※なぜか今回記事だけ、文章レイアウトがうまく整えられません。
 読みづらい個所はゴメンナサイm(_ _)m


 

 
■エルサレムをめぐって、またややこしいことになっているみたい。
 
どうしてトランプ大統領は、そんなにまでしてイスラエル国の肩を持つのか。
  
どうもその背後には、 
アメリカの白人キリスト教福音派=トランプ大統領の支持層の影響があるようだ。
     
 ・福音派は米人口の約25%が信者と推計され、米国最大の宗教勢力。
  
 ・イスラエル寄りの傾向が強い。
  
 ・各種米世論調査では白人の福音派信者のトランプ氏への支持率は約75%
 
  さらに上昇傾向にある。
  
ようは、トランプ大統領は今後も白人キリスト教福音派の支持を得たいから、 
キリスト教福音派の喜ぶことをどんどんやっていきますよと。
  
イスラエルの首都はエルサレムだと公言したのも、 
イスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移転させたのも、 
キリスト教福音派の人に喜んでもらうため……

 ■アメリカのキリスト教福音派とは、つまりキリスト教原理主義のことなのか?
上記の朝日新聞の記事その他を読んでいると、そういう印象をもってしまう。

ウィキペディアで調べてみると、福音派の中に、さらにたくさんの派閥があるようで、
どの宗派が何を主張しているのか、まったく全容がつかめない。
しかも用語の定義についても、各派間で大きなズレがあるようだ。

なので、詳細を調べることはあきらめた。

ただ、NHKの過去記事で、アメリカのキリスト教福音派について、
わかりやすい解説があったので、こちらを参照させてもらうことにする。

 ・NHK 「エルサレム首都認定 背景にキリスト教福音派が

■少し前の記事 聖書には人間的エラーも含まれている … 権威を鵜呑みにしてはならない。
 
でも触れたけれど、聖書の内容は一字一句すべて誤りのない神の言葉だという立場のことを、 
キリスト教原理主義(ファンダメンタリズム)という。
 
 原理主義と聞くと、まっさきにイスラム過激派を連想してしまうが、 
原理主義とテロ行為はぜんぜんまったく関係ない
 
あくまで、宗教聖典の内容をどこまで認めるかという、神学面においての原理主義のこと。
 
 キリスト教原理主義は、聖書の内容を一字一句すべて正しい神の言葉だとし、 
聖書の内容を字義どおりに受けとるから、時代錯誤で保守的になりやすい。
 (彼らは聖書を根拠に、LGBTの存在にも反対している。)

 もちろん私は聖書原理主義者ではない。
私は聖書愛好家だ。
 聖書には人間的エラーも含まれているという立場。 
聖書を字義通りに解釈するのではなく、そこで語られている神の御旨を読みとろうという立場。 
各自で聖書をとおして神の御旨を問い、よく考えてみるべきだというのが私の立場。 
聖書の解釈よりも、今リアルに語りかけてくれている神の言葉を優先する立場。
 
 聖書はすべて誤りなき神の言葉だから無条件で全部信じろというのは、 
思考停止のマニュアル人間量産システムのようで、たいへん気持ち悪い。
    
■原理主義では、聖書に「エルサレム」と書いてあれば、それを霊的比喩とは受け取らないで、 
この地球の中東にあるエルサレムという土地のこととしてのみ解釈するようだ。
  
聖書には、未来のエルサレムに関する預言がたくさん載っている。
  
私個人としては、聖書がいう未来のエルサレムは、 
具体的などこかの土地にあるキリスト町のことではなく、 
神の御旨が地上の人間をとおして実現されている状態のことだと思っている。
 
 だって、イエス自身が言うてるやんか。 

  ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、 
 イエスは答えて言われた。
  
 「神の国は、見える形では来ない 
 
 『ここにある』 『あそこにある』 と言えるものでもない。 
 
 実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ」
  
 ――新約聖書 『ルカによる福音書』 17章20、21節
  
で、私個人の考え方はともかくとして、上記のイエスの言葉もともかくとして。
  
アメリカの福音派は、イエス・キリストを王とする神の御国を、 
中東のエルサレムという土地に建てられるべき国だと信じているのだろうか。
  
NHKの解説 によると……


 
↑こういう聖書の記述をもとに、 
中東のイスラエルやエルサレムという土地にこだわっているのであれば、 
アメリカの福音派は原理主義ではないと言いつつ、 
やっぱり原理主義ということになるんじゃないだろうか。
  
アメリカのキリスト教福音派は、聖書の言葉を厳格に守ることを教えの柱としています
 
↑それ、おもいっきり原理主義やと思うけど。
  
さらに、エルサレムについてはこういうこだわりがあるそうだ。

 

