おはようございます
ちょっと前のことですが、ひざが痛いというお客様がいらっしゃいました。アラカンでちょっと太め、腹筋力ちょっと弱め…となれば、思いつくのは変形性膝関節症の疑いありというところ。
その方、50代半ば過ぎてからクラッシック・バレエを習い始め、数年が経過していました。バレエの楽しさにすっかりはまっていて、練習は休みたくないとおっしゃいます。
バレエをやっているなら、それなりに筋力はあるはず…なんですが、とっても残念なことに、太めのからだを支えきるには不足していました。というより、バレエの基礎訓練が足りてない。
カルチャー・センター的な、楽しく踊りましょうという主旨は理解できますが、飛んだり跳ねたり、けっこうハードなバレエをするには、やっぱり基礎的な筋トレが必要では?
なんてことを思いましたが、今ある痛みを緩和するのが、セラピストとしてやるべきこと。鍼が苦手な方でしたので、リフレクソロジーでひざの反射区をケアし、整体で太ももとふくらはぎの筋肉をほぐしました。
ひざの反射区は2ヶ所あります。↓図の赤●のところで、外くるぶしから指幅4本分くらい上と、外くるぶしのすぐ下で踵骨の縁。
触れてみて、しこりのあるほう、押して痛みの強いほうをほぐします。このお客様の場合は、どちらかというと、上のほうが反応が強かったです。慢性化したひざの痛みでは、下のほうが痛むようです。
実は、この上のほうの反射区は、懸鐘(けんしょう)という鍼灸のツボでもあります。そして、下の反射区は、僕参(ぼくしん)というツボのすぐそばにあります。
ちなみに、青●はひじの反射区で、第5中足骨の出っ張ったところ。緑●は肩関節の反射区で、第5指の中足指節関節になります。
足が教えてくれることシリーズのNo.7 でご紹介した、リフレクソロジー反射区の骨格バージョン、足裏の反射区図 にもつけてますが、内臓バージョンとの位置関係でわかりやすくするために、前向きにしてました。
ところが、リフレクソロジーのテキストには、↓このように後ろ向きに表示されております。
ということは、左ひじの痛みは右足に反応が出るはず?臨床上の体験では、きっちり確認できていないのですが、少なくともひざの反射区に関しては、右は右に、左は左に出ているように思います。今後、確認していきたいと思います。
お客様には、その後に痛みが出ないように、「膝の内側が痛む」 でご紹介したアイソメトリック運動と、バレエの基礎訓練と練習後のストレッチをきっちりやるよう進言させていただきました。
ひざは、腰以上に、傷めてしまうとやっかいなところ。バレリーナ立ち は、下半身をスッキリさせてくれるだけでなく、変形性膝関節症予防にもなりますよ。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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