こんにちは。
かわのみどりです。
今、生きるのが辛いあなたに読んでほしい私の自己紹介はこちら
少し前に、図書館で借りたこの本、
何度も読み返してはじんわりしています。
（『新しい星』 彩瀬まる著 文藝春秋）
内容は、
大学の合気道部で仲間だった
男女四人の30代から40代にかけての物語。
各章、視点が変わりながらの連作短編集になっています。
４人は社会に出て、
それぞれ、理不尽なことや、
思いがけないことに出会います。
突然子どもをなくしたり
病気を患ったり
職場に行けなくなったり
コロナ渦で、夫婦仲がうまくいかなくなったり…
「こんなはずではなかったのに…」
「どうして、こんな風になってしまったんだろう」
それぞれが抱える
やるせなさや苦しみ。孤独感。
また、それぞれの距離感で
お互いを思ったり
やわらかに支えあう様子が
静かな文章で描かれていきます。
このお話のどこに
こんなに胸が打たれるんだろう。
どうして何度も読みたくなるんだろう？
そう自分に問いかけてみたら、
苦しんで、
ぐるぐる悩んで
自分を責めて、
もうどうしようもないと途方に暮れて
無気力になって、
でも、あるときふと、心が動く
ふと、誰かのやさしさを感じる
ふと、光を感じる
わたしも何度も経験してきた
あの感覚が
とても丁寧に書かれているから。
痛みや、苦しみの中で
感じ考え味わったものが
自分や誰かの力になることが
とても大切に、描かれているから。
それを、かみしめたいからかなぁと感じました。
＊＊＊
人生の中で、
わたし達は皆、思いがけない
悲しみや痛みに出会うことがあるけれど
それは悪いことでもダメなものでもない。
あなたの気持ちを
全て理解することはできなくても
たくさんのことはできなくても
あなたを大切に思う。
あなたのその悩みや痛みも
あなたと同じように、愛おしく思う。
わたしも、
そのことを伝えたいなと思いました。
何度も。何度でも。
こころの中から、幸せを育てていきたいあなたへ
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