ダーウィンがチャイナタウンに、、、 | 日本は世界を平和にします

日本は世界を平和にします

オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

ダーウィンの懸案事項です。

 

オーストラリア北部準州の州都ダーウィン市、その中心部は空き店舗だらけ。

地元のニュースでは、「治安が悪くてお客さんが安心して買い物できないから景気が悪いんだ」と言っていますが、それは違うと思いますよ。ダーウィンは安全ですよ、いやもちろん日本ほどいいわけではありませんが、オーストラリアの他の都市に比べても普通。私は12年住んでいますが危険な目にあったことはありませんしね。原因は別のところにあるのです、それは地主さんたちですよ。

 

とにかく家賃が高い。そして繁華街の真ん中の一等地を10年以上誰にも貸さずにほっぽらかしていて街が栄えるはずがない。建物が荒廃しても修復しない、工事現場さながらのままで放置しているので誰も借りない、その上せっかく出店しても町自体に人出がないですから収益が上がらないので困っている小売業経営者に対して何の容赦もない(家賃を下げるなどの救済措置がないようです)、などなど。

 

それを見かねた政府やダーウィン市が空き店舗を借り上げて、ポップアップショップ(短期ビジネス)や、アート展示として無料で貸し出したりしているのですが、残念ながらそれでは根本的な解決にならないのです。というかちょっと物悲しい。

 

そしてニュース映像にあるように、今現在シティの空き店舗の多くには、北部準州の観光地の写真が窓一面に張り出され、内部が見えないようになっています。「繁華街がガラガラに見えるよりはましだ」という人もいますが、実は街を観察しているので何度か目撃したのですが、そのスクリーンを張った店のいくつかは新しい入居者が決まって内装工事が始まっていたのが、どういうわけかとん挫したのです。その目くらましに観光地写真のスクリーンを張り付けているのではないかと思いますよ。

 

ニュースでは、Bandaid solution 絆創膏による応急手当と批判されていました。私も全く同意、全然根本的な解決につながらない。というか私はむしろですね、ダーウィンをチャイナタウンに戻そうとしている人たちに加担しているのではないか?と訝しんでおりました。。。街を空っぽにして、投資家に明け渡そうとしているしているんじゃないの??と。

 

 

しかし朗報です! シティの閑散ぶりにようやくNT政府が動き出しました。

 

今年の4月に、空き店舗が多いビルや、野ざらしで未開発の土地(商業地域にあるもの)に対して課税をするという政策が発表されたのです。下記の政府発表をご覧ください。

 

Vacant and Derelict Property Levy (空き店舗及び遺棄された店舗に対する税金課税)

The NT Government is working with industry to encourage the revitalisation of the Darwin CBD through innovative land use.

As part of this, the Government is introducing a Derelict and Vacant Property Levy from 1 July 2019. A rate of 1% will be levied on buildings which have a 50 per cent vacancy rate or more, and a rate of 2% will be levied on undeveloped land, based on the unimproved capital value.

 

50パーセント以上の空き店舗があるビルには1%、未開発や遺棄された土地にはその資産の2%が徴収されるそうで、来年の1月から施行されるのだそうです。

 

 

しかし!!発表されてから6か月近くたつのに目立った動きはありません。相変わらず、シティのビルは空き店舗だらけ、特に Cavenaugh st, Smith St, Daly stが酷い、とても州都とは思えないほどの野ざらしっぷりです。

 

何故こんな状態なのかと言えば、ダーウィンの地主たちは強力な影響力を持っているから動じないのです。一説によると、ダーウィンの土地の8割を6名の大地主が持っていると聞いています。その内訳は、中国系3家族、ギリシャ系3家族でしょうかね(これはまるっきり私の予想です、ギリシャ系がH、T、P 中国系は Y、L、F、C あら一つ多い、誰なんでしょうね~~)。まぁとにかく、ダーウィンで力があるのはこの二か国グループなのですよ。政治家に対する影響力も強いし、皆さん富豪なので、2パーセントの罰金程度では動かないのでしょう。

