前回の続きになります。
息子、不登校児になる➀。
息子、不登校児になる②。担任から返却された驚愕の宿題プリント
息子、不登校児になる③。教頭の舌打ち。
息子、不登校児になる④。教育委員会に乗り込む。
息子、不登校児になる⑤。恐怖の別室への呼び出し。

次の日の朝、息子は朝6時に一人で起き、

算数
漢字
音読
そろばん
バイオリン
タイピング

英会話レッスン

(7日間の無料体験があり、定額で無制限にレッスンが受けれます。
外国人、日本人、そしてなんとTeddyが先生として教えてくれます。
可愛い物好きの息子は、Teddy先生ばかりと話しています🐻)

 


を、こなしていた。
コロナで休校になった時に、
小学五年生の範囲まで終わらせていた。

分かっている範囲を学校では何度もやらされる。
それに対しても、文句も言わずに
「復習のつもりでやっているよ!」
と、こなしてきた。
テストは、毎回10分以内に終わるらしく、殆ど100点だった。
10分以内に終わっても、時間になるまでは何も出来ない。
時間の無駄だな、と学校の制度が嫌いな私は思っていた。

不登校になった今、
これから息子は自分のペースで勉強が進められる様になった。
いいチャンスを貰えたと思った。

息子は、ニコニコ過ごしていた。
その笑顔を見るだけで、私の判断は間違ってなかった、と思った。

昼になり、父が帰ってきた。

「学校休む事にしたんか?
あのプリントは俺でも読めるからな。(字に自信がない父)
で、聞いたんか?
『謝罪とかいりませんねん。
いつ辞めますの?』って?」

…それは父しか言えない。

「でも、先生も生活あるんやから、仕事なくしたら可哀想。」

息子の清い心に救われた。


そんな穏やかな時間を過ごしていると、
夕方に電話がなった。
担任からだった。

「〇〇さんの今日の様子はどうでしたか?」

謝罪するわけでもなく、何事もなかったかの様に話が始まった。
そもそもコミュニケーションが出来ない人。
期待はしていなかったが、それでも悲しくなった。

「息子は、一人で時間を決めて起き、
自分の課題をこなしていました。」

「素晴らしいですね。
では、学力が劣る事はないので、そのまま進めて下さい。」

上からの発言に腹が立ち始めた。

「運動はどうですか?家にいたら運動不足になりますよ?」

「…一緒に公園で1時間ほど遊びましたので、大丈夫です。」

たった一日で運動不足…になるはずない。
なんなら息子は、廊下で二重跳びをしていた。

そんな電話が、毎日続く。
一日二回かかってくる事もあった。
ストーカーの様な電話に、着信履歴は学校で埋め尽くされ、
恐怖すら感じた。

数日後の電話は朝にかかってきた。
その電話は、恐怖より消されそうになった。

「あのですね、他の子供達が〇〇さんがどうして来ないのか、
心配してまして。

理由をちゃんと伝えた方がいいかと思います。
その方が、学校に来た時にスムーズに友達の中に入れると思います。
先程明日言う文を考えたので、聞いて貰いたいのですが、
大丈夫でしょうか?」

「…はぁ。」

「『〇〇君はね、心が弱いから休んでいるんです。』
どうでしょうか?」

その言葉を聞いて、私の身体の中の血液が沸騰した。
腹が立つ、なんて言葉では表せない。
担任に、恐ろしさすら感じた。
人を切りつける様な言葉を、平然と言える、
その神経を疑った。
あまりの怒りに涙がこぼれた。

「…息子は、心は弱くありません。
先生は何を言っているか分かっていますか?
あなたがもし、校長先生、教頭先生、
もしくは他の先生でもいいです。
『〇〇先生は、心が弱いね。』なんて言われたら、
どう思いますか?」

その言葉に、はっとした担任。
まずい事を言ってしまった、というより、
私を怒らせてしまった、という事だけには気が付いた。

「…それは、悲しいです。」

「…悲しいのでしょう?
では、人の事、ましてや子供の事をそんな風に言わないで下さい。
そんな事言われたら、他の子供達が、
『自分が傷つけてしまったかもしれない…』と、
心の優しい子だったら思うかもしれません。
『心弱いんやったらいじめたろ。』と、思う子はいないと願いますが、そういう風にとらえる子供もいる可能性があります。
そんなおかしな発言をされたら、息子は居場所をなくしてしまいます。

それに、そんな事を言うなんて、人権侵害だと思いませんか?
この前クラスで人権について学んでいましたよね?
先生は学ばないのですか?

