箸専門店 箸久 スタッフブログ -16ページ目
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おおっと!削りすぎるとこだったい!

今日は箸久の職人、しげさんの登場です


しげさんは朝が早い


(仕事が始まる朝一番!・・・チョット頭がぼけ気味?)

ん~、今日は暑っついなー。

(いつものように掃除をしてお茶をすすって・・・。)


ヨシ!やるか。



(今日は、黒檀の削り先角 を作らないと!)


仕事始まる・・・。

機械のスイッチを入れると、音の大きさに

また夢の中にいきそうになる


(ひとり言:まずは*1小割りを*2胴張にしてと・・・、
次は天を削って・・・、持ち代を・・・削って・・・。)


ヨシ!


(ひとり言:そして、箸先を角に仕上げてと・・・)


おおっと! (アブネー。。。削りすぎるとこだった、、、冷や汗!)


ジュー

(イテテテ、また箸と一緒に手を削っちまった。。)


イカン、イカン!!!集中!集中だ!

心頭滅却、心頭滅却!!


(今年の夏は、雨が多く日照時間が少ないとか・・・。)


(五十を過ぎたカラダにはやっぱり夏はきついらしい)


(しげさんはお酒をこよなく愛している)

(酒好きで、若い頃にカッコつけて、味も良く分からないのに、
街に出て、日本酒やウィスキーを飲み過ぎて・・・。)


(今は肝臓の為にと?アルコール分が軽めのビールを飲むようになって30数年。)
(最近は、発泡酒や第三のビール?をカミさんが出すようになり・・・。
ホントはキリンラガーが飲みたいけど、不景気だから、ガマン我慢。)


暑い日は、正直、お昼ごろからビールのゴクゴクとプハーが脳裏を駆け巡り、
集中力を保つのが大変なんです。


夏はビールがうまいが・・・。
んー!仕事中は修行が足らないとつくづく実感する季節でもあります。


さーって、キチンと仕上げて・・・。今日もご褒美のプハーだ!!!


こうして作られた*3白木のお箸に漆を塗り*4ムロに入れてゆっくりと乾かし


また漆を塗って(なかなか漆がかわかない)

気が遠くなるくらいその作業を繰り返し、ようやくお箸が出来上がります


その時間およそ数週間。。。。。


しげさんの長い熱いそして暑い夏はまだまだ続くのです・・・・




*1 小割り・・・・お箸の形に製材したいわばお箸の原型

*2 胴張り・・・・四角の角を取って丸くしたもののことでお箸の一般的な形

*3 白木・・・・漆やロウなどで何もコーティングしていない状態

*4 ムロ・・・・・漆を乾かすための部屋

キリンラガー・・しげさんのガソリン(ーー;)




箸専門店 箸久 ブログ「一生一膳」-ペタしてね



*お箸のエピソードで素敵なプレゼント!!

そうですよね(^^♪

マイ箸ブームといわれますが
まだまだ贈答用で買われる方がほとんどです(きっぱり)


贈答用のお箸をお求めで来店された方との会話はこんな感じです


お客様:どんなお箸が人気がありますか?(^_^)


私:「贈り物ですか?」

お客様:「ハイ」


私:こちらのお箸は軽くて使いやすいですよ
お客様:あ、きれいですね


(お客様はそっと売り場に置き別のお箸をさして)
お客様:このおはし はどうですか?


私:そのお箸 はデザインが良いので若い方に人気がありますよ(^_^)

お客様:でも○○さんは若いけどシブイのが好きだから・・・


話しているお客様の表情が贈られる人のことを思い浮かべ
真剣に考えながらも笑顔であふれていいます


私:シブイのが好みでしたらこちらの黒檀の削り箸 はいかがですか(^_^)

お客様:うーーんこれもいいですね
お客様:どうしよう、、、どのお箸がいいでしょうか・・・


お客様は真剣に迷っているようです
この箸を贈ったら本当に相手の方が喜んでくれるのか・・・少し不安に感じて


ちょっと時間がたった頃、こうに聞いてきます


お客様:(自信なさそうに)このお箸でヘンじゃないですよね?(>_<)

私は決まってこう答えます


私:お客様が贈られる方の事を想って選ばれたのでしたらどのお箸でも
  そのお箸がきっと一番喜ばれると想いますよ(^_^)


