脳卒中・脳梗塞ランキング
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⭕3Mメソッドとは、マシン+マッスル+マイオカインの頭文字を取ったものです。

=3M-Methods=3M(Maschine・Muscle・Myocyte) 

3Mメソッドを簡単に説明すると→


マシンを使って繰り返しの刺激と摩擦熱を維持することでマッスル(筋肉)を柔らかくし、関節の可動域拡大を計り、筋力アップして、マシン(ビューティローラー)の繰り返しの刺激により血流障害を改善して低酸素状態からの脱却を計り、筋肉(骨格筋)・筋膜・靭帯・腱・関節・関節周囲組織の線維化を阻止します。そして、正常な筋肉の再生を計ります。

筋肉が正常になると筋肉ホルモンのマイオカイン(特にイリシン)が放出されるようになり、更にマイオカインにより脳が活性化されるということです。

この好循環脳梗塞後遺症の運動障害を回復させるという考えが、3Mメソッドです。


拘縮など線維化して硬くなってしまった筋肉・靭帯・腱・筋膜・関節・関節周囲組織などにビューティローラーというマシンを使って繰り返し機械的刺激を与えて知覚を刺激し、またその機械的刺激 による摩擦熱により線維化して硬くなっている部分をほぐし血流改善と血流障害による低酸素状態の改善を計り低酸素が主な原因である組織の線維化を阻止するという方法です。同時に並行してマシンにより可動域を拡げ筋力アップを図ります。また、線維化されていない正常な筋肉(骨格筋)の再生も計ります。

 

正常な筋肉からはマイオカインが放出されることにより細胞死を免れて辛うじて生き残っている脳の領域であるペナンブラが活性化され回復に向かうという方法です。


具体的な8段階のおおまかな目標の流れ順番は→


スポーツジムで必要な最低限の麻痺側の筋力アップと筋膜リリース


骨盤を起こすこと(達成すると回復が加速します)


腰・背中下部周辺前後左右の 

コリ・張りの改善


内反尖足の改善(下半身の筋肉の改善)


マシン最終段階(胸鎖関節・麻痺側肩周り・腕の回復)


スタジオレッスン始動


文字練習(日常生活・業務)


完全回復完了=ゴール=ゴルフプレー参加


3Mメソッドの適応症→

脳疾患の経験のあるY・K名誉教授大先輩からのご指摘で考えたことは→


3Mメソッドの適応症例は

動かし方をイメージ出来る人

「動かし方は分かっているけど、思うように動かせない」という人に適応すると思います。


一方、


動かし方をイメージ出来ない人=「動かし方・力の入れ方がわからない」という脳が高度なレベルまで障害が及んでいる人には適応されないのかも知れません。ただし、マシンによる繰り返しの刺激が高度なレベルまでの障害を改善させる可能性はあると思います。

脳疾患による障害は程度や部位によって症状が様々ですので、今後も検討を重ねて行くことが重要だと思います。(2023年08/06追加



●マイオカインの説明→

マイオカインは筋肉から放出されるホルモンみたいな働きをします。さまざまな働きが解明されいて、その中にはイリシンという脳神経の活性化にも関与していることが分かって来ています。



●参照図→筑波大学大学院 教授 久野 譜也 氏


●参照図→日経ヘルス



参照図・医療法人社団曙会 流山中央病院 脳神経外科


なお注意点としては、脳梗塞の経験者は血液をサラサラにする薬と麻痺部分は腫れて皮膚が薄くなっていますから、とても傷付き易いということです。


完全にベルト・ゴム板・サポーターなどでガードして行うことが大切です。これらの装着物は軽く圧迫されている事と摩擦で生じた熱を保持して温泉効果を生み出し更に回復に役立ちます。


写真は装着している腰ベルト・ゴム板(蓄熱効果)・フェルト・サポーター(麻痺側の太もも・麻痺側)の肘)・スパッツなどです。