『養生訓』 月経と洗髪(巻五48) | 春月の『ちょこっと健康術』

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「女性は、月経がはじまったら、髪を洗ってはいけない。」


「洗髪と入浴」 では髪を洗うのは5日に1度とあり、「満腹・空腹と入浴」 では満腹時に髪を洗ってはいけないとされていました。


月経には、腎・肝・脾が関係しています。脾は気血生化の源ですし、肝には蔵血の機能があります。そして、腎は精気を蔵していて、精血同源ですから、血との関連があり、さらに、腎は生殖をつかさどっているので、月経との関係はもっとも深いと考えることができます。(→東洋医学講座 No.10  No.11  No.13  No.23  No.24


そして、髪は腎と関係が深いため、月経期に髪を洗うと、腎を損ねる可能性があるため、このようにおっしゃっているんですね。髪の手入れに関しては、「修養の五宜」「髪をすく、歯をたたく、手を当てる」 にありました。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


春月の『ちょこっと健康術』-葉牡丹