「若手との接し方に悩んでいます」
そんな相談はよくいただきます。

 

一方で最近増えているのが、
「ベテランとの接し方に悩んでいます」
という相談です。

 

長年会社を支えてきた経験豊富な人材。
だからこそ強く言いにくい。

 

しかし、その方の指示命令や否定的な発言によって、
職場の雰囲気が悪くなっている。


若手が萎縮している。

そんな状況に悩んでいる管理職も少なくありません。


さて、こんな時どうすればよいのでしょうか。

その解決策のヒントを情熱課長と吉田部長の対話からお伝えします。


今回登場するベテラン社員の山田さんは架空の人物です。

■どうしていつも怒っているのか?

 

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情熱課長
吉田部長、聞いてください。


ベテラン社員の山田さんは
仕事の知識も経験も豊富だし責任感も強いんですが、

 

若い部下たちに
「だから言っただろ!」
「そんなことも分からないのか!」
「最近の若い奴はダメだな」

そんな言葉を毎日ぶつけているんです。

 

だから、若手社員は萎縮して、
職場の雰囲気も悪くなっています。
私は、山田さんにどんな指導をしたらいいでしょうか。

■変えようとする前に理解する

 

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吉田部長
山田さんは、なぜそう言っていると思う?

 

情熱課長
なぜ、そう言っているか?ですか。
若手が気に入らないからじゃないんですか?

 

吉田部長
本当にそうかな?
山田さんは何十年も現場で働いてきたんだろう?

 

事故を防ぎたい。
品質を守りたい。
会社を良くしたい。

 

そんな思いがあるのかもしれないよ。

 

情熱課長
そういえば、山田さんは誰よりも現場のことを考えているな。
だから、厳しく指導するのかもしれません。

 

吉田部長
そうだね。
もちろん、今の若手には伝わりにくい関わり方かもしれない。

 

でも、まずは
「何を言っているか」

ではなく、


「どんな思いで言っているのか」
を考えてみたらどうかな?

■本当に変わるべき人は誰だろう?

 

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情熱課長
そこは考えていなかったです(汗)。
でも、若手が萎縮しているのも事実です。
このままでは職場が良くなりません。

 

吉田部長
その通りだ。
だから伝える必要がある。
ただ、その前に考えてほしいことがある。

 

情熱課長
何でしょうか?

 

吉田部長
情熱課長自身は山田さんに本音を伝えているかい?

 

情熱課長
うーん。
正直、伝えていないかもしれません。

 

関係が悪くなるのも嫌ですし、
長年頑張ってくれた人なので、
言いづらいところもあります。

 

吉田部長
情熱課長は、正直でいいね(笑)。
安心していい。多くの管理職が同じだよ。

 

でもね。
もしかしたら山田さんは、
課長の本音を聞きたいのかもしれないよ。

■伝えるべきは注意ではなく願い

 

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情熱課長
本音を聞きたい?

 

吉田部長
そう。
「その言い方はやめてください」

 

ではなく、
「私はこんな職場にしたいんです」
と伝えるんだ。

 

情熱課長
えっ、「こんな職場にしたい」ですか。
伝えていないかもしれません(汗)。

 

吉田部長
そうだろう。
例えば、こんな伝え方はどうだろう。

 

若手が安心して相談できる職場。
お互いに学び合える職場。
失敗から学べる職場。

 

そんな職場をつくりたい。
だから山田さんの力を貸してほしい。
そんな伝え方をしたらどうだろうか。

 

情熱課長
なるほど。
注意ではなく、
力を貸してほしいとお願いするわけですね。

 

吉田部長
そう。
ベテランを厄介者にするのではなく、
同じ思いを叶える仲間にするんだ。

■まずはお互いを知ることから

 

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情熱課長
でも、山田さんが聞いてくれるでしょうか。

 

吉田部長
聞いてくれるかどうかは分からない。
でも、その前に山田さんの話を聞いているかい?

 

情熱課長
あまり聞いていないかもしれません。

 

吉田部長
だったら、
まず聞いてみたらどうだろう。

 

「なぜそんなに厳しく指導するんですか?」
「若手にどんな期待をしているんですか?」


ってね。

 

人は、
「自分を理解してくれる人の話なら聞いてみよう」


と思うものだよ。

 

お互いの考えを知り、
お互いの本音を伝え合う。
その対話がスタートなんだ。

■人の成長は否定ではなく肯定から始まる

 

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情熱課長
でも、山田さんの長い年月で身に付けた習慣ですよ。
そんなに簡単には変わらないですよね。

 

吉田部長
もちろんだよ。
だからこそ、
小さな変化に気づき、認めることが大切なんだ。

 

「今の伝え方は良かったですね」
「若手も受け取りやすかったと思います」
「助かりました。その調子でお願いします。」

 

そんな言葉を掛け続けるんだ。

 

情熱課長
山田さんにも承認が必要なんですね。
そうか、私自身も山田さんを否定していたのかもしれません。

 

吉田部長
私は、
人の成長は否定ではなく肯定から始まる
と思っている。

 

人は否定されて変わるのではない。
認められ、自分の価値を感じた時に変わり始めるんだ。

 

相手を変えようとする前に、まず理解する。
その姿勢が、対話を生み、人を育てていくんだ。

■今回の問い


ベテラン社員は、どんな思いで仕事をしているでしょうか。
その思いを、聞いたのはいつですか?

次回もお楽しみに!

 

著書の紹介です。