嫉妬が暴走した時④
「なんで、、、」
と言っても、すでに言葉にならなかった。カラダは、寒さになのか、ガタガタ震えた。彼にしがみつき、泣きじゃくり、言葉にならない声を発しつつ、バンバン叩いた。
「落ち着いて、、、」
彼は言った。
それでも、私は止まらなかった。湧き上がる何かを抑えきれない。なんで、どうして、それしか出てこない。
「はるっ!話を聞いて、、、」
ようやく落ち着きを取り戻すと、彼の困った顔が私を覗き込んでいた。「もう大丈夫?」
「はるが別れようって言ったんだよ。俺は嫌だった。仕事にもならなかったよ。だからあいつは俺が誘ったんだ。ヒトリじゃいられなかったし、かと言って部屋に戻って、はるの顔も見れなかった、、、」
「はるは怒ったって、別れようって言わないじゃん。だから本気だと思ったんだ。今日はどうしていいかホントに分からなかったんだよ」
私は、首を横に振り続けた。
嫉妬が暴走した時③
「ごめん、電源切れてた」と彼は言った。
嘘、、、電源切ってたんだ、、、。
駅にいると言うとちょっと驚いたようだったけれど、迎えに来てくれた。彼の友達はうちに泊まるつもりだったのか、ちょっと離れたところから歩いてきた。私たちは、寒空の中、無言で空き地へ向かった。
「どこ行ってたの?」
「あ、笑笑、、、」
ここで、私は、カマをかけた。
「あたし、笑笑、行ったよ。でもいなかった」
彼は、ひっかかって、、、しまった。
「あ、、、そか、、、」
そして、言った。
「キャバクラ、行ってた」
、、、そっか、、、
そっか、、、そっか、、、
沈黙を破ったのは、私だった。
嫉妬が暴走した時②
金曜の夜、最寄の駅の周りは酔っ払いで溢れていた。
寒さに震えながら、彼に電話する。「駅まで来たよ。逢いたい」思いのままに、伝えるつもりだった。
しかし、彼の携帯は繋がらなかった。
2時を過ぎ、3時を越え、、、何度電話しても彼の携帯は繋がらない。
コンビニに入り、雑誌コーナーの前で立ち尽くす。
妹に電話をした。泣いてしまいそうになるから、バカ話を繰り返した。妹は、何分も、私の電話に付き合ってくれた。
午前3時半、彼から着信があった。
私は、素直な気持ちを忘れ、また、カマをかけた。