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ひだまり 日常生活

日記を書くことで考えを整理したり、気づいたことを記しています

                

いい加減ですけれど「千字文」というのを気が向いたときだけ書いています。
要らない紙にボールペンで書くのですが、精神修養ではなく単純に脳トレです。

その「千字文」で気に入った句がこちら

『守真志滿 逐物意移』(シュシンシマン・チクブツイイ)

 自然の道(自然で純粋無垢の道理)を守れば
 志(こころざし)は満たされ
 物を追い求めれば、心もそれにつれて変わってゆく


李暹(りしん)という人の注釈では、「心が定まらないのに物を追うから心が変わるのである」という解説がありました。
物を求めるとは、広い意味で結果や報いを期待したり、人の心を知ろうとすることも、これにあたるのではないでしょうか。
自然で純粋無垢の道理をしっかりと意識していれば、物に振り回されることもないのでしょう。

私は、すぐに結果を求めたり、目先のことにとらわれすぎて心が動くので、おのずと志が満たされるようになるには、まだ少し先かなと思います。


それでも、このところ喜びや感謝が入り混じったような不思議な気持ちになることがあって、梅雨の夕焼けでも軽快な気分で、この空を眺めています。





※「千字文」は中国古代より児童が文字を学ぶための教科書として利用されているとのことです。
その内容は“雲騰致雨”(雲は空にのぼって雨を降らす)といった自然現象、“知過必改”(過ちを知ったら必ず改める)などの戒め、父母への孝行や主君への忠義から歴史にも及び、漢字と一緒に思想や社会通念も教育するように構成されているようです。
日本では、習字の手本として親しまれているそうですが、常用漢字以外のものも多く含まれています。
 
◇参照:「千字文」小川環樹・木田章義注解 岩波文庫





◆2017年5月17日追記


無理に心をどうにかしよう、心を定めようとするのでなく、心には物を見れば追う性質があるので、このことを認識して、これを踏まえて、うまく利用する方法がこちらのブログに書かれています。
とても参考になります。地道に実践していきたいです。

物を追えば心が移るものなのです。





ここ数日、夏目漱石のいう自己本位について、さらに他人の個性、自由、生き方を尊重する意味を考えながら過ごしています。
今まで、人の個性や自由を尊重していただろうか、とても尊重とはいえず、許容に過ぎず、時には自由を制限したくもなったのではないかと思います。
人を尊重することと自己本位には深い関わりがあるのかもしれません。

『私の個人主義』をよく読んでみると、自己本位をしっかりとしたものにするには、これを支えるものがあるほうがよいことに気がつきました。

それは、心から自分のやりたいこと、ライフワーク、漱石の言葉を借りれば、「私の生涯の事業」です。

漱石の生涯の事業とは

 -抜粋- p.115

「・・そう西洋人ぶらないでも好いという動かすべからざる理由を立派に彼らの前に投げ出して見たら、自分もさぞ愉快だろう、人もさぞ喜ぶだろうと思って、著書その他の手段によって、それを成就するのを私の生涯の事業としようと考えたのです。」


翻って、私自身を考えた時に「これかもしれない」と、最近気づいたものがあります。

今、“生涯の事業”を公言するほど、まだ自信はないのですが、これならどのような状況になっても実践することができて、厳しい時ほど必要なことだと思えるものです。
そして、私と同じような立場におられる方にも、いくらかは参考になって、お役に立たないまでも、せめて自暴自棄を免れればと思っています。

少しずつ、私なりの“生涯の事業”が明確になりつつあって、状況が悪くても、その悪い状況が踏み台になるような気がしてきました。
そうして、“生涯の事業”について考えているとき、私の不安はなくなっているのです。
ただ、まだ信念が足りないからでしょうか、しばしば今の状況に押し潰されそうになることがあります。


 -抜粋- p.118

「・・ああ此処におれの進むべき道があった! 漸(ようや)く掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずることが出来るのでしょう。・・」





       ◇抜粋=漱石文明論集 三好行雄編 岩波文庫
“自由”について調べていたとき、偶然、夏目漱石の『私の個人主義』を知って、読んでみたいと思ってから半年、いや1年ほどが過ぎました。
先日、ようやくその本を手に入れて少しずつ読みかけています。

