こないだの日曜日(3月3日)は、近所の東垂水ルーテル教会さんの礼拝にあずかりました。

 

福音派の礼拝は説教にかなりのウエイトを置いて、

がっつり聖書説明をしながら神様のメッセージを深める感じですが。

 

ルーテル教会の礼拝はもっとおおらかで感覚的というか、

オーソドックスなミサに近い(?)礼拝プログラムの流れ自体が神様のメッセージになっていて。

礼拝者はその流れに自分をあずけることで神様の愛にひたるという印象でした。

いろんな礼拝スタイルがあるんだなと驚きました。

(※KAZ個人の感想です。同じ教派教団でも教会ごとに雰囲気が異なります)

 

私は無教会主義キリスト者だけど、アンチ教会ではないです。

政治家でいうなら無所属議員ですね。

キリスト者が集まって神様を礼拝して祈る集まりには大賛成。

ただし特定の教派教団システムには所属しないという立場です。

 

 

で、今週の礼拝メッセージはヨハネ福音書2章、イエス様の宮清めの個所でした。

 

ヨハネによる福音書2章13-22節。

 

イエス・キリストの復活節・イースター前のこの時期に、

よくとりあげられる聖書箇所だと思います。

 

少し長いですが大切な聖書箇所なので全文引用します。

 

 

-------------------------------------

 

ユダヤ人の過越祭が近づいたので、

イエスはエルサレムへ上って行かれた。

 

そして、神殿の境内で、

牛や羊や鳩を売る者たちと両替人たちが座っているのを御覧になった。

 

イエスは縄で鞭を作り、

羊や牛をすべて境内から追い出し、

両替人の金をまき散らし、

その台を倒し、

鳩を売る者たちに言われた。

「それをここから持って行け。

私の父の家を商売の家としてはならない。

 

弟子たちは、「あなたの家を思う熱情が私を食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。

 

ユダヤ人たちはイエスに、「こんなことをするからには、どんなしるしを私たちに見せるつもりか」と言った。

 

イエスは答えて言われた。

「この神殿を壊してみよ。

三日で建て直してみせる。」

 

それでユダヤ人たちは、

「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、

三日で建て直すと言うのか」と言った。

 

イエスはご自分の体である神殿のことを言われたのである。

 

イエスが死者の中から復活されたとき、

弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、

聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。

 

――新約聖書『ヨハネによる福音書』 2章13-22節

 

-------------------------------------

 

 

この箇所のメッセージとしては、

 

・イエスという神殿が壊されても3日で建て直す

→ イエス・キリストは十字架刑で死んで3日目に復活する

 

・私の父の家を商売の家としてはならない

→ 神の神殿はすべての人の祈りの家

→ 神殿を宗教利権者の巣窟にするな

 

ここが落としどころかと思います。

 

私はイエス様の宮きよめの箇所がワイルドで大好きですし、

もう何回も読んでるしメッセージも聞いたし……

と思っていたのですが。

 

牧師さんの礼拝メッセージを聞いてるうちに、

いままで完全スルーしてた箇所に心が開かれました。

 

 

エルサレム神殿の境内で宗教商売人を蹴散らしたイエス様に対して、

神殿利権者が文句を言いますね。

 

「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、

三日で建て直すと言うのか」

 
この当時、エルサレム神殿はまだ未完成で、工事中でした。

 

四十六年もかけてまだ建設中のエルサレム神殿。

 

ふーん。あっそう。

神殿の工事年数はどうでもいいし、興味もない。

 

でも今回は。

私自身が、今ちょうど46歳だってことを思い出しました。

 

46年もかけてまだ建設中のエルサレム神殿。

 

あれ?

46年かけてまだ建設中の神殿って、私自身のことやんか?

 

そこに気がついたとたん、心からホッとして、

神殿内でのイエス様の言動が、急に自分事になりました。

 

46年かけてまだ建設中の神殿。

46歳の私自身もまだまだ建設中なんだ、

未完成でも気にしなくていんだなと。

 

私という神殿の工事をするのは神様だから。

 

工事の計画~完成まで、すべて神様がなさること。

 

うちの近所で工事中の建物を思い出しました。

古い家を壊して、賃貸ハイツ・マンションを建てるのが流行ってるみたいです。

それらの工事をするのはすべて外部の職人さんです。

建物自身はなにもできない。

建物が自分で自分を建て上げるのは不可能。

 

だったら46年かけてまだ建設中の私自身も、

神様の工事計画にすべてをおまかせしてよい。

私の未熟なところ、いたらないところも、

そんなに気にする必要はないのだと思えました。

 

そうかといって、

 

「私はまだ未完成なんですぅ~

人には欠けがあるんですぅ~

だからありのままの私でいいんですぅ~」

 

って現状維持の言い訳をするのではないです。

 

そこは四福音書すべてに記載されてる宮きよめの個所から、

イエス・キリストのメッセージをしっかり聞かないといけません。

 

 

46年たっても建設中のエルサレム神殿で、

イエス様は何を言って、何をしたのか。

 

「いつまで工事中なんだ?

