こんにちは。
人と組織を咲かせる人財育成コーチ
吉田裕児です。
新年度が始まり、一か月が経ち
新しくリーダーになった方の中には、
こんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
「結果を出さなければ」
「優秀なリーダーだと思われたい」
その気持ちから、
つい自分で仕事を抱え込んでしまう。
実はこれ、
多くのプレイングマネージャーが通る道です。
けれど本来、リーダーの役割は
自分が成果を出すことではなく、チームの成果を最大化すること。
頭では分かっていても、どうすればいいのか分からない。
そんな悩みのヒントになればと思い、
今回は私自身の経験をもとに
情熱課長と吉田部長の対話形式でお届けします。
情熱課長
「仕事を部下に任せたいんですが、
自分がやった方が早いし、
クオリティも下がってしまって…
どうも任せづらいんです。」
吉田部長
「それは、多くのリーダーがぶつかる壁だね。
今日は、少し私の昔の話をしてもいいかな。」
情熱課長
「ぜひ、お願いします。」
吉田部長
「かつての私は、まさに同じ状態だった。
“自分がやった方が早い”
“自分がやった方が良いものができる”
そう思って、どんどん自分で仕事を抱えていたんだ。」
「周りからは、
“吉田くんは仕事が早くて、いいものをつくるね”
と評価されていた。
だから、ますます自分でやるようになっていった。」
「一方で――
同僚の仕事を先回りしてやってしまったり、
せっかく作ってくれた資料も、
中身をよく見ずに自分でやり直してしまったり…」
「今振り返ると、
同僚の仕事を奪っていたし、
成長の機会も奪っていた。」
「当時の私は、
“できない人”と勝手に決めつけ、
自分と比較していただけだったんだ。」
「結果としてどうなったか――
残業は増え、
時には深夜、朝まで働くこともあった。
体はきつく、家族にも迷惑をかけ、
職場の雰囲気もどんどん悪くなっていった。」
「もし、あの頃に戻れるなら
こう言いたいね。
『この仕事、少し手伝ってもらえませんか?』と。」
「それができなかったのは――
自分の優秀さを証明したいという
“エゴ”があったからかもしれない。」
「本来、リーダーは
“できる・できない”で判断するのではなく、
“どうすれば任せられるか”を考える立場だ。」
「たとえ10%でもいい。
任せることができれば、
その10%はやがて20%、40%へと広がっていく。」
「そして何より、
“任せる”という関わりが、
仲間意識と信頼関係を育てていくんだ。」
「当時の私は、
同僚と“対立”していた。
でも人は、
敵対している相手のためには動かない。」
「人が動くのは、
“仲間のために力になりたい”と思えたときだ。」
「リーダーとして大切なのは、
自分のプライドよりも、
チーム全体の成果を優先すること。」
「10%を任せ、
その10%を育てていく。
その積み重ねが、
チームの力を大きくしていくんだよ。」
情熱課長
「…まずは、部下の話をしっかり聞いて、
小さくても任せてみます。」
■今回の問い
「部下のできることを、奪っていませんか?」
「自分でやった方が早い」
「自分の方が品質は高い」
そう感じたときこそ、
一度立ち止まってみてください。
それは、
“自分の成果”に目が向いている状態かもしれません。
チームのパフォーマンスを高めるためには、
小さく任せること
そして、任せた部分を育てていくこと
その積み重ねが、
やがて大きな成果につながります。
最高のリーダーは、
人々が「自分たちでやった」と思うように導く人である。
-老子-
次回は、
「任せたあと、どう関わるか?」について
お伝えしていきます。
どうぞお楽しみに。
セミナー、研修やコーチングのお問い合わせは
↓こちらからお願い致します。
著書の紹介です。





