おはようございます
昨日の「睡眠不足は肥満のもと?」 で、睡眠の大切さ、わかっていただけましたね。それと、成長ホルモンの分泌と肥満の関係も。
子どもにとっても大切なことで、増して「背が高くなりたい!」って思うなら、睡眠は十分にとらないとね。そのあたりのことは、「寝る子は育つ 美人は夜つくられる」 や「背を高くするツボ?食事?眠り?」 でもお届けしてます。
で、その成長ホルモンはどこから分泌されるんでしょう? ホルモンですから、「いまさらですが、ホルモンって何?」 にあるように、内分泌腺からです。内分泌腺じゃないところからも、ホルモンが分泌されることはありますけど、成長ホルモンは脳下垂体という内分泌腺でつくられて、血液中に分泌されます。
内分泌腺には、ほかに甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣、松果体があります。それらが、からだのどこにあるかというと、↓こんなところにあります。
(東洋療法学校協会編『解剖学』より、図をクリックすると大きくなります。)
↑上図で、上皮小体(白い点)と書かれているのが、甲状腺の裏側にボタンのようにくっついている副甲状腺です。生理学では副甲状腺って呼ぶんだけど、解剖学では上皮小体。なぜか、こういうことたまにあります。統一すればいいのにって思いますけど、生理学者も解剖学者も譲らない(笑)。
ホルモンは血流に乗って作用をおよぼすべき細胞へと運ばれていくんだから、内分泌腺がどこにあってもいいようなものだけど、こうして図にすると、やっぱり機能しやすい場所にあるみたいです。
たとえば、卵巣や精巣は性ホルモンを分泌するワケですが、真っ先に届いてほしい場所は、卵巣と精巣それ自体です。卵巣は卵子を育てる場所で、精巣は精子をつくる場所でもありますからね。
膵臓はインスリンを分泌しますが、これは血糖値との関係が深いワケで、そうなると小腸や肝臓に近いところにあったほうが便利でしょ。
松果体からは、メラトニンという体温を下げて眠気を誘うホルモンが分泌されます。脳の中にあるほうが便利よね? それに、メラトニン分泌は、光によって抑制されることがわかってます。となると、視覚情報を処理する後頭葉に近いところに位置してることも納得できます。
内分泌腺の中で、もっとも多種のホルモンを分泌するのは、脳下垂体。脳下垂体から分泌されるホルモンは、視床下部から送られるホルモンによって分泌が調節されるので、脳下垂体は視床下部のすぐ下にあるんでしょう、きっと。
副腎は、自律神経から直接コントロールを受ける部分もあるため、腹腔神経叢に近いところにあるんだろうと思います。
よくわからないのは甲状腺。なぜのどにあるんでしょう。甲状腺ホルモンは、からだ中の細胞の新陳代謝に関係するから、病気になったときにわかりやすいように、外からでも見やすい位置になったのかしら?
いずれも、春月の憶測ですけど、当たらずといえども遠からずな気がします。発生学的には、ちゃんとした理由があるんでしょうね。そこまでは調べてないです、すみません。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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