もっと工事をがんばりなさい!

もっと工夫して早く工事を終わらせなさい」

 

なんてことは、まったく言ってない。

イエス様は神殿工事の内容にはいっさいふれてない。

(それどころか数十年内に神殿が廃墟になると予言している)

 

 

イエス・キリストが神殿に要求しているのはこれ。

 

・神殿はすべての人の祈りの家であるべきだ

 

・まことの神様を求めるすべての人に開かれているべきだ

 

・神殿内で人間的ビジネスをするな

 

・神殿を宗教利権者のアジトにするな

 

 

神殿の中身、機能、在り方について、

イエス様はクレームをつけておられます。

 

イエス様は、神殿の規模、外観、内装などは興味なし。

 

でっかい金ピカ黄金神殿でもいいし、

賃貸ワンルーム神殿でもいい。

そして何より、私たち一人ひとりが神の神殿です。

 

ようは神様の神殿が、祈りの家として機能しているかですね。

まだ建設中だ、貧乏だ、見栄えが悪い、病で動けない……

そういうのはまったく問題ではない。

 

 

46年かけてまだ建設中の私は、

仕事にやりがいがない等で、

心が虚しい日々が続いておりますが。

 

そんな私の内に来られるイエス様は、

工事を急げとは言わない。

 

私の内にある空白地帯は、祈りの場としなさい。

心の空白地帯が虚しく思えても、

けっして人間的な何かで埋めてはいけない。

心を人間的商売・ビジネスで埋めてはいけない。

 

心の空白は、神様のために空けておくべきスペースだから。

心に何もないなら、そのまま空けておくか、祈りで満たしなさい……

 

 

空白を嫌って、何かで埋めたくなるのが人間です。

でもあえて空けておく。

神様の聖所として空けておく。

 

私のスペースに隣家の悪臭が流れ込んできたり、

いろいろ不快なトラブルもありますが。

悪魔の嫌がらせに反応してはいけませんね。

トラブルはイエス様に祈りながら、なすべき対処を淡々とすればよし。

 

 

牧師さんの礼拝メッセージで、

 

神に「ささげる礼拝」から、

神が「ご自身をささげてくださった礼拝」への大転換

 

とあり、これにもハッとました。

 

礼拝の方向。

祈りの方向。

誰が誰に対して礼拝し、祈るのか。

 

そこんところ、私の内でかなりぼやけていました。

だから心が虚しくて不安定に感じていたのかもしれません。

 

イースターを迎えるこの時期、

心が空っぽの時間でゲームなどしないで、

ご自身をささげてくださったイエス・キリストの礼拝を

いまいちど思いめぐらす四旬節を過ごしたいと思います。

 

 

 

 

余談ですが、もう一つ聖書箇所でひっかかったことがありました。

 

イエス様の宮きよめアクションを見た弟子たちが思い起こした旧約聖書の言葉。

 

弟子たちは、

「あなたの家を思う熱情が私を食い尽くす」

と書いてあるのを思い出した。

 

 

人間の熱心。

神様の熱情。

 

アラビア語聖書では、「熱心」をあらわす単語を2つ使い分けてます。

 

 

 

宮きよめのイエス様の「熱情」は、

神様の熱情「ガイラ」で翻訳されてました。

 

エルサレム神殿のありさまに激怒したイエス様は、

商売人たちの商売道具をひっくり返してますが、

人を傷つけるような暴力はいっさいふるっていません。

 

神殿で商売人を蹴散らしたイエス様は、

過激派ハマスではないんですね。

ああよかった(;^_^A

 


 

※ 記事中の聖句引用元/日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』

 

***************************

 

↓聖書を読んで、神様ともっと仲良くなりましょう☆

『実用★聖書リーディング入門』KAZ著
内容詳細・購入は → こちら(Amazon.co.jp)

 

 

***************************

※このブログのコメントは承認制です。
ブログチェックのタイミングにより、
コメントの反映・返信が2、3日後になる場合もあります。

 

***************************

 

 

■ イエスキリストの純粋な福音を知りたい人には、
 『キリスト教放送局 FEBC』をお勧めします。
 ↓最寄りの教会紹介、無料聖書通信講座があります。
■ キリスト福音の動画は『日本CGNTV』がお勧めです。
  ↓「リビングライフ」で日替わり聖書黙想ガイドが視聴できます。

 

 

■ ↓毎週日曜10時30分~礼拝ライブ配信&過去アーカイブもお薦め☆

■ 2024年のイースターは3月31日☆

 

 

■ 神と聖書についてがっつり書いた記事一覧&リンク↓
 
■ ↓KAZのホームページ/著書一覧