先週末にフランスアルザス地方のウィンジャン=シュル=モデール(Wingen-sur-Moder)と云う町にあるラリック美術館へ行ってきました。






2011年にオープンしたラリック美術館のあるウィンジャン=シュル=モデールと云う町は、1921年にラリックが工房を開いた町であり、ラリックの工房は現在もこの町にあります。

この町はフランス人の別荘地でもあるそうで、のどかな田舎町ですが、別荘であろうキレイな建物を多く見かけました。
(と云っても、私は田舎のクネクネ道に弱く車酔いした為にあまり町の様子は見られなかったのが本当のところなのですが。。。)




また、アルザス地方はガラス工房が多くある地方の様です。






では美術館の中へ。

エントランスにはラリックの豪華なシャンデリアがあります。


創始者のルネ・ラリック


美術館は、ルネ・ラリックがジュエリーデザイナーとして大成功した前期の作品から、ガラス工芸作家になった後期の作品、そして現在に至るまでのラリック工房の沢山のガラス作品が展示されていました。


美しいジュエリー作品








1900年のパリ万博で話題をさらったラリックのブース




「アール・デコ博」(1925年パリ)でのラリックの大きな噴水「フランスの水源」。

噴水のパーツであった彫像



香水瓶の数々



このツバメの香水瓶はとても有名ですよね。
美術館のモチーフにも使われていました。



香水瓶をはじめとするガラス作品も全てが美しく、堪能しました。













これはルネ・ラリックの娘であるスザンヌのスカラベを模したデザイン


この4つの花瓶は全てワインの産地の名前が付いてます。
面白い形!






魚の噴水




こちらはなんと「日本」と「東京」の名前が付いたシリーズ。
ん〜〜クール!!












こちらは現代の作品


アルベールビルオリンピックのメダルも。


ラリックの磨りガラスが作られる工程




ルネ・ラリックのガラス作品は、アール・デコにあたるのでしょうか。
クラシカルなデザインの美しさの中にシャープさがあり、何とも魅惑的な作品ばかりでとても楽しかったです。



中庭の様子。




常設展鑑賞後、特設展へ。


こちらは、「現代美術とのラリックの関わり」がテーマです。












ブガッティのカーマスコット


現代作家のラリック作品の中で私が一番好きだったのは、あの国立競技場のデザインで有名な故ザハ・ハディドの作品。無茶苦茶カッコいい!
ザハさん、あなたやっぱり天才だわ!






特設展も見応えがありなかなか面白かったです。



ラリックのガラスはよく知られていますが、どの様な作品があるのかあまり知らなかった私。
今回、沢山のラリックの美しい作品を見ることが出来て、ルネ・ラリックがいかに才能溢れる人物かを感じ取る事が出来て、とても充実したひと時でした。