書きたいことが沢山溜まっています。
ということで、書ける時にどんどん書いてしまおう!
先日、
Onemdaという障がい者向けセンターを見学しました。
Onemdaは「オネムダ」と読みますが、これはアボリジニの言葉で”With Loving Care"(愛のあるケア)という意味だそうです。
ビクトリアの障がい者向けセンターなどはアボリジニの言葉をセンター名に採用しているところが多く、最初は発音の仕方がよくわからないことがよくあります(笑)
Onemdaは40年以上の歴史があるセンターで、始まりは障がい者の親とコミュニティボランティアの小さな集まりだったようです。
でも今は、メルボルンを代表するかなり有名なセンターになっています。
今回このOnemdaに連絡を取って、日本人ケアラーグループとしてセンターを見学させて欲しいと頼んだところ快諾していただき、先日みんなで訪問してきたという訳です。
Onemdaは現在ふたつのキャンパスがありますが、今回見学させていただいたのはAndersons Creek Roadキャンパスの方です。
受付を済ませて奥に進むと、中の敷地は想像以上に広かった!
案内してくれたLさんは、実はカイの学校の常連さんなのです。
毎年学校に来て卒業後の進路についてのプレゼンテーションをしてくれているので、それで私もこの名前に見覚えあるなと思ったのでした。
Lさんによると、Onemdaに通える年齢制限は18歳から70歳まで!幅広い!!
そしてなんとウェイティングリストはないそうです。驚
もうひとつのキャンパスの方は、比較的障がいの軽い若者たちがライフスキルを学んだりする小さなセンターなのですが、今回訪問したセンターにはかなり重度の方から軽度の方までさまざま。
いくつかのエリアに分けてそれぞれのアクティビティを行っていました。
最初に案内して頂いたエリアでは理学療法(PT)をやっていたり、ランチの準備をしているところでした。
印象的だったのは、車椅子に乗った男性。彼は全身を上手く動かせないらしく、普通の調理器具を使ったり指先を使うことが難しい。
でも頭なら自分の意志で動かせる・・・
だから、自分の流動食を作るためのミキサーに、特別に作ったらしい大きなスイッチを取り付けて、自分の頭で押すことでミキサーのスイッチを入れられるようにしてありました。
スタッフが代わりにスイッチを入れてあげれば簡単なのですが、「自分で出来るところは自分でやる、出来ないなら出来るようになる工夫をする」ということなのでしょうね。
ということで、彼は立派に「自分で自分のランチを準備」していましたよ。
その他にも、木工品制作のクラス、音楽のクラス、コンピュータのクラス、クッキングのクラスなど色々案内してもらいました。
かなり重度の方もいる一方で、ライフスキルやコンピュータを学ぶプログラムもあったりで、本当に幅広いニーズにこたえているんだなという感じでした。
敷地内には大きな屋外トランポリンや、プレイグラウンドなどもあったりして、やっぱり成人向けセンターと言ってもこういう設備は必要だよね・・・とすごく納得。
大人になってもトランポリンを跳びたくなる時があるんですよねっ。
Onemdaには仕事のための準備コースのようなものもあるのですが、それはもうひとつのLEAPキャンパスが特に力を入れています。
実は見学が終わった後にケアラーグループのみんなで近くのショッピングセンター内のカフェに行ったのですが、そこで働いていた女の子がOnemda LEAPキャンパスの子でした。
職業体験でこのカフェで働いて、そのまま仕事に就くことが出来たようです。
前にローカル新聞で紹介されているのを読んでいて、それを覚えていたので聞いてみたらやっぱり彼女でした。ビンゴ!
しっかり注文のやり取りも出来て、立派に働いていましたよ~
障がいのある子を育てる親としては、学校にいる間はいいけどその後はどうなるの?って、卒業後の進路はとっても気になりますよね。
カイはまだ11歳だけど、私も卒業後の選択肢はどんなところがあるのか、今のうちから色々知っておきたい!
ということで、ケアラーグループのアクティビティの一環として、時々成人が通うセンターの見学も予定に組み入れています。
職権乱用じゃないですよ(笑)
グループの皆さんも、こういうセンター見学には興味津々みたいです。
今まで日本人グループで見学に行ったのは、ラトローブ大学のLife Skills、Box HillのAlkira、そして今回のOnemdaです。
それぞれのセンターで特徴も違うし、どこも良かったなぁ。
まだ今後も出来る限り色んなところを見に行きたいと思います。
次に訪問しようと思っているセンターも実はもう決まっているのです。ふふふ。
やっぱり卒業直前の最終学年の数カ月だけで全部見て回って決めるのって、すごく大変だと思うし、数年かけて色んな変化を見ていった方がいいですよね♪
そして今後はNDISのおかげで、こういったセンターに通う方法も多様化していきそうです。
そのあたりも変化が楽しみなところです。
ということで、今回も充実したセンター訪問となりました。
参加いただいた皆さまありがとうございました☆