3月26日開催の第54回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和2年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの副反応が議題に上がりました。

 

接種後の死亡例(くすり×リテラシー2021年3月2日3月12日資料1-3より抜粋)

2月17日から3月24日までに副反応疑い報告で死亡事例は2例あり、いずれも「情報不足等でワクチンとの因果関係は評価できない」と分類。1例目は前回報告された61歳女性(死因はくも膜下出血)。2例目は26歳(若い!)女性で、死因は脳出血、くも膜下出血。3月19日にワクチン接種後、体調変化なく、22日は通常出勤。23日は夜勤の予定だったが出勤しなかったので家族や警察が夕方に自宅に到着、死亡を確認。検死により午前11時ごろの死亡と推定された。

 

接種後のアナフィラキシー(くすり×リテラシー2021年3月6日3月9日3月12日資料1-5より抜粋)

2月17日から3月21日までに181件/57万8835回接種(副反応疑い報告のうちアナフィラキシーとして報告された件数)報告され、100万回接種当たりに換算すると313件。ブライトン分類で評価すると47件/57万8835回接種(ブライトン分類で1~3)で、100万回接種当たりに換算すると81件。

 

だいたい1万回に1回とすると、健康な人が接種するワクチンの副反応としては「少ないとは言いにくい」のではないでしょうか。

 

また、資料1-5には男女別の数値がありませんでしたが、入れてほしいです。これまでの報告で、アナフィラキシーが女性に多いのが気になるので。

 

(2021年3月28日追記)

上の会議での資料2で、先行接種中の医療従事者1万9808例の副反応が報告されました。37.5度以上の発熱は、1回接種後(n=19035)の3.3%、2回接種後(n=3933)の35.6%で、2回目のほうが多く見られました。2回目接種後は、頭痛が49.0%、だるさ(倦怠感)が67.3%と、かなり高い割合で副反応症状があるようです(TBS2021年3月26日)。