今のあまりにも酷い一言で、息子だけでなく、
私もかなりショックを受けました。
先生は、自分が悪くない、自分のせいで息子が学校に行けなくなったというのが、分かっていないという事ですよね?
どうして息子のせいにするのですか?
問題は、あなたなんですよ。
話し合いをしたって、結局反省なんて全くしていませんね。
実際息子に対して謝りもしていないじゃないですか?
どうして逃げるのですか?」

「…お母さん、この件は持ち帰らせて頂いてもいいですか?
もう一度考え直して、添削して貰ってもいいでしょうか?」

激怒の限界値を通り越してきた。

「…学校から電話しているのに、
持ち帰るってどこに持ち帰るのですか?
それに、添削は同僚の先生、教頭、校長、教育委員会の方にして貰って下さい。
先生の考えでは、また息子のせいにするでしょう。
本当に失望しました。
こんな事聞かされるのも嫌です。
もう電話をしてこないで下さい。
毎日忙しい時間に電話をされて、こちらにも生活がありますので、宜しくお願いします。」

そう言って、電話を勢いよく切った。
電話をしている横で、息子は一部始終を聞いていた。
私が怒っている様子に、勉強に集中出来なかった様だった。

息子は、担任が何を言ったか聞きたそうな顔をしていた。
なので、怒りをなんとか沈め、ちゃんと説明しようと心掛けた。

「担任の先生がね、皆の前で〇〇君が休んでいる理由を明日言うって言っててね、聞くと、
『〇〇君は心が弱いから休んでいるんです。』って言ったから、
本当にびっくりしちゃってね。
先生は、自分は言われたら悲しいらしいんだけど、
人に対しては言ってしまう人みたいやねん。
ちゃんと、
『〇〇君は心弱くない、自分やってしまった事から逃げる先生の方が弱いよ!』
って言っておいたよ。

先生も自分の立場を守るのに必死だね。
でも人のせいにしては、絶対にいけない事。
特に大人になると、
自分の過ちを認める事が出来ない人が多いよ。
素直に謝れば、皆すっきりする。
お母さんもそうしてるでしょ?
だから〇〇君もこれからそうしていこうね!」

「うん!僕は素直に謝る。
それに僕、心弱くないし。
逃げる方が、よっぽど弱いよね。
先生、お母さんに突っ込まれて、泣いてたんちゃう?」

「…すごいね、そこまで考えて上げれて。
お母さんは、そんな事なんて考えられず、
心が小さいのか、激怒してしまったわ。
でも、担任の先生に頑張って伝わる様に、説明したんやけどな。
あの人は、残念ながら分からないから、変わらないと思う。
そういう人もいる。色んな人がいるから。

今は〇〇君の生活は学校が毎日の殆どを占めてしまっていて、
小さい町やし、
理不尽な事も我慢しなければいけないかもしれない。
でも、将来、付き合う人も選べる時が来るからね。
ここでの苦しみに心を満たすのではなく、通過点やと思って。
人を見て学ぶ時だよ。」

「うん、僕、植松さん人生を見て、カッコイイと思った。
エジソンもそう。
周りは無責任な発言をする。
でもね、自分を信じて行動するのが大事だってこと、
彼らの人生から学んだよ。だから大丈夫。」

その言葉に、怒りがふっと消された。
何て強い子なんだろう。
息子は、一ヵ月に70冊を超える本を読んでいる。
本から学ぶ事、人の人生から学ぶ事が、
真の強さを生み出す事に感動した。

ここまで読んで下さってありがとうございます。
読んで下さった方が、素敵な一日を過ごされます様願っております。


息子が大好きな植松さんの本。

小学校、中学校の先生に夢を語ると、
全員に「無理」だと言われた。
しかし、彼は想いを連ね続けた。
そして、今民間企業でロケットの開発に成功した唯一の会社になった。

 


彼の名言「思うは招く」。
この言葉に、息子は強く感銘を受け、心に刻んでいる。
自分の夢を諦めそうになった時、
読むのにぴったりな本です。

元気な心は、元気なお野菜から。
新鮮で濃厚な卵、卵かけご飯で頂いて下さい。
最高に美味しいです。
有機野菜・無添加食品の宅配ネットスーパー【らでぃっしゅぼーや】