こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
ココロとカラダの調律師・パーソナルヨガトレーナーAyakoです
昨日の記事で「自分自身に興味を持つ」
ということについて書かせていただきました。
↓↓↓
「自分自身に興味を持つこと」
「わたし」という人間は
この世に一人しかおらず、
自分の人生は自分でしか
生きられません。
その、たった一人の
「わたし」に興味を持つことが
自分の人生を生きることの
ベースとなります。
今回は、この
「自分に興味を持つ」
ということについて、
もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
(こちらは2012年2月5日のコラムを加筆修正したものです。)
私自身、先生方から言われてきた
「自分自身に興味を持つことが大切です」
という言葉。
では、自分自身の「何」に
興味を持てばいいのでしょうか。
自分自身のどこに
関心を向ければいいのでしょうか。
自分自身の外見に？
自分自身の性格に？
自分自身の体質に？
自分自身の能力に？
いいえ。
それらは自分自身が
「持っているもの」や
「備わっているもの」ではありますが、
あくまで自分自身の
「外側」にあるものです。
よって、
「自分そのもの」
ではありません。
では、自分自身とは、
「自分そのもの」とは
何でしょうか？
自分「そのもの」とは、
変化することのない自分自身の
「本質」
のことです。
自分という存在の本質とは
「サット、チット、アーナンダ」
です。
サット＝純粋な存在であり、
チット＝純粋な意識であり、
アーナンダ＝純粋な喜びです。
それしか「自分そのもの」はないのです。
そして「サット、チット、アーナンダ」は
そこに「わたしがいる」ということ、
つまり「生命」がそこにあるということ。
全ては「生命」があるからこそ。
その自らの「生命」に興味を持つことで
人はシンプルに自分自身を認めるのです。
自分の生命に興味を持ち、
その尊さを知ることで
わたしとは純粋な意識であり、
純粋な存在であり、
それは喜びなのだということを
ただの知識としてではなく
本当にそうなのだと確信を得るのです。
そしてそれは「プルシャ」であり、
「イーシュヴァラ(神)」によるものです。
生命は人には作ることができない、
人の力を超えたものです。
自分自身の内側に人の力を超えた生命があって
そのエネルギーによって生かされている。
その大いなる力、イーシュヴァラ(神)にこそ
興味を向けるべきなのです。
文章を書いていて気づいたのですが、
「興味」とは
「興(楽しさ、おもしろみ)を味わう」
と書きます。
「味に興じる(面白がって夢中になる)」
とも解釈できると思います。
以前に
「ブラフマン(神)はラサ(味わい)なり」
という言葉をご紹介しましたが、
「興味を持つ」ということは
まさにこれなのだと思います。
自分自身の中の神を
おもしろみとして
「味わう」
こと。
そして、「興味」の意味は、
「心が惹かれ、面白いと思う」
ことと、もう一つ
「関心を持つ」
ということがあります。
「関心」とは
「心を関わらせること」
です。
つまり、自分自身に
興味を持つということは、
自分自身の中の神に対して
「心を関わらせる」
つまり心を向けることなのです。
「心」とは「意識」であり、
それは
「チッタ」＝「プラクリティ」
です。
プラクリティである「心」は、
プルシャに向くことによってしか
その動きを止められません。
自分自身の内側にある
プルシャ(神)に心を向ける
＝興味を持つことでのみ、
ヨーガの目的である
「心の動きを止める」
ことができるのです。
それは、神を「味わう」という一点に
心を留めることなのです。
それだけが、唯一
自分自身の本質を
知る方法なのです。
このことと並んで、
サンスクリットの先生から
もう一つ大切なことを教わりました。
それは、この自分自身の本質＝プルシャ
「以外のもの」に対しては、
「徹底して無関心でありなさい」
ということです。
つまり、自分自身の
外見であったり、
性格であったり、
立場であったり、
あくまで自分自身の本質の
「外側」にあるものには
心が捕われてはいけないのです。
自分自身の本質でないものに
興味を持ったところで、
自分自身を理解することはできません。
なぜならそれは、
「自分そのもの」では
ないからです。
昨日の記事でも引用しましたが、
マザーテレサの有名な言葉に
「愛の反対は無関心である」
というものがあります。
これもまた
同じことを意味していると
私は思います。
彼女は、相手に対して、
相手の中の神に対して、
徹底して関心を持ち
愛を示しました。
しかし、相手の中の
神以外のものには、
徹底して無関心では
なかったでしょうか。
その人の宗教。
その人の身分。
その人の人種。
その人の性別。
その人の年齢。
そんなものには
心が捕われることなど
なかったでしょう。
そのどれに対しても、
「徹底して」
無関心だったのでは
ないでしょうか。
本質に対しては
徹底して関心を持つ。
それ以外のものに対しては、
徹底して無関心を貫く。
関心と無関心は
表裏一体であり、
一対のものなのです。
自分自身に対しても、
自分の何に興味を持つべきで
何に興味を持つべきでないか。
その見極めがとても大切なのです。
だからこそ、一貫して
「プルシャとプラクリティを見分ける」
ということが重要視されるのです。
サンスクリットで
無関心ということを
「विमुख (ヴィムカ)」＝「顔を背ける」
と言います。
逆に「正面から見る」ことを
「संमुख (サンムカ)」
と言います。
今、自分自身が
正対するべきものは何か。
顔を背けるべきことは何か。
何が本質で
何がそうでないものか。
何に興味を持つべきで、
何に無関心であるべきか。
興味と無関心。
この興味深い繋がりについて、
皆さまも心を関わらせて
いただけたらと思います。
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