 

そこで業を煮やしたNT政府、副首席大臣のニコール・マニソン氏がラジオで、建設途中で放棄された建築現場の中でもとりわけ「チャイナタウンホール」と言われる悪名高き巨大な穴についてラジオのインタビューで言及しました。

MIx 104.9New levy for derelict and vacant land in the CBD

 

この穴何とかしろ!というわけです。

 

 

雨が降るとまるでプール状態。

 

いつも工事用の柵に覆われていたので見ることが出来なかったのですが、事故とか大丈夫なのでしょうかね?

こんな大きな穴が街の真ん中に10年以上もあったわけですね~ そりゃあ気の流れが悪くなるはずですよ。


場所を自分で確認したい人はグーグルマップへ→ 68 Mitchell St, Darwin



工事が中断した今、その周辺には「唐人街」という看板があるチャイナタウン駐車場があるだけです。戦前はこのダーウィンシティ全体がチャイナタウンだったのだそうで、やはり昔の栄華を取り戻したいのでしょう。

 

ちなみにここに展示してあるアートが日本人としてはあまり楽しくない感じです。☞ 何の意味が?よく分からないけどとにかく不気味

ダーウィンがチャイナタウン、中国人の街ではなくなるきっかけを作ったのは日本ですから、やっぱりそのせいなのでしょうか。。。。
 

そして戦後、何度もこのチャイナタウンを取り戻そうという試みはあったようです。私の聞いた限りで過去に3度、しかし色々な事情でうまくいかなかった。

 
↓これは2000年代後半、28階建てビルの建設許可の記事。そりゃあ100メートルのビルを建てるつもりだったのですから、穴も深いわけです。なるほど、、、
 

こういう風になるはずだったのですね~

 

もちろんチャイナタウンには門はつきもの。
 

そして近年またしても、中国の巨大な経済力を背景にダーウィンをチャイナタウンに戻そう!という動きが顕著になってきました。今年の7月には一帯一路会議が開かれ、待望の中国⇔ダーウィンの直行便が毎週就航することになりましたしね。

 

しかしついに、今まで静観していたアメリカが動き出し、米中の経済戦争が実質的に始まった中、日本は日本で中国と世界への影響力でせめぎあいをしています。そんな中安倍総理がダーウィンに来られるというのはすごいタイミングだなと思いますよ、なんてったって、オーストラリアでの最前線はダーウィンですからね。是非安倍総理に頑張っていただきたいと思います。

しかしここではっきりしておきたいのは、だからと言ってここを日本人街になってもらいたいと願っているわけではありません。(そんな馬鹿な事誰も思っていないよ!と読んだ方は感じられるかもしれませんが、豪州在住の邦人としては誤解されると困りますからここで明言しておかないといけないのです)

 

私としてはダーウィンが、日本人も中国人もそれからもちろんアボリジニの人たち、さらにはダーウィンに75以上あるといわれている各国のコミュニティすべてが仲良く暮らす多文化都市としてこれからも栄えていってほしいと思っているだけです。ダーウィンにチャイナタウンが出来るのは大賛成ですが、ダーウィンをチャイナタウンにするのには賛成できない。

 

現在のダーウィンの街を作ったのは中国人労働者たちで、彼らに大いなる感謝と敬意を捧げます。が、しかし時代は変わっていっています。無理やり昔に戻そうとするのではなく、未来志向で行けたらいいですね。だってもしも昔本来の姿に戻すのであれば、オーストラリアすべての土地はアボリジニの人たちに返さなければなりませんが、しかし現実的にこれだけ国が出来上がってしまっていてはそれも不可能。ですのでこの現状から少しでも良くなる方向、共存繁栄へ向かえば切に願っておりますし、私もできることをやっていきたいなと思い、情報発信しております。

 

 

長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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