Hardnutのブログ -35ページ目

英語社内公用語化の話

ユニクロと楽天が英語を全社の公用語にすることを発表したと、マスコミはびっくりするほど大きな扱いだった。

それで、インターネットのいろいろなコメントを見てみると、これぞ日本企業の生き延びる道というポジティブな意見と、一方で、完全に公用語化というのはやり過ぎだ、その前にキチンとした日本語で意思を伝えられるようにいるべき云々というネガティブな意見の両方が見られた。


そんなこんなを眺めていて、世界にはスイスやベルギーのように4言語も3言語も公用語としている国もあれば、東アフリカの国々のように、国語はスワヒリ語で共通語が英語で、さらに部族語の使用も認められているところがあることを思えば、いきなり英語だけを公用語するのはちょっと極端ではないかと思った。この楽天のニュースをテレビで観ていて、楽天の東京本社の社員食堂のメニューまで英語のみの表記などというのはどういうものなのだろと思い、たとえば、「天きし盛り(冷きしめんとてんぷらのセット)」みたいなメニューがあったら、英語でなんと表現するのだろうと、余計なことが気になった。


普通は、日本人だけでのコミュニケーションであれば日本語で話をし、日本人以外が一人でも加われば英語にスイッチということをするし、文書は英語が主だけれど使い分けはモノによって適宜対応というのが、いわゆるバイリンガルというもので、ユニクロや楽天の強制的な移行は、明治の脱亜入欧のようなちょっと時代錯誤的でやり過ぎじゃないかとも思った。

しかし、あの三木谷某氏の、あまり上手とは言えない英語の会見を聞いていると、相当考えあぐねた上で、他人がなんと言おうがこれくらいゴリ押ししてでも日本人社員全員が変わらないと会社も変わることが出来ず、結局国際市場へ打って出る機会を逃してしまうのではないかという危機感と覚悟が感じられ、まっ、それはそれでいいんでしょうと納得した。





ラマダン(断食月)の始まり

高島易断の暦というのは何かと便利で、大安・仏滅などの六輝、立秋・大寒などの二十四節などの他にも日の出日の入り、潮の干満に月齢と、理科年表の機能もあるので毎年購入している。

月齢で、新月は陰暦では「朔」と云うのだそうで、今日がその「朔」-新月となる。


イスラム暦では、今日からラマダン(Ramadhan=断食月)が始まる。

呼び方は忘れたが、イスラム暦にはいくつかの聖なる3カ月だかあり、すべて「Idd xxx xxx」と云う具合にIdd(イドゥ)と呼び、その中でもラマダン月が最も神聖で重要なのだと聞いた。


断食月だから、日の出から日没までの昼間の間は食事をしてはいけないことになっているのは誰もが知っている通り。しかし、ファトークとか云う宗教令があって、病人と赤ん坊は断食を免除される。

さらにちょっと詳しく云うと、宗派や地方によっても多少の違いがあって、「唾ものみ込んではいけない」という厳格なところから、「最小限度の水は飲んでもよい」というところもある。


きのうのニュースにあったが、今年は中東でも猛暑が続いているので、アラブ首長国連邦(UAE)の宗教局が「屋外で作業にあたる建設従事者などは水を飲んでもよい」というお達しを出したそうだ。


ラマダンは聖なる月であると同時に、Festive=お祭り月でもあるので、日没後の晩餐は普段よりかなりグレードアップされ、断食月には太るのだそうだ。


それと、あまり知られていないが、聖なる月には男女の交わりもご法度で、この間は、夫婦同士でも性行為は禁止される。

むかし、モスリムの友人に「誰に知られる訳でもないから、実はヤッテいるのじゃないか ?」と冗談交じりに聞いたら「嘘をついて自分で自分を騙しても意味がないだろう !」と叱られた.                    

笛吹けど踊らぬアフリカ-AGOAの終焉

後進国の経済発展の成功パターンは、工業分野では繊維工業などの軽工業から出発し、徐々に重工業へシフトするというモデルが確認されている。

10年前、米国はアフリカの発展を支援するということで、AGOAというスキームを始めた。これは、The African Growth & Opportunity Actということの略で、要するにアフリカ向けの特恵関税を設けてアフリカからの輸入を促進することを意図し、これに対応する形で、アフリカ各国は、それぞれの国内に貿易特恵区を建設し縫製工場や食品工場を誘致し、投資インセンティブ・原料輸入関税の撤廃・法人税などの国内税制優遇措置を準備して投資者を自国の貿易特恵区に誘致した。


商用語で、いわゆる「行って来い」と云うもので、AGOAのケースは、アフリカで生産加工する輸出産業を優遇し、その売り先の米国は、関税撤廃の特恵タリフを準備してアフリカの供給者からの輸出を優遇してきた。


昨日のFinancial Timesに 「 US plan fails to end Africa's trade isolation」

http://www.ft.com/cms/0/0fbe7cec-a321-11df-8cf4-00144feabdc0.html

と云う記事が載っており、米政府関係者が、AGOAの10年目の総括として、10年間、アフリカの経済発展の起爆剤になるのではないかといろいろ支援し優遇したが、アフリカ各国そのものが経済を発展しようと云う気がないのではないかと云うストレートな言い方ではないものの、そのな様な結論を出したという記事になっている。


ナイロビからモンバサ街道をクルマで行き、空港を過ぎてさらに15キロも行ったところでモンバサ街道から、キリマンジャロの方へ、タンザニアとの国境の町ナマンガへ向かう道が分岐する。 10年前に、Athi Riverと言われるその町に、鳴り物入りで貿易特恵区(Export Processing Zone:EPZ)というのが建設され、ジーパンなどの縫製会社、食品加工工場などが次々とできたが、いまでは多くの工場用建物が空になっている。

アフリカのインフラの問題、いろいろなレベルでのガバナンスの問題などと、いろいろな問題はあるにせよ、先進国の人たちが「こうすればもっと豊かになれるのに」といくらせっ突いても、彼らは真剣に受け止めず、まさに笛吹けど踊らずと云う状況になるということは、アフリカではよくある話なのだ。


「こうすれば君たちは幸福になれる」とか、「こうなれば貧国が撲滅できる」、または「私たちはキミたちアフリカの人たちを支援するために云々」ということで腕まくりしてアフリカに乗り込んで行ったりというのは、もしかしたらこちら側の思い込みに過ぎない場合が多いかも知れない。