「エルサレム」を、中東のエルサレムという土地に限定した解釈だよね。
 
エルサレムが霊的比喩だという可能性は考慮しないわけだ。
  
ちなみに日ユ同祖論(日本人の祖先は古代ユダヤ人説)では、 
真のエルサレム(エル・シャローム/神の平和)は、日本で実現ということになっているけど、 
アメリカの福音派の人は相手にしてくれないだろうね(笑)
  
■で、笑い事ではなく、以上の内容を追いかけていくと、 
聖書が伝える福音が時代錯誤の産物であり、
 白人キリスト教福音派が世界の黒幕のように思えてしまう…… 
 
しかし私は、聖書の「福音」には、良いイメージをもっている。
  
福音 = 良い知らせ、グッドニュース
  
聖書の福音……いったい何がグッドニュースなのか。
  
・神が人間の罪(霊的負債・全カルマ)を帳消しにする徳政令を出し、 
 その実現のために、神霊イエスが人間として生まれてきたこと。
  
・その徳政令(罪の許し)の恩恵にあずかるためには、イエスを神の御子と信じて、 
 イエスの死と復活の意味を知って受け入れるだけでよいということ。(参考→こちら
  
・諸々の宗教的戒律、儀式、修行、善行、徳積み等の、人間的努力は不要であること。 
 ↑これらの人間的規則から解放されて、神のもとで自由になれること。
 
 とくに魂レベルの安心感を求めて、スピリチュアルの色々を訪ね回って疲れている人には、 
とてもよいニュースだと思う。
  
なにしろ、魂の霊的負債を、イエスがぜんぶ肩代わり&処分してくれるというのだから。
 
過去生の罪やトラウマも全てだよ。
 
1万2千年前のアトランティス時代の過ちも、10億年前のオリオン星雲での失敗も、全部。
  
だからもう、過去生関連、インナーチャイルド癒し系、カルマ解消系のワークは不要。
 
趣味娯楽としてワーク通いをやっているなら止めないけれど、 
魂の救いを求めて、そういうワーク、セッションに通って疲れているなら、 
もうそれ、やめて大丈夫よ。
  
イエスの癒しに、こういう事例がある。 

  さて、ここに十二年間も出血の止まらない女がいた。 
  
 
 多くの医者にかかって、ひどく苦しめられ、 
 
 全財産を使い果たしても何の役にも立たず、 
 
 ますます悪くなるだけであった。
 
  女はイエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、 
 
 後ろからイエスの服に触れた。
  「この方の服にでも触れれば癒していただける」と思ったからである。  
 すると、すぐ出血が全く止まって病気が癒されたことを体に感じた。
  
 ……イエスは言われた。 
 
 「娘よ、あなたの信仰があなたを救った 
 
 安心して行きなさい。 
 
 もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい」
  
 ――新約聖書『マルコによる福音書』 5章25-29、34節
 
 「多くの医者」を、 
「多くのスピリチュアルワーク」「心理カウンセリング」などに置きかえるとわかりやすくなる。
  
あちこちのワーク、セミナー通いをして、一時期は何か良くなった気がするけれど、 
財産が減っただけで、根本的には何も解決していないという状態。
 

 最終的に、「諸々の奇跡実績があるイエスなら、その服に触れるだけでも癒される」 
と信じた、その信仰が彼女自身を救ったとなっている。
  
もちろんイエスの神霊としての力が彼女を癒したのだけれど、 
イエスの癒しが働くには、「イエスなら……できる」と信じる必要があるというエピソード。
  
ただし、このエピソードを、 
「イエスを信じたら肉体の病がすべて癒される」という話だと受け取ってしまうと、 
これまた原理主義になってしまうから注意がいる。 
奇跡治療家をはしごして、全財産を失って……というループにはまりかねない。
  
イエスの奇跡治療のエピソードは、肉体の病気が治るという現世利益約束の話ではなく、
 魂を苦しめている重荷からの解放=罪(霊的負債)の除去の話として受けとるのがいいと思う。 

 
現実に重い病気が治るか否かは、インシャーアッラー。 
それは神の御旨によること……人間にはわからない。
  
とりあえず、重い病気や不幸な出来事が、 
本人や先祖のせいだとか、過去生のカルマのせいだとは思わない方がいい。 
イエスもそういう考え方を否定している。
 
 イエスが道を通っておられるとき、生まれつきの盲人を見られた。
 
 弟子たちはイエスに尋ねて言った。
 「先生、この人が生まれつき盲人なのは、だれが罪を犯したためですか
 本人ですか、それともその両親ですか

 イエスは答えられた、
 「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない。
 ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである。
 
