カレンデュラ・カレン


カレンデュラ・カレンはキク科キンセンカ属(カレンデュラ属)の一年草である。
金盞花(キンセンカ)の園芸品種の1つである。
金盞花(キンセンカ)の原産地は南ヨーロッパである。
日本へは江戸時代の初期に渡来した。
カレンデュラ・カレンの特徴は一重咲きに近いということである。
草丈は20~30センチくらいである。
葉はへら状で柔らかく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は2~4月である。
花径は5~6センチと小さめで、花の色は黄色やオレンジ色のものがある。
花は夜には閉じる。
写真は2月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Calendula officinalis cv.


★あっさりと咲くのが好きと言うように
 一重の花を陽射しに向けて


カレンデュラ・カレン2


薺(ナズナ)2


薺(ナズナ)はアブラナ科ナズナ属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、田畑や畦道、道端、荒れ地などに普通に見られる。
春の七草の一つであり、若苗を食用にする。
アブラナの仲間であり、冬の野草として昔は貴重なものであったのだろう。
草丈は10~50センチくらいになる。
開花時期は2~6月である。
花径15~35ミリくらいの小さな白い十字花をたくさんつける。
下のほうには実ができるが、先端部にはまた次々と蕾ができて開花する。
別名をぺんぺん草(ペンペングサ)ないし三味線草(シャミセングサ)という。
これはいずれも実が三味線の撥(ばち)に似ているところからきている。
慣用句に「ぺんぺん草も生えない」というのがあるが、これは薺(ナズナ)が荒廃した土壌であっても生育するところからきている。
俳句の季語は春である。
写真は2月に伊豆の河津で撮った。
学名:Capsella bursa-pastoris


★バチの音を聞いておくれというように
 薺の花が春の畑に


薺(ナズナ)


繁縷(ハコベ)2


繁縷(ハコベ)はナデシコ科ハコベ属の二年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、田畑や畦道、道端、荒れ地などに普通に見られる。
春の七草の一つで、葉を小鳥や兎のえさなどにする。
草丈は10~20センチである。
葉は互い違いに生え、卵円形をしていて先は尖っている。
開花時期は2~9月である。
枝のつけ根に花径4~6ミリの小さな白い五弁花をつける。
細い花びらが10枚あるように見えるが、これは5枚の花びらがそれぞれ2つに深く裂けているためである。
炒った粉に塩をまぜると、よいハミガキ粉になるという。
俳句の季語は春である。
写真は2月に板橋区赤塚で撮った。
学名:Stellaria media


★惑いてか野に咲く花は気紛れで
 時の垣根を行ったり来たり


繁縷(ハコベ)


東一華(アズマイチゲ)2


東一華(アズマイチゲ)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、落葉樹林の縁や草原などに生える。
海外では樺太、朝鮮半島、ウスリーなどにも分布する。
草丈は15~20センチくらいである。
根から出る葉には長い柄があり、2回3出複葉といって3出複葉の葉軸が枝分かれして両側に3出複葉がつく。
茎につく葉は3出複葉で3枚が輪生し、先が垂れ下がる。
開花時期は3~5月である。
白い花を茎先に1つつける。
花径は3~4センチくらいである。
白い花びらのように見えるのは萼片である。
萼片は8~13個ある。
よく似た菊咲き一華(キクザキイチゲ)とは葉が深く切り込まないことで区別する。
「東」は関東を意味し、「一華」はイチリンソウ属の花の一名で、花が茎の先に1つだけつくことからきている。
写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Anemone raddeana


★一輪の花をひらひらなびかせて
 東一華は林の中に


東一華(アズマイチゲ)


菊咲一華(キクザキイチゲ)2


菊咲一華(キクザキイチゲ)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。
北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、林床や草原に生える。
「菊咲」は菊に似た花を咲かせるという意味であり、「一華」は一輪の花を咲かせることを意味する。
似た花に東一華(アズマイチゲ)があるが、菊咲一華(キクザキイチゲ)のほうが葉が細かく裂けている。
草丈は15~20センチくらいである。
開花時期は3~4月くらいである。
花茎の先に白ないし紫の花を1個つける。
花弁に見えるのは萼片である。
写真は3月に川口グリーンセンターで撮った。
学名:Anemone pseudo-altaica


★北国に春の訪れ知らせ咲く
 菊咲一華の花は小さく


菊咲一華(キクザキイチゲ)


