?」
と聞いてみると、
「機械に巻きこまれて、指を怪我してしまって」。
うっかりしました。」というのです。
通常はありえないことで
熟練者ならではの油断だったようです。
何をするにも痛いし、不便で、
それこそ「箸」などは
さぞかしむずかしいことでしょう。
左手でぎこちなく使っているかも知れません。
ケガ、病気など諸事情で
箸を持ちたくても持てない方が
いらっしゃいます。
五体満足で箸で食事ができるなら、
それで充分ありがたいことなんですね。
さて来月11月15日は「七五三」。
男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳で
親が子供の健やかな成長と長寿を願う
大切な行事のひとつですね。
千歳飴とともに「箸」を贈る方も
増えつつあるようです。
箸は一般的に3歳で14.5cm、
5歳で16cm、7歳なら18cm程度が
手の大きさに合った長さといえます。
噛み癖のあるお子様もいらっしゃいますので
箸は「天然素材」で表面も
「天然うるし」で仕上げたものが
安全性も高く安心です。
鉛筆やペンの場合は一本で先のほうを持つので
長くてもさほど気になりませんが
2本の箸の場合は
後方の重心部分(持ち代)を持たないと
上手く使えないものなのです。
どんなにいい箸でも長すぎたり、
短すぎたり、太すぎたりすると
バランスも悪くなり
非常に使いづらいものになってしまいます。
箸選びと同時に持ち方はもとより、
適正な長さの箸を正しい位置で持つことも
大事なことなんです。
一般的に「箸」は3歳までに覚えましょうと
いわれています。
まだ練習中のお子様も、
七五三を機にお気に入りのお箸を選んで
更に上達しちゃいましょう!
自分がされて嫌と思うことは言わない、行わない
当店は専門店ということもあり、
ご購入を検討中のお客様から
お電話やメールでのお問い合わせを
いただくことが多いです
みなさんは専門店に何か
問い合わせをされるとしたら
どんなことが気になりますか?
私が問い合わせをするとしたら
「ある程度調べてから問い合わせないと
店員の人に相手にされなかったりするかも」とか
「専門用語ばかり言われたらどうしよう」とか
「聞き流されたような冷たい対応されたら
買いたくなくなるな」とか
「自分の思っていることが伝わらなかったらどうしよう」など
色々考えて、それでも最終的には
購入したいと思っているので
「勇気を出して」電話やメールをしてみます
問い合わせをするときに
きっとこんな風に思うのは
私だけではないと思います
せっかくお問い合わせいただいても
それに応対する店員の言動や行動などが
自分勝手であったり、
「仕事」としてだけの
心の無い対応になってしまったり
お客様の質問に答えられる知識や経験が
不足していたりすると
疑問に思っていたことが解決できたら
気持ちよく購入しようと思っていただいていた
お客様の気分を害するばかりではなく
購入する前段階で
「このお店は感じが悪いから
購入するのはやめよう」
と思われてしまいます
お客様が購入を決めるきっかけは
お問い合わせいただいた場合で見れば
商品の魅力や価格などではなく
応対する店員によって
決まることが圧倒的に多いです
自分の経験上から言えば
よく誤解を与えてしまう店員の応対の多くは
業務に慣れたころです
知識で一通りの流れを把握し、
業務に支障が無い程度になると
「もう、自分は大体の仕事は出来る」という
ある種の錯覚が起こります
確かに自社の商品やサービスに関しては
大体のお問い合わせに関して
答えられるでしょう
逆に答えられないようであれば
店員の基本的な勉強不足だと思います
ただ、お客様とのやり取りで
商品やサービス以外のお問い合わせ
例えば、一般常識であったり
メッセージカードの文面や
のし紙の表書きの意味を踏まえてでの
ご利用方法や
なによりお客様とのやり取りそのものの
言葉遣いや態度など
社会人としての常識や
店員そのものの「人間性」が応対にも
表れると思います
自分でも数え切れないくらいの失敗をして
お客様に迷惑をおかけしてきてしまっているので
反省しきりですが
今は応対時に大切にしていることは
知識もろもろは当然ですが
結構、シンプルに考えています
「自分がされて嫌と思うことは
