⭕アメリカでビューティーローラーの研究開始?とパワーリハビリ
2つの話題について説明します。
●話題1→先日の05/17の土曜日に、スポーツジムでのセルフトレーニング中(ビューティーローラー使用中)に、スポーツジムのチーフのスタッフさんから聞いた話しです。
アメリカで脳卒中後遺症の運動障害にビューティーローラーを使用して回復させる試みが始まったとのことです。
このスタッフさんがスポーツジムの会合の集まりの時に、アメリカの最新のホットな情報としてビューティーローラーを使用して脳卒中後遺症の運動障害の回復の研究が始まったというVTRを観たとのことでした。それで、会合の次の日に、驚いて直ぐに私の所に来て知らせてくれました。
もしかしたら、私は2023年5月23日からブログを始めましたが、その時にYouTubeで内容の一部を英語でも発信していましたから、そこでヒントをもらったのかも知れません。
そう言えばアメリカ人からYouTubeのコメントを貰っていたことがありました。
日本で3Mメソッドが普及するには権威(有名◯◯大学出とか有名人の発言)という壁が立ちはだかります。患者さんもこの権威に弱い傾向があります。
海外発ならば壁を壊せるかも知れません。要は黒船がやって来ることに期待しています。
アメリカで研究開始されたという情報を聞いてから、直ぐにビューティーローラーを製作している名古屋のグリーンポート(旧平岩製作所)の担当者の方に連絡しました。
グリーンポートさんは約2年前にビューティーローラーの名前をブログに出して良いか?の許可をもらった会社で、「脳卒中経験者の運動障害にビューティーローラーを使用するとは初めて聞いた!」として私の住む四日市まで飛んで来て頂いた事があります。そして、「ビューティーローラーは美容機器といて登録していますから、治るとは記載しないように!」と念を押されました。
担当者さんは、直ぐに「アメリカでもビューティーローラーを製作している所があるのでしょうか?」と心配されてました。
ここまで回復出来たのは、日本製のビューティーローラーのお陰ですから、本当に感謝しています。
●話題2→また、ある方から
「hapikuniさんのやり方はパワーリハビリと似ているような気もいたします。筋肉の超回復に目をつけてるということですよね」というコメントを頂きました。
パワーリハビリは、受けた経験がありませんが、対象者は健全な高齢者が殆どだそうです。中には脳卒中経験者もいるそうで効果を上げることもあるとのことです。
パワーリハビリは、マシントレーニングを使用し、全身に軽い負荷をかけることで凝り固まった筋肉をほぐし、使わなくなった筋肉を活性化させ、体力を維持・改善させることを目的としています。
そして、筋肉を疲労させてから筋肉の超回復を狙っているのだと想像出来ます。
超回復のメカニズムは、
1. 筋トレによる損傷→筋力トレーによって、筋肉に微細な損傷(微細な断裂)を引き起こします。
2. 修復と成長→身体は、この損傷を修復するために、エネルギーを消費し、タンパク質を合成して筋肉を修復します。
3. 超回復→:修復の過程で、筋肉は元よりも強くなる、または大きくなることがあります。
これが超回復です。
参考文→グーグルAI
おそらく、セラピストさん達の付き添いの元に筋トレマシンを使用しているのだと思いますが、
健常者の高齢者を含めて、最初からある程度、麻痺側の手足が動く軽度〜中程度の脳卒中経験者ならOKでしょう。
何故なら健常者の高齢者も脳卒中経験者も運動障害は殆ど無いからです。
あるとしたら、軽度〜中程度の脳卒中経験者なら痙縮が殆どで、最初から手足を動かすことが出来ますから寝たきりもなく拘縮は少ないと考えらます。
私のような全く手足が動かすことが出来ずに感覚もない車椅子スタートからは、痙縮はもちろん、動かすこと出来ない期間が長いので、休んで寝ている時間も長く拘縮も進んでいます。
このような状態で、筋肉を解し柔らかくすることもしないで筋トレマシンで筋力アップを計ると、一生懸命頑張って実施しますから、心拍数も上がり無酸素運動になってしまい、筋肉は硬くなって拘縮を悪化させる可能性があります。
3Мメソッドのビューティーローラーは同じマシンでも筋トレマシンとは異なります。
手技によるマッサージよりも、
① ビューティーローラー使用は、殆ど寝た状態て使用しますから、繰り返しの機械的刺激で筋肉が受動的・強制的に動かされますから、心拍数を上げない疑似有酸素運動とも言えます。
よって筋肉を硬くすることも少なく拘縮を悪化させることも少ないと思われます。
しかも、
② 繰り返しの機械的刺激が筋肉を揺さぶることで、筋肉を解し柔らかくして動き易い環境が脳の可塑性を引き出す作用もあります。しかも手技によるマッサージ(身体の浅部までしか効果がない)よりも、ビューティーローラーの回転周波数は少なく波長が長いので身体の深部まで届きます。つまり、刺激による効果が姿勢に深く関与するインナーマッスルある深部まで届くという事です。
要は、姿勢を正常にすることも出来ます。
更に
③ ビューティーローラーの機械的・受動的・強制的・規則性のあるリズムとテンポの刺激が身体を効率的に揺さぶりますから、手技によるマッサージよりも効率的に活動電位・電流を発生させて脳への正常なフィードバックを生み出して、感覚→知覚→感覚野に脳内地図を再生して、新しいバイパス回路を再生して運動野に繋がり、正常なフィードフォワード(脳からの運動指令)を生み出す作用も期待出来ます。
以上、3点の効果が期待出来ますから、パワーリハビリとは異なります。