いわきプリンスホテル -22ページ目

二度の震度6弱の地震後も通常通り営業中

4月11日の夕方と12日の午後に震度6弱の地震が来ました。

私は夕方はフロントで午後の時は10階での仮眠中に味わいました。

10階での仮眠時に味わった時はあまりに激しく転がされ 笑うしかないくらい怖い揺れでした。。。

それでもいわきプリンスホテルの建築はどこも歪むことも傾きもせず再スタート切ってからの通常通りの状態をキープしたまま今日も営業中です。
お客様からは予想以上にご支持いただけて大変光栄です。ただいわきプリンスホテルを選んでくださっても ご予約希望のお電話のうち実際九割くらいの方は125室の客室しかない為ご予約をお受け付けできず大変申し訳ない気持ちで…。

そんな状況のなか、お電話口でいわきプリンスホテル以外は絶対ヤダと言う声を相当いただいてます。残った一割のスタッフと命がけでお客様をバックアップし続けた結果が身を結んだと心から皆様に感謝してやみません。

皆様の言葉が唯一の私共スタッフが再スタート寝ずにずっと働き続けられる元気のエネルギーです。

いわきプリンスホテルを選んでくださってくださってるお客様を今後も精一杯お守りしご宿泊の間少しでも安心して眠れるよう自分たちの仮眠時間を削ってでも努力し続けてまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。

最近は震災後1日3時間程度のホテルでの仮眠以外ここいわきプリンスホテルの業務しかやってないので仕事の話のブログしか書くことができず、読者の皆様には申し訳ない気持ちです。。。

東日本大震災からちょうど1ヶ月

ちょうど1ヶ月前の東北関東大震災が起きる前と現在では全てが180度変わりました。

今年のいわきプリンスホテルの事業計画は白紙になり、当たり前のように勤めてきた9割のスタッフは退職。

大震災当日いわき市で被害が割りと少なく営業していたホテルはソレイユといわきプリンスホテルの唯一2件だけ。震災夜から大手チェーンホテルも全て閉鎖の中、ソレイユと私たちいわきプリンスホテルは3月17日の全員チェックアウトするまで避難することなくお客様の安心できる夜をお守りしました。

前の日記に書いた通りいろんなことを短期間に学び4月1日には客室を完全復活状態に戻し営業再スタート!!

スタッフ数は震災前の一割の中お客様の入りは前年比の60%up。

現在いわきプリンスホテルに残ってる一割のスタッフは大震災当日からずっと寝ずに死ぬか生きるかの中お客様の為に一生懸命心配りをしていたスタッフです。ですから復興の為に休みもせず毎日懸命に24時間体制でやってます。
3人で営業しようが10人で営業しようがお客様にとっては関係ありません。常に安心して眠れる夜を提供できるよう精一杯おもてなしをしてまいります!

4月1日いわきプリンスホテル全室通常営業再開までの軌跡

3月22日 社長たちがいわきへ戻った。このまま落ち着けば27日にはいわきへ帰ることになった。

短い時間のなかで水道配管の技術を身につけるために本気で働きながら学んだ。

いわきに残ってる友人たちに聞くといわきに戻ってる人は少なく、むしろどんどん非難していなくなってると聞かされた。

だが僕と伊東はいわきへ戻りいわきプリンスホテルを復興させる道を選んだ。

3月27日 4月中旬から働く予定の佐藤さんが復旧作業のお手伝いに来てくれたことをいわきへ着いてから聞いた。

いわきに帰ったら海沿いを見てみると決めてたのでホテルへ戻る前に寄ってみた。その光景は・・・・・・・・・・・・・・・想像を絶する光景だった。津波の被害でたくさんの方々のお住まいと尊い命が犠牲になった。僕たちはこの事実をしっかりと深く心に刻み生きていこうと心に誓った。


3月28日から朝から晩まで僕たちの復旧作業は休むことなく続けた。

なぜか焦る気持ちは全く無かった。


社長と決めたことは、通常のサービスができる状態になるまでは、どんなに予約の電話がなってもお断りせざるを得ない。きちっとしたサービスができる部屋にしてから売ろう。これが3月17日からいったんホテルを閉めた理由だった。


いわき市内では震災直後も営業を続けていたのはここいわきプリンスホテルとソレイユのみだった。

続けられた理由は大震災にあっても、一日3回連続の震度5強を実際くらっても建物自体がとてもしっかり建築されていたので、ほとんど被害もなかったおかげさまだった。このホテルは平成元年に亡くなった会長が創業した個人のホテルだ。改めて会長に感謝している。


全ての点検作業を終え3月31日には、最上階の客室まで最低限必要な正常な状態に戻すことが出来た。

焦らずじっくりやった割には早い復活となった。


スタッフ人数が現状は震災前の五分の一となった今震災前よりも問い合わせやご予約が多く稼動も上がっている。現在残ってる4月2日現在・・・震災直後から苦楽を共にしてきた従業員はどんなに少人数のスタッフだろうと生きるか死ぬかを肌で感じてきたので戦争中の兵士のような極めて高いモチベーションを持つことができた。僕たちは、宿泊してくださるお客様がいる限り絶対に逃げない。少人数でも最善を尽くしいわきプリンスホテルを一から盛り上げていく覚悟は決めている。


こんな状況だからこそお客様には少しでも安心できる頑丈ないわきプリンスホテルで、できる限りの真心のこもったサービスで癒してあげたい、これからもずっと癒しの宿でありたい。



この思いを胸にいわきプリンスホテルは再スタートをきった。。。。。

ここからお客様とのドラマが永遠に続いて行きますように・・・・・。


                  いわきプリンスホテル 統括マネージャー 原田 雄介