SDGsはご存じ「誰一人取り残さない持続可能な開発目標」ですね。
2030年へ向け、国境を越えた社会・経済・環境の複雑に絡み合った世界課題にすべての国・民族・企業・NPO・個人が行動を起こしていこう!とたいへん崇高な理念の呼びかけであります。
【持続可能性って?】
「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代ニーズを満たす」ところにある。つまり次世代へ向けて社会矛盾や自然環境とのバランスを保っていこう!というのが持続可能性の意味するところです。
一方【社会課題解決とは?】
「あるべく社会と現実・現状とのギャップ」を解消させるアクションと言えます。SDGsは「あるべく地球規模の社会像」を17項目169のターゲットにビジュアル化し、2015年国連サミット加盟国の全会一致で採択されたことが重要ポイントです。(世界中のリーダーたちの危機意識を反映)ただし「解決方法は各国みんなで考え行動して~」と目標値に留まる。アクションは個々で考えて起こしてください~と☆
【 SDGsにおけるソーシャルビジネスの限界性】
社会とは?人々が生活している現実の世の中~つまり矛盾に満ち満ちた総体でもあります。たとえ1つの社会課題に取り組んだとしても、他の社会課題を生み出している可能性も多々ありますEX;夏場の高齢者の熱中症防ぐためクーラーをつける→CO2が増えるetc...地球上の貧富の格差をなくしたり、気候変動の問題を解決するソーシャルビジネスってイメージさえできない。国境を越えた世界的課題を解決していくことは複雑すぎてとても難しい!と思っています。すべての企業がソーシャルビジネスになっていくとも考えられません。
ではどうするか?
スーパーリーダーの出現や、画期的環境テクノロジーの発明や社会解決型メガソーシャルビジネスの出現を待望する?いや!他力本願ですね。もしそのような発明や出現があったとしても「誰一人取り残さない持続可能な社会」には向かいませんね。1人1人がSDGsに参加意識をもち、できるだけ「社会課題を生み出さない!」社会をみんなでつくっていくのが次世代への持続可能性へとつながります。
【社会課題解決から課題を生み出しにくい社会へ】
個人レベルでいうと、自分らしく個々のライフスタイルの見直しをする。私の場合で言えば、15年前からマイカー乗り捨て→徒歩で健康 社会貢献で心豊かな人生にシフト
企業レベルで言えば、 例えば目先の利益ばかり求める経営者が、ある一部のエリート社員だけを優遇したとすれば、その時点で他の女性派遣社員やパートたちは差別・疎外されその瞬間、複数の社会課題が発生します。
経営者は株主(出資者)や顧客だけでなく、従業員とその家族、地域・自然環境・次世代に至るステイクホルダーすべてにバランスよく配慮することで「社会課題を生み出さない、地域・社会にとってなくてはならない企業」として消費者からも選ばれ生き残っていけれます。
これこそ持続可能化であり、このような企業が多数を占めれば「社会課題を生み出しにくい持続可能社会」へとシフトしていきます。そのため企業内外のさまざまなソーシャル・イノベーションを仕掛ける社会起業家たちの連携がSDGsでも重要となってきます。
社会起業家は「ソーシャル・イノベーションを仕掛ける達人たち」
今後は社会課題解決もさることながら、課題を生み出さない仕掛けづくりが社会起業家たちにとって重要になってきます。それは例えばコミュニティ形成であったり文化芸術活動であったり、新たな教育の仕組みであったり、企業のあるべくあり方であったり・・私も事例をウオッチし続けていきたいと思います。(関学「SDGs実践入門」私の講義レジュメより)
あえて極論を言えば、社会課題解決だけでは今の社会を存続させることにもつながりかねない。課題解決の先に新しい社会的価値を生み出さねばならない。資本主義が環境破壊や格差社会を本質的に生み出し続けてるのだから、SDGsの求める社会像は、資本主義の先にあるんだと再確認しましょう。資本主義のあり方ではSDGsは前に進まないのだから