お客様:「そうですよね(^^♪


お客様は大体、安心されたようにご自分が一番最初に手にとられたお箸を
購入されて行きます

そして必ず、不安の取れたような笑顔で帰られます


お箸を選ぶ基準は適切な長さや太さ・材質やデザイン・使いやすさなど
いろいろありますが、贈り物として選ばれるときには

最低限のご提案しかしないように私はしています。


それは必ずしも専門店の店員としてすぐれた販売員ではないかもしれません

でも私はそれでいいと思っています


知識ばかりを押し付けて販売に固執するよりも

お客様に本当に喜んでいただけるそんな「売り方」をしたいと思っています


私は不器用なのでいつもうまくいくとは限りませんが


・・・ただ

自分が何かプレゼントをいただいたとき、くれた方がどんな風に私を想って
選んでくれたのか想像するだけで少し幸せな気分になれます。


プレゼントされたそのものがなんであろうととても嬉しい気持ちになります
(まぁそれが自分の好きなものだったら更にいいと思いますが・・)


自分がされていいと思うことは人にも同じようにしていきたいですし、伝えたい
その逆に自分がされたらいやなことは人にはなるべくしたくありません


ただそれだけです。


商売といえどもやっぱり「人と人」なのでいつでも温度を感じる接し方をしたいと思っています


不器用な店員の不器用なブログなのでこれからもこんなスタンスで続けたいと思っています

肩の力を抜いて楽しんでいただけたら・・・嬉しいです。


次回はお得な情報を・・・それではまた・・・

は? はぁ・・(ーー;)

今日は、店頭での・・・というより
私の失敗談を・・・(^_^;)


お箸やになってからまだ日が浅かったときのことです
でも少し慣れてきた頃、、、中途半端な・・
何の根拠もない自信過剰になっている時期でした


お客様がやってきて・・・・


私:「いらっしゃいませ」
お客様:「あのぉ、クロモジありますか?」


お店で扱っている木地は危なげながらも覚えて
何とかお客様に迷惑をかけないくらいのレベルには
なっていると思っていました


当店ではお箸にお客様の名前を彫刻名入れする サービスが人気があります
文字の色も金・銀・・赤と4つの中から選べます


当時、クロモジは置いていなかったのです(T_T)
お店にない木地の知識は・・・・当然、当時の私にはありません(・_・;)


私はちょっと唐突だなと思いながらもすっかり彫刻名入れのことだと思い
お客様に・・・・・


私:「黒文字ですね?、、金や銀や赤もお選びいただけますよ!!」
(お客様は少し考えた後、間をおいて少し不思議そうに・・・)

お客様:「は? はぁ・・・(ーー;)」
お客様:「クロモジのお箸はないですか?・・・・」


(私はまだ何も気づかずに)
私:「はぁ・・・こちらのお箸でしたら、、、黒文字でも映えますよ(^_^)」


また少し間がありお客様は苦笑いをされながら、

この店員に言ってもダメかも・・・と思われたようで・・・


お客様:「ま、また来てみます(^_^;)、すいませんでした」


とお店を後にされました。私は最後まで何の疑いもなく
そんなに「黒文字」がよかったのかなぁと思い

お客様が帰られた後、少し考えていました。

そして・・・はっと気づきました


・・・何日か前に見ていた植物図鑑を


ク・ロ・モ・ジ


そうですお客様は楊枝や菓子きりなどに使われている
クロモジの木のお箸を探していらっしゃったのです


気づいた瞬間、、、顔から火が出る思いでした


お客様は自分よりそのお店の商品の知識がないと思うのは
多くの場合、店員の誤解です


当店のように「専門店」にこられるお客様の中には
私よりもはるかに木のことや漆のことに詳しい方が
多くいらっしゃいます。


それだけではありません。

新しいお店の情報や、テレビで扱っていた関連商品など
重要な情報はお客様からいただくことが多いです


知ったかぶりをする店員ほど信用されません
私も自分が客としてほかのお店に行ったときに
今回の私のような店員が応対したら
きっと「この人何も知らないな」と思っていたに違いありません


常に勉強、常に謙虚に・・・
そしてお客様の偉大さを痛感する失敗談でした


*余談ですが、私の父は和菓子の職人で、この話をしたら
「クロモジ」は当然知っていて、私は二度恥ずかしくなりました

やめるの?

割り箸、プラスティックのお箸、塗り箸、漆仕上げのお箸
どのお箸が一番長く使えると思いますか?


みなさんがお使いのお箸は痛んでいませんか?


お箸の種類だけでなく使い方や手入れのしかたによって
使える長さは変わってきますよね


大事に使っていても痛んできてしまいますよね
「大切な人からのプレゼントだったから大切に使っていたのに・・・」
そう思われている方も多いのではないでしょうか?


そんなみなさんに朗報です


「たった一膳で一生長持ちするお箸があるんです」


え?そんなお箸あるの?


