英語社内公用語化の話
ユニクロと楽天が英語を全社の公用語にすることを発表したと、マスコミはびっくりするほど大きな扱いだった。
それで、インターネットのいろいろなコメントを見てみると、これぞ日本企業の生き延びる道というポジティブな意見と、一方で、完全に公用語化というのはやり過ぎだ、その前にキチンとした日本語で意思を伝えられるようにいるべき云々というネガティブな意見の両方が見られた。
そんなこんなを眺めていて、世界にはスイスやベルギーのように4言語も3言語も公用語としている国もあれば、東アフリカの国々のように、国語はスワヒリ語で共通語が英語で、さらに部族語の使用も認められているところがあることを思えば、いきなり英語だけを公用語するのはちょっと極端ではないかと思った。この楽天のニュースをテレビで観ていて、楽天の東京本社の社員食堂のメニューまで英語のみの表記などというのはどういうものなのだろと思い、たとえば、「天きし盛り(冷きしめんとてんぷらのセット)」みたいなメニューがあったら、英語でなんと表現するのだろうと、余計なことが気になった。
普通は、日本人だけでのコミュニケーションであれば日本語で話をし、日本人以外が一人でも加われば英語にスイッチということをするし、文書は英語が主だけれど使い分けはモノによって適宜対応というのが、いわゆるバイリンガルというもので、ユニクロや楽天の強制的な移行は、明治の脱亜入欧のようなちょっと時代錯誤的でやり過ぎじゃないかとも思った。
しかし、あの三木谷某氏の、あまり上手とは言えない英語の会見を聞いていると、相当考えあぐねた上で、他人がなんと言おうがこれくらいゴリ押ししてでも日本人社員全員が変わらないと会社も変わることが出来ず、結局国際市場へ打って出る機会を逃してしまうのではないかという危機感と覚悟が感じられ、まっ、それはそれでいいんでしょうと納得した。