こんにちは。
人と組織を咲かせる人財育成コーチ
吉田裕児です。
新年度が始まって2週間。
進捗状況は、いかがでしょうか。
もし順調にいっていなければ、
それは挑戦している証拠です。
何が起きているか、しっかり見極めて
進んでいきましょう。
今週は、誰の花を咲かせましょうか。
今回の記事に相応しい名言を探しました。
問題は、見えているものではなく、
見えていないものの中にある。
-ピーター・ドラッカー-
見えているものが
すべてではないと気づいたとき
相手の花が見えてくる
そんな思いで書きました。
前回は、部下が上司に気をつかい、
「分かったふり」「大丈夫です」といった
忖度が起きること、
そしてその違和感に気づくことの大切さをお伝えしました。
今回はその続きとして、
「進捗確認」の場面に焦点を当てます。
実はここにも、同じように
見えにくい“忖度”が潜んでいます。
では、どうすればその“忖度”に気づき、関わりを変えていけるのか。
悩める情熱課長と、失敗経験豊かな吉田部長の対話からお伝えします。
■進捗報告は、事実とは限らない
情熱課長
部長、この前の話を意識して、部下の様子を見るようにしています。
ただ、進捗確認をすると「順調です」と言うのですが、
結果を見ると、思ったように進んでいないことが多くて…。
吉田部長
なるほど。
それは悩ましいね。
情熱課長
部下に何が起きているのでしょうか?
吉田部長
一つ考えられるのは、
進捗報告の場でも「忖度」が起きているということだね。
情熱課長
えっ、進捗報告のときでも
部下は気をつかっているのですか(汗)
■なぜ、部下は「順調です」と言うのか
吉田部長
新年度は特に、
自分をよく見せたい
期待に応えたい
迷惑をかけたくない
そんな思いが強くなる。
だからこそ、
本当は不安や遅れがあっても、
「大丈夫です」と言ってしまうんだ。
情熱課長
確かに…。
自分も若い頃、そうでした。
吉田部長
そうだろう。
だから大切なのは、
部下が安心して本音を話せる状態をつくることだ。
■進捗確認は「安心して話せる場」から始める
情熱課長
では、どう関わればいいのでしょうか?
吉田部長
まずは、報告しやすい“場と時間”をつくることだ。
例えば、
毎日15時に15分、
席に座って落ち着いて話せる時間をつくる。
そして最初に聞くのは、
「うまくいっていること」だ。
「いいね、しっかりスケジュール管理できているね」
と、できている点を具体的に伝える。
情熱課長
なるほど…。
まず、できていることからなんですね。
吉田部長
そうだ。
それだけで安心感が生まれ、
部下は次の話をしやすくなる。
■質問で、考えと不安を引き出す
吉田部長
次に、こう聞いてみるといい。
「困っていることはある?」
新人は特に、
「何を基準に判断すればいいか」が分からずに躓くことが多い。
だから、
このやり方がいいよ
このマニュアルを見てごらん
これは何のためにやるんだっけ?
と、“判断の基準”を一緒に確認してあげることが大切だ。
情熱課長
なるほど…。
報告させるのではなく、質問で引き出すんですね。
吉田部長
その通り。
特に新人には、「考えながら進められる状態」をつくる関わりが必要だ。
■「言葉」ではなく「違和感」に気づく
吉田部長
ただ、それでも部下は忖度することがある。
情熱課長
そうですよね。
期待に応えたい気持ちもあるでしょうし…。
吉田部長
いいね、そこに気づけている。
だからこそ、言葉をそのまま受け取るのではなく、
その奥にある違和感を見ることだ。
例えば、
少し間がある
視線が合わない
声に力がない
こうしたサインが出ていないかを感じ取る。
情熱課長
確かに…ありますね。
■その違和感、放置するとどうなるか
吉田部長
その違和感を見過ごすと、どうなると思う?
情熱課長
仕事が遅れる…でしょうか。
吉田部長
それだけじゃない。
無理を抱え込む
誰にも相談できない
一人でなんとかしようとする
そして、気づいたときには、
心が折れてしまうこともある。
特にこの時期は、
新年度の疲れが出て、いわゆる五月病にもつながりやすい。
情熱課長
それは…見過ごしてはいけませんね。
■リーダーの役割は「気づくこと」
吉田部長
だから、部下は本音を言わないこともある、
という前提に立つことが大切だ。
そのうえで、
違和感に気づき、背景に目を向ける。
それができるかどうかで、
現場の安全も、人の成長も大きく変わる。
情熱課長
まずは、言葉だけでなく、
その奥にある背景に意識を向けてみます。
吉田部長
いいね。
その意識が、部下を守り、
そして部下のやる気を引き出していく。
■今回の問いかけ
「部下の「順調です」は、
本当に順調でしょうか。」
その言葉の奥にあるサインに、
気づけているでしょうか。
次回に続きます。
お楽しみに!
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