デベ・ゼネコン編 三井(3) -ブランド名の使い分け | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 もう1月ぶりに、マンション探訪編で ”三井”の続き。
以前のは、こちらで読めます:
 デベ・ゼネコン編 三井(1) -下がり天井高の表記は立派
  http://ameblo.jp/haruboo0/entry-11419774798.html
 デベ・ゼネコン編 三井(2) - 一時金徴収の有無の両論併記はちょっと...
  http://ameblo.jp/haruboo0/entry-11420426114.html
 
三井はマンションブランド名が多数あって、しかも混乱する
ことなく棲み分けができているのはありがちではない。

 
 グレード別では、
 
 ● パークマンション → パークコート → パークホームズ
 ● 大規模ならパークシティ
   (グレードはパークコートとパークホームズの
    間あたりで立地で変わるイメージ)
 ● 高層ならパークタワー
    (基本超高層での国交省大臣認定が必要な60m超に対して
    この名称を与えるけど、中には18階だの19階だのの高さしかない
    ”なんちゃって”タワーも存在する)
 ● もう使わなくなっちゃったけど、中規模で、パークホームズと
   パークコートの間あたりで、パークハイムってブランド名まで使ってた。
   (やっぱりそこまで複雑に序列化を、別にヲタクでもなんでもない
    マンションを探している人に意識させるのは無理で、事実上(?)廃止に)
 
 複数のブランド名をきちんと使いわけているのは、三井のほかには
住友くらいかな。。。
 ま住友は極端にくせがあるからいずれとりあげるとして、他の大手の
ブランド展開はといえば・・・
 
 最近野村が廉価版のブランド名 ”オハナ”の立ち上げに最初の数物件で
成功して、
   プラウド
→ プラウドシティ(大規模限定でこの名前だと長谷工と組んで直床もあり)
→ オハナ と序列化できた。
 プラウドシティは、基本大規模にしか使わないから、地方の中規模以下で
直床基本の物件に、”野村”が売主として入っている安心感を与えることの
できるブランド転換としてこれはうまいなと思った。
(当然ちょっといいけど1割は高い”野村”のこと、周りに立っているライバル物件
には差別化はできていないといけない。このあたり、野村は実にうまい)
 
 一方で、三菱地所は吸収した、藤和の設計基準書レベルで、今までなら
”ベリスタ”を名乗っていたような郊外型のマンションにも
”ザ・パークハウス” の名前を与えてしまったのはどうかなぁ。。。
一応名前は変わっているわけだけど、都区内でも”パークハウス”は
決して建てなかったような立地に、”パークハウス”ではあり得なかった
ような、直床式とかの仕様で
# 私は決して、直床を否定するものではないですが、少なくとも関東では
 極端に富裕層には忌避される傾向が強いですから、都内で都心を
 ターゲット層にしたマンションブランド名での採用は非常にリスキーだと思う

定冠詞をつけてもまぶっちゃけおんなじ名前の
 ”ザ・パークハウス”がひょこひょこ建っちゃうってのは、
【悪貨は良貨を駆逐する】ってことにならないのかなぁ。。。
 
 マンションヲタク的な杞憂であればいいけど、最近では、碓井民郎さんの
新作 『99%のマンションは買う価値なし!』 でも取り上げられていた
”某財閥系”のデベの物件の仕様低下ってのは、あーここだなとまぁ
マンションヲタクならピンポイントでわかるわけで、
もともと、世帯年収が最低でも1000万を超える層にしか浸透してなかった
一方で、そこそこ富裕層な人には認知されていたわけで、
まぁ”パークハウス”って名前を名乗っていれば、郊外型の廉価版物件では
ありえないという自負が購入者にはあったはず。

 
 典型的な年収階層別の、マンションデベの浸透度合いはこんな感じ
  ↓
 https://www.sumai-surfin.com/enquete_result/id20x.php#03
 
 三井は世帯年収別で幅広く支持を得ているのは、パークホームズから
パークコートを経て、パークマンションを頂点をしたブランドの棲み分け
に成功しているせいでしょう。
 パークホームズを名乗っているマンションにやってきて、
   床のフローリングがプラスチックっぽいとか、
   キッチン天板が天然石じゃないとかいう人に対しては
パークコートにいけ~ (とまでははっきりとは言わんと思うけど)
といえばまぁ問題ないわけで、
 『●●というマンションブランド名を名乗っていてこれかい!!』
と批判される心配は三井には少ない。

野村のもこれに似た路線で、プラウドシティで”ない”直床の野村の
マンションに、”プラウド”の名前をつけにくいから、新規の名前を
与えるために”オハナ”が必要というのは私なんかには理解しやすい。
  
 それが、まぁベリスタの標準的な仕様のまで、
 一方で、三菱地所がいっしょくたに”ザ・パークハウス”を
名乗っちゃったのは失敗ではないかなぁ...
#Twitterで呟いたら多数リツイートされていたから同じ印象をもって
 いる関係者は多い筈。

 
 郊外型での開発でも、もともとの”パークハウス”グレードで
圧倒的な仕様面での差別化が周りの物件に対してできているなら問題は
ないけど、あれってのも率直にいって多い。 

 会社としては統合でいいけど、もともと
 都心:パークハウス 郊外:ベリスタ で棲み分けができていた
ので、仕様は各々そのままにブランド名だけ統合しちゃったのは
失敗なんじゃないかなぁってのが私の考え。

 
#まぁもともと三菱の”パークハウス”が建つことなどあり得なかった
私の住んでいる区にも、”ザ・パークハウス”なら今後建つかもしれん
というわけでめでたいという皮肉な見方もできる。

 
三井の話から脱線しましたが、ブランド名別の印象などは次回。
 
 
 Disclaimer: このシリーズ私の狭い経験範囲で決め付けてます。
      内容に苦情のあるかたはまずこちらをお読みください

  → http://ameblo.jp/haruboo0/entry-11419746990.html
 

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