目を丸くされた方の顔がいっぱい
見えてきそうな気がします


またいろいろなお箸やさんや職人さんから
お叱りを受けそうな。。。ちょっと怖い気もしますが


お教えします。


あるんです。
・・・確かに
  あるんです


一膳でずっと一生使えるかもしれないお箸が。


でも使っているうちに痛んできます。もちろんですが・・


当店のお箸は天然木を使い天然素材のみで仕上げられた

どちらかというと「痛みやすい」お箸かも知れません


「口に入れても安全」ということを第一に考えて
お客様にお勧めしているので・・・


いいんです。痛んでも。それは天然素材の証です。


そして痛んだおはしから当店の「再生」が始まります


お箸は1日3回の食事のたびに使うので
頂いたものであっても自分で買ったものであっても

その食事の間、ずっと使われている方と共にいます


知らず知らずのうちにいくつもの「思い出」や
「大切な思い」もお箸にすり込まれて行くと思います


当店は漆がはげたおはしにまた漆を塗ることにより
お箸を「再生」しています。


環境破壊が危惧される中、「リサイクル」の精神を
お店としても心がけているのはもちろんですが


お箸を通してお客様の大切な思い出がいつまでも色あせないように
そのお手伝いをさせていただいていると思っています


塗り直しが 終わったお箸をお客様にお渡しするとき
必ずお客様のとびきりの「笑顔」を見ることができます


まるで入院していた大切な人が再び家に戻ってきてくれた時のように・・・


ブログをはじめるにあたり、タイトルをつけようと思い考えていました

そしていつも私を含めスタッフ全員が心がけているお箸を通しての
人と人との心の「橋(箸)渡し」の気持ちを

造語でつくってみました


「一生一膳」


このタイトルが思いついたとき、たまたま隣で家族が聞いていて


「お店やめるの?」


と心配そうに聞いてきました


確かに一膳のお箸をお客様に売ってそのおはしが一生使えたら
次のお箸は売れないかもしれません


それは商売としてみたら儲からないかもしれませんが

儲かりたいと思って何か商売をするなら

最初からお箸やなんてやってません


お客様の笑顔とその笑顔をつないで行くためのお手伝いを
することができて、それでほんの少しですが
お金がいただけてちゃんと生活ができています

こんな幸せな「仕事」はなかなかありません


「一生一膳」


これからもいろいろな笑顔に携われます様に・・・


私の柄にもなくきれいにまとめてしまった気がしますが・・・


気持ちではいつもそう思っていたいです


次回はお店でのエピソードを書きたいと思います。

それではまた・・・

それだけ・・・ですか?

久しぶりに会った知人や子供の父兄さんと私の
台本があるかのような会話の一部です


知人:「仕事は何をされてるんですか?」
私:「お箸やさんなんですよ」
知人:「え?お・・・箸。。。。それだけ?・・・ですか」
私:「はい、お箸だけの専門店なんですよ」
知人:(心配そうに)「大丈夫なの? お箸だけで・・・」
私:(自信をこめて)「ええ、大丈夫ですよ」
知人:(私に気を遣うように)「そ、そうですよね。。

    毎日使うものだし・・・今マイ箸ブームだし(;^_^A」
知人:「が、頑張ってね」


この職業についてから、仕事の質問に答えると、90%くらいの確率で

↑のようにいわれます


「お箸」だけで商売が成り立つとはなかなか考えられないのかもしれません


事実、私も自分が「お箸」を仕事にするまで何も知らないまま
「お箸なんて・・・」と少し、馬鹿にしていた部分がありました


割り箸・樹脂箸・木の箸・・・・から
取り箸や菜箸・・・それぞれの用途もぼんやりとしかわかりませんでした
ましてや地球の環境問題まで絡んでいるなんて夢にも思いませんでした


そんな何も知らないまま飛び込んだお箸の世界。
今でもまだまだ勉強中ですが少しずつお箸の大切さがわかってきました


なぜお箸を使うのか、どうして使うようになったのか
そしてどんな風にして今に受け継がれてきたのか


単なる食器としてだけでなく、日本の大切な文化の一つであって
そして直接口に触れる唯一の食器であること、、


そしてお箸を通して人と人との心の「かけ橋」をつないでいること


これから少しずつ、それほど堅苦しくなく、またお箸だけに限らず
いろいろな角度から少し面白く書いて行きたいと思います。


マイペース更新なのでゆっくりお付き合いいただけるとうれしいです
頼りない管理人ですがよろしくお願いします


コメント・問い合わせ・質問等どんなことでも結構です
可能な限り「一所懸命」お答えしたいと思います。


仕事上での目標は「日本一の箸や」になることですが
私には少し目標が高すぎるところもあるのでとりあえず
「日本一の箸やさんのブログ」を目指します


あ、そうそう今では「お箸やさん」であることに喜びと誇りを持っていますよ


ブログのタイトル「一生一膳」は造語です。。。。

名づけた理由は・・・・次回また

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