ビルマとミャンマー
昨日ミャンマーより帰着。暑かった。そして疲れた。
ヒラリー・クリントンが国務長官就任直後アジア歴訪の際、タイで隣国ミャンマー軍事政権を批判して民主化要求の声明を発表をしたときはMyanmarという国名は使用せずBurmaの旧国名を使っていた。ブラウン英国首相も旧国名Burmaを使う。
英米政府はMyanmarという国を認めず意図的に「Burma」という国名を使い続ける。
公用語であるビルマ語は全体の約70%弱を占めるビルマ民族の言語で、カチン語族・カレン語族・モン語族・・・・という100以上あるといわれる少数民族もビルマ語を使う。現政権はビルマ民族だけではなく他の少数民族をも含めてミャンマー連邦(The Union of Myanmar)という国家という形成しているのだから、ミャンマーという国名のもとに各民族を結束させようとして腐心して、それがときに強権的になって国際的な批判を浴びる。
今回の訪問前日の20日夕刻のNHK海外ニュースで、ミャンマー現政権が来年の総選挙へ向けて民族独立または自治権要求・民主化要求をする勢力の抑え込みを強化しており、辺境の少数民族への弾圧を加速させたため一部が国境を越えて隣国バングラディッシュ・タイ・中国へ難民となって押しかけているという報道をしていた。
過去の経緯をみれば、英国は植民地政策を円滑に進めるため民族対立を煽って互いにけん制させるということをしてきたがミャンマーも例外ではなく、そこに戦前の旧日本軍も絡め取られて30万人の日本兵を派兵してそのうち19万人が彼の地で亡くなっている。
ミャンマー国内にいれば、軍隊が自国内の辺境の部落を襲ったなどというニュースは報道される筈はないし、それを話題にする人はいる訳がないが、多分みんなそれなりに正確な情報が伝わって来ているのかも知れない。
ヤンゴンの5星ホテルが1泊70ドル、Taoungooという地方都市の5星リゾートは1泊45ドル。ケニアの三分の一。
アジアのホテルの朝食バイキングは、和洋中にその国のメニューが加わるのでなるべく食べないように気をつけてもついつい食べ過ぎてしまう。でも今回は朝食にミャンマー・オリジナルの米粉麺「モヒンガー」が並んでなく、食べ損ねてしまった。
携帯電話を持ったマサイの戦士
先のタンザニア訪問の際、乾燥したサバンナにあるナマンガ国境を越えようとしているときに、日本から携行した携帯電話で銀座のクラブのチィ・ママからのメールを受信して、夜の銀座とカラカラのサバンナのギャップが大きすぎて可笑しかったと云うようことを書いたけれど、もうひとつ、携帯電話にまつわる印象的な光景を目にして、それをカメラに納めなかったことが悔やまれてならない。
ナイロビからクルマで南下して国境に着く前に、Kajiadoというやはりマサイ族の中心地的な町を通過しているとき、道路端でひとりのマサイの戦士が左手に握った槍を立ててそれにもたれかかり、右手でしきりに携帯電話の文字盤を操作してSMS(Short Message)をしたためるのに夢中になっている光景に出くわした。
瞬間的にいい光景だと思ったけれど、同行者へ遠慮したのとその後マサイ青年との交渉の手間を考えて、その時は写真を撮るのを諦めてしまった。
今あの光景を思い出し、あぁあそこで時間を惜しまずシャッターを切っていればと、日に日に後悔の念が募る。
日本人が一般的に考えているより、後進国とか未開の地とか言われるところに住んでいる人たちは進んだ文明に接している。だから、多少の苦労はあるものの、普通の国ならば電話でもインターネットでもコミュニケーションをとることはそんなに難しいことではない。
ところが、そのコミュニケーション・ツールから隔離されいてるところがある。カシミール奥の紛争地だったり、北朝鮮、ミャンマーなどもそうだ。
そのミャンマーへ明日から出張で出掛ける。
今年6月にミャンマーへ行ってすっかりハマッてしまったということを書いた。
http://ameblo.jp/hardnut/day-2009614.html
http://ameblo.jp/hardnut/day-2009621.html
http://ameblo.jp/hatdnut/day-2009622.html
旅行でも行けるけれど、それでは面白くないから仕事になりそうな案件を仕込み・仕掛ける。明日からちょっと楽しみだけれど、アフリカのマサイの戦士でさえ使っている携帯電話も、インターネットもないのでパソコンは携行しない。
ひかりは北へ
週末は帰省することにしたので金曜日夕刻、東京駅東北新幹線ホームへ行った。
ここでいつも感動の光景を目にする。新幹線車両がホームに滑り込んで来るのを待ち受けるようにして清掃員が配置につく。新幹線車両が到着する。乗客の降車が終了すると同時に一斉に清掃員が作業を開始し、その様子はホームから見てとれる。無駄のないテキパキとした効率良い動きで数分で作業が完了して全員が車外に出てその後乗客の乗車となる。
日常の普通の光景ではあるが、このような「当たり前の光景」を海外で目にすることはまずない。「日本人って、凄いなぁ!」と思う瞬間である。
先の衆院選の開票結果はナイロビで観ていた。開票開始数時間ですべての開票が完了して精確にカウントされた開票結果が発表される。この当たり前も凄い。
アフガニスタンの大統領選の集計は二週間以上続いている。イランでももめていた。ケニアは2007年末の選挙結果を受けて一部り地域で内乱状態になり2か月後に対立する両派から大臣を選出して合計44人の大臣を要する政府となって騒ぎは治まったが、選挙結果の公式発表をめぐっていまだにもめている。これらの場合は効率という問題以外に「公平さ」ということがあるので同じ次元で比較できないが、それでも日本人って凄いよなぁという思いをしつつ、新幹線に乗り込んだ。
今日は老母のお相手。
50歳あたりになって、友人・知人に会って飲んだりすると盛り上がる話題がふたつあることに気付いた。
ひとつは自分の健康の話で、どんな持病があるかとか薬はどうのいう病気自慢や、健康法はなんだかんだというような話で盛り上がる。そしてもうひとつは年老いた親の世話や介護の話で盛り上がる。どちらもみんなに共通で切実な話題だからだろう。
明日東京へ戻るが、戻ったら息子が来ていたことなど覚えてないのだろう。