『養生訓』 飲んでよい酒と悪い酒(巻四50) | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「市販されている酒に灰を入れたものがあるが、それには毒がある。酸味があるものも飲んではいけない。長い間おいた酒で、味の変化したものにも毒がある。飲んではいけない。濁酒の濃いものは、脾胃にとどこおって気をふさぐから、飲んではいけない。芳醇な酒で混じりけのないものを、朝夕の食後に少し飲んで、微酔するのがよい。 醴酒は、精製法がよいものを、少し熱くして飲めば、胃を温める。精製法の悪いものを冷たいままで飲んではいけない。」


このところ続けて、益軒先生のお酒に関するススメをご紹介しています。

ちょっとまとめてみると、

「酒を飲む時」 は、朝夕の食後。

「酒は温燗がよい」 のであって、熱くしすぎても、冷たいままでもよくない。

「酒の飲み頃」 は、お燗をつけてすぐのもの。

「酒は天の美禄」 であってほろ酔い程度がよく、「大酒の戒め」 を忘れてはならない。

そして、酒はちゃんと精製された芳醇なものを選びなさいってことですね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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