言わない、行わない」
過去、自分が客として少しいやな思いをしたことや
普段、生活していて言われたりされたりしたら
不快に思うことはしないように心がけています
それでもやはりちょっとしたボタンのかけ違いで
お客様の意図を汲み取れずに
機嫌を損なってしまうことも度々ございます
私の未熟さゆえ、毎日が勉強です
お金をいただきながら「勉強」させていただいているので
これをチャンスと思い、
傍若無人な性格や態度を
「軌道修正」していきたいと思っています
こんなちょっと頼りない店員の集まりかもしれませんが
どんなお問い合わせでも
自分のもてる力をすべて出して
少しでも「お客様のお役に立つ」ことを心がけ
毎日業務にあたっておりますので
どんな小さなことでも
みなさまからの「お問い合わせ」を
スタッフ一同、心からお待ちしております(^_^)
けっこうです(-_-;)
当店へ来られるお客様は
個人の方が多いのですが
会社や飲食店などを
経営されている方も
少なくありません
飲食店を経営されている方などは
ご自分でまず天然素材のお箸を使われて
「使いやすい」と思われてから
お店用に購入される場合が多いです
そういった場合は、「領収証」が
必要になります
何度もご来店いただいている常連の
お客様の場合には、会計の際、
あえて「領収証は発行いたしますか?」
とお聞きせずに、
こちらから、「領収証でございます」といって
お声掛けするようにしています
が、時にはそれがお客様の
意図に反することもございまして
・・・そんな私の失敗談です(>_<)
常連のお客様でお店を経営されている方が
ご来店になりました
私:いつもありがとうございます(^_^)
お客様:今日はいつもより
イイお箸を選びたいんだけど(^o^)/
私:だいたい御予算的には・・・(^_^;)
お客様:夫婦で20000円くらいかな
私:は、ハイ。それではこちらの堆朱
など
いかがでしょう?
私:何層にも漆を塗り重ねた逸品ですよ
お客様:じゃぁこれにしようかな
私:ありがとうございます。
お包みはいかがいたししょうか?
お客様:木箱に入れてのしをかけてもらえます?
私:はい、表書きはどうされますか?
お客様:今までお世話になった人なので
「御礼」でお願いします
私:はい、お包み致しますので
店内をご覧になって少々お待ち下さいませ
商品の包装が終わり、お客様をお呼びし
私:お会計よろしいでしょうか?
お客様:いくらですか?
私:15,225円です
お客様が代金を
キャッシュトレーに置かれたので
「(いつものように)領収証でよろしいでしょうか?」
と念のためお聞きしたところ、
お客様:いや、今日のお箸は
今までとてもお世話になっている人へ
個人的な感謝の気持ちを込めて差し上げるので
「けっこうです(-_-;)」
私は「しまった(>_<)」
と思ったのですが時すでに遅く
少し機嫌を損ねてしまわれたような
感じに見受けられました。
せっかく、気持ちよくプレゼントを選ばれていた
お客様のお買い物を
私の「馴れ」と「余計な気の廻し」のせいで
お客様の自尊心まで
傷つけてしまったかもしれません
内心、慌てふためいていたのですが
努めて冷静な「フリ」をして
「大変失礼致しました。
大切な贈り物だからこそ、お選びになる前に
私に、どのお箸がよいか聞いてこられたのですね。
お客様のお気持ちを汲むことが出来ずに
大変申し訳ございませんでした。」
お客様は少し、うなずいて
「まぁ、いつも領収証出してもらってるからね
気を利かしてくれたんでしょう?
その気持ちはわかってます。」
とおっしゃっていただきました。
とはいえ、お客様も「会社の顔」として
来られているときもあれば
「私人」として来られるときもあるわけで
いつも通りの一辺倒な応対に
終始してしまったことは
反省すべきだなと思いました
商品はあくまでも「代金」をいただいて
ご購入いただいているわけですが
代金に含まれるのはお客様の
贈られる「気持ち」であり
CMではありませんが
「お金で買えない価値がある」わけです
それを汲み取り、お客様が
「この商品を選んでよかった」と
満足し、贈り物に花を添えるような
応対をすることも
私たち店員の重要な役割の
ひとつなんだなということを
あらためて痛感しました(T_T)