 わたしたちは、わたしをつかわされた方のわざを、
 昼の間にしなければならない。
 夜が来る。
 すると、だれも働けなくなる。
 わたしは、この世にいる間は、世の光である。」

 イエスはそう言って、地面につばき(唾)をし、
 そのつばきで、どろをつくり、そのどろを盲人の目に塗って言われた、
 「シロアム(つかわされた者、の意)の池に行って洗いなさい」

 そこで彼は行って洗った。
 そして見えるようになって、帰って行った。

 ――『ヨハネによる福音書』 9章1-7節

 

 
■で、私としては、聖書の福音に対して、上記のような良いイメージをもっているのだけれど……
 
アメリカの白人キリスト教福音派のいう福音とは、ぜんぜんまったく中身が違うみたいね。
  
朝日新聞の記事 では、宗教と政治の関係に詳しいというアメリカの大学教授がこう語っている。
  
 「トランプ氏とその側近は、福音派の支持を維持しようとしている。 
 
 これが政策方針の重要な要因になっている。 
 
 他国の首脳よりも(トランプ氏に)影響力があるようだ」 と指摘。
  
 「トランプ氏は福音派が長年求めてきた政策を実行に移している。 
 
 秋の中間選挙に向けてトランプ氏への熱狂を維持させたいのだろう」 とした。
  

NHKの解説 でも、こう語られている。
 
一部の強硬な福音派は、イスラエルの極右勢力と同じくらい過激な主張をしています。
  両者は、イスラエルの極右勢力への資金援助や、 
 ユダヤ人入植地への視察を通じて結びつきを深めているとされます。
  
 アメリカとイスラエルにまたがる勢力の間からは、 
 
 『次はイスラム教の聖地の上に新しいユダヤ教の神殿を築くぞ』 といった、 
 
 より過激な主張も聞こえてきます。
  
 イスラエルのネタニヤフ首相は、 
 
 かつて『福音派はイスラエルの最良の友人だ』と発言しています。
  
 トランプ政権の一方的な中東政策で、イスラエルが占領や入植地政策を強化し、 
 
 パレスチナ人の苦境がさらに深まることが懸念されます。
  
マスコミの記事を鵜呑みにするのもよくないわけだが、 
この件に関しては、本質を外していないと思う。
  
どうも、アメリカのキリスト教福音派が信じているイエスキリストと、 
私が個人的にイメージしているイエスキリストは、まったくの別人ではないかと思える。
  
イエスの時代、重病人は「汚れた者、罪人」であり、 
ユダヤの一般社会からは締め出されていた。(そういう律法があったため) 
しかしイエスはわざわざそうした「汚れた人々」を訪れ、語り、手で触れ、癒している。
 そういうイエスが、人種・国籍・宗教差別政策を奨励するとは信じられない。 
イエスが地上の土地や神殿に固執するちっぽけな心の持ち主だとも思えない。
  
私もアメリカ人も、言語は違えど、同じ内容の聖書を読んでいるはずだとは思う。
 でも、聖書の翻訳にもいろんなバージョンがあるからなあ……わからないなあ。 

 
■私は聖書や福音の正しい解釈をめぐる議論をするつもりはない。 
議論をすると、最後にはロケット砲が飛び交う事態になってしまうから。

まず各自で聖書を読んでみて、自分が感じたことをベースにしながら、
他者の意見・解釈を参考にするのが安全かと思う。

 このブログまたは書籍等で私が書いていることも、ぜんぶ私個人の感想・意見だからね。  
各記事を書いている時点では、私にとってはそれが心の底からの真実だけれど、 
間違っている可能性もあるから、鵜呑みにはしないでほしい。
  
過去のルーン占い解説等もふくめて、私が書いている内容はすべて、 
各自の検討材料、参考資料として役立ててほしいと思っている。
 

 

 
他者の話、意見、学説等を聞く際には、 
それ、あなたの感想ですよね(※)」という冷静さをキープしながら聞くのがいいと思う。
  
※ 口に出すのはやめておきましょうね(^_^;)
 


※ 記事中の聖句引用元/日本聖書協会『新共同訳聖書』または『口語訳聖書』


※イエスキリストの純粋な福音を知りたい人には、
 『キリスト教放送局 FEBC 』をお勧めします。

■ 「神と聖書と日ユ同祖論」 記事一覧&リンク →こちら
  
***************************

※このブログのコメントは承認制です。
ブログチェックのタイミングにより、
コメントの反映・返信が2,3日後になる場合もあります。
土日は休みです。


***************************

本ルーン魔女KAZのホームページ/著書一覧は こちら

本 無料WEBコミック雑誌てんてる …… KAZの著書の版元さんが運営しています☆
無料WEBコミック雑誌てんてる