洲浜草(スハマソウ)2


洲浜草(スハマソウ)はキンポウゲ科ミスミソウ属の多年草である。
雪割草(ユキワリソウ)とも呼ばれている。
山地の日陰に自生し、早春に花茎を伸ばして雪を割るようにして咲き出す。
雪割草(ユキワリソウ)の原種は、日本に自生する三角草(ミスミソウ)、大三角草(オオスミソウ)、洲浜草(スハマソウ)、毛洲浜草(ケスハマソウ)の4種のほか、海外に9種ほどあるそうだ。
これらの交配によって、鮮やかで豪華な園芸品種が造り出されている。
花色は白が基本だが、ピンク、ブルー、薄紫など多彩である。
なお、花弁のように見えるのは萼(がく)片である。
三角草(ミスミソウ)は、三つに裂けた葉の角が尖っている。
これに対して洲浜草(スハマソウ)は、葉の角が丸くなっている。
弧状になった砂浜を「洲浜」と言うが、これに見立てたものである。
俳句の季語は春である。
写真は3月に赤塚植物園で撮った。
学名:Hepatica nobilis var. japonica(三角草)
学名:Hepatica nobilis var. japonica form. variegata(洲浜草)


★指ほどの高さに咲いて洲浜草
 土の温もりあるやあらぬや


洲浜草(スハマソウ)


羽衣金鳳花(ハゴロモキンポウゲ)2


羽衣金鳳花(ハゴロモキンポウゲ)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。
原産地はモロッコのアトラス山脈である。
草丈は15~30センチくらいである。
開花時期は2~3月である。
大輪の白い花をつける。
写真は3月に川口グリーンセンターで撮った(植栽)。
学名:Ranunculus calandrinioides


★早春のアトラスの山に花開く
 姿思いて鉢を眺めて


羽衣金鳳花(ハゴロモキンポウゲ)


マーガレット2


マーガレットはキク科キク属の多年草である。
原産地はモロッコ沖のカナリア諸島で、日本へは明治時代に渡来した。
別名は木春菊(モクシュンギク)である。
これは、枝や茎に木質化する性質があり、若葉が春菊に似ていることからきている。
主にフランスで改良されたことからパリ・デージーとも言われる。
なお、マーガレットの名はギリシャ語のマルガリーテ(真珠)に由来している。
草丈は50~150センチくらいになる。
開花時期は12月~7月と長く、白い可憐な花を咲かせる。
中央の管状花は黄色である。
花径は5センチくらいである。
次々に花を咲かせて長く楽しめることから、広く親しまれて身近な花になった。
現在では、春菊と交配して作りだされた黄花の花や桃色の花もある。
また、一重咲き、八重咲きと形状もさまざまである。
俳句の季語は夏である。
写真は3月に川口グリーンセンターで撮った。
学名:Argyranthemum frutescens(=Chrysanthemum frutescens)


★緑野に白を敷き詰め可憐なる
 マーガレットは花嫁の花
☆様々な花の形に変われども
 親しみの花マーガレット


マーガレット


ノースポール2


ノースポール(North Pole)はキク科レウカンテムム属の一年草である。
マーガレットによく似ているが、草丈も花の大きさもマーガレットよりは小さめである。
花の直径は2~3センチで、ガーデニングの鉢植えやプランターによく植えられる。
原産地はアフリカ北部のアルジェリアあたりである。
日本へは1960年代ころに伝えられた。
ノースポールというのは「北極」のことである。
花つきがよく、株全体をおおうほどに白く咲く姿から名づけられたものであろう。
クリサンセマム・ノースポールとも呼ばれているが、クリサンセマムはラテン語で「黄色い花」を意味する。
草丈は10~30センチくらいである。
葉は細かく切れ込む。
花の咲く時期は12月から6月ころまでと長い。
花径は2~3センチの頭花で、筒状花は黄色く舌状花が白い。
写真は1月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Leucanthemum paludosum cv.North Pole(=Chrysanthemum paludosum cv.North Pole)


★敷き詰めた淡き緑の絨毯に
 ノースポールの花びら揺れて
☆寒ささえ輝くように白さ増し
 ノースポールは強さを秘めて


ノースポール


寒緋桜(カンヒザクラ)2


寒緋桜(カンヒザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
原産地は台湾、中国南部である。
日本でも鹿児島県や琉球列島に分布している。
沖縄では桜と言えばこの寒緋桜(カンヒザクラ)を指す。
樹高が10メートルにも達する亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
沖縄では緋寒桜(ヒカンザクラ)とも言われるが、本土の彼岸桜(ヒガンザクラ)と混同されるため寒緋桜(カンヒザクラ)と呼ぶことが多い。
開花時期は沖縄が1~2月、関東で3~4月である。
緋紅色の花を下向きにつける。
俳句では「緋寒桜」が冬の季語である。
写真は3月に鎌倉の長谷寺で撮った。
学名:Prunus campanulata


★頬染めて寒緋桜はバレリーナ
 晴れの舞台に夢を咲かせて


寒緋桜(カンヒザクラ)