実は、つい数日前に、私は友人に大変な無礼をして迷惑をかけてしまいました。
それというのは、先だってから私は自分が他人からどのように見られているか、気になって仕方なかったのです。
私はその友人が私をどう見ているのか、うがった見方をしているのではなかろうかと問い詰めたようになりました。
友人は怒りもせず、あきれもせず、ただただ誠実に受け応えをしてくれました。
そのおかげで、私は自分勝手な想像をしていたことが解って、なんとか落ち着きを取り戻したのです。

私は、もう自分というものがなく、他人の評価や見方が全て正しいような感覚になっていました。

そのような出来事があり、今しがた届いた本を読んでいると、西洋のことを何でも盲従したり、鵜呑みにする風潮を疑問に思う場面にさしかかりました。
そして、漱石自身も西洋盲従に悩んだ末、彼はあることを悟りました。

-抜粋-p.115

「私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。彼ら何者ぞやと気慨が出ました。今まで茫然と自失していた私に、此所に立って、この道からこう行かなければならないと指図をしてくれたものは実にこの自我本位の四字なのであります。」

これを読んだとき、今この時期に私に提示されたような気さえして、いかに私が人の評価や見方に同意して他人本位だったのか改めて気づきました。


それで、今まで私はこの環境でこそ私自身だと思っておりましたけれど、これから先の人生がどのように変わろうとも、私は自己本位・自我本位の私、私自身なんだという思いがこころの内から湧いてきたのです。


-抜粋- p.116

「その時確かに握った自己が主で、他は賓であるという信念は、今日の私に非常の自信と安心を与えてくれました。」


私は、まだ、相手の立場になって考えることと他人本位を混同していて、他人本位が抜けきったわけではありません。
けれども、【自分の人生において自己が主で他は賓である】ということ、さらに友人の寛容さや温かさを思うと、少しずつではありますけれど、自己をしっかりと持った自分に変わっていけそうな気がするのです。

     
       ◇抜粋=漱石文明論集 三好行雄編 岩波文庫



※漱石のいうところの自己本位や個人主義とは 「これは利己主義とは異なり、自分の個性を発揮して自我を確立していく生き方であるが、真の個人主義とは、他人の個性の尊重、義務や責任の重視という倫理性を強くともなうものといっています。・・・」
括弧内引用=http://www.geocities.co.jp/HiTeens/8761/japan19.htm
自民党憲法改正草案についてです。

改正草案の前文も問題点や疑問点だらけで、とても容認できる内容ではありません。

なかでも、私が気になった部分は現行憲法にある文言が草案で削られて書き換えられていることです。

【現行憲法】
「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、・・」

この文言には深い反省が込められていると思います。



ところが、改正草案では

【改正草案】
「先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、・・」

と反省の色がなく自画自賛的な文になっています。


「改憲勢力3分の2うかがう」という報道を聞いて、私はもうじっとしていられなくなって、これを書いています。

冷凍カツ横流し事件で食品が大量廃棄されている現実が露呈しました。
プラスチック片混入により何万枚ものカツが廃棄されることによって、どれほど多くの鶏が無になったのでしょうか。
大量生産は機械を動かすと簡単に止められないうえ、点検や清掃による停止ではコストがかかります。
機械の停止よりも異物の混ざった可能性がある商品を廃棄するほうが安くつくのでしょうか。
それにしても、命に対する尊厳や倫理観はどこへいったのでしょう。

一方、日本の家電メーカーを買収した台湾の企業のようなビジネスモデルが幅をきかせる社会になっています。
販売者は別なのに実質的には製造者が同じということで、寡占状態は私たちの知らないうちに水面下で進んでいるようです。

わずかな動きですが、食品については、今まで販売者と製造所固有記号の記載でよかったため消費者は製造者を知ることはできませんでしたが、消費者への情報提供の観点から見直されて食品表示法が改正されました。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/160127_siryo_1.pdf


異常な寡占化やグローバル化が進む社会に対して、私は漠然とした疑問や違和感、そして反感を抱いています。
反発したところで、所得が少なければ甘んじてPB商品や輸入品を買わざるを得ないのが現実です。
多様性はおろか、これでは選択肢も失われていくような気がします。

このような状況でも、活路を見出している小規模事業者は、社会の隠れたニーズをきちんと見極めておられるのでしょう。
商品やサービスの具体化に至るまでには、相応の時間と労力が必要で、簡単ではないのだと思います。