ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ -8ページ目

ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ

「ハングル」能力検定試験の事務(事務=사무)に携わる日々の徒然、
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第12話は梅雨真っ只中の季節にピッタリな語源の紹介です。

 

の語源

물(水)の古語は마です。三国時代(高句麗、百済、新羅)の地名を見ると、물を마と言っていた多くの資料が見つかります。매단홀(買旦忽):수곡성(水谷城)、남천(南川):심천(深川)、매구리(買仇里):해도(海島)のように물(水)、시내(川)、바다(海)を指す言葉を漢字「買(매)」で表記していました。この「買(매)」という文字を昔、韓国・朝鮮語では마と発音していました。これは、마という言葉が시내(川)、바다(海)を含めて水と関連するいろいろな対象を表していたということを物語っています。18世紀の歌集「靑丘永言」(1728年)に掲載されている時調に「마히매양이랴」という文が出てきますが、この言葉は「梅雨が続くだろうか」という意味を表しています。これは、雨水を마で表した例です。また、李朝時代には便を마、大便を큰마、小便を작은마と言っていました。便に水分が含まれていたためだと思われます。今も尿意や便意をもよおすときに마렵다(<小便・大便が>したい)と言う言葉を使います。마は母音の音変化により모/무の形でも使われました。これにㄹ音が添加されて마라/모로/무루という言葉が出来ました。そして、마から分化した무루が縮約されて물になったのです。물は名詞だけでなく무르다(柔らかい、もろい)、물렁물렁하다(柔らかい、ぶよぶよしている)、물쿠다(蒸れる)のように動詞・形容詞としても使われるようになりました。물の古語である마は川や海と関連したいろいろな対象を表していましたが、それらに当たる言葉が作られるようになって「水」という意味だけを表すようになりました。

 

바람の語源

바람(風)の古語は、「ㅂ・ ㄹ・ㅁ」です。1459年に刊行された書籍「月印釈譜」には、「風ㅇ・ㄴㅂ・ㄹ・미라(風はかぜと言う)」と記されており、1527年に刊行された「訓蒙字会」にも漢字の「風」を「 ㅂ・ㄹ・ㅁ풍(かぜの風)」と記してあります。「 ・ 」は「ㅏ」「ㅜ」「ㅗ」などに変化した言葉ですが、 「ㅂ・ㄹ・ㅁ」は「ㅂ・ㄹ+ㅇ・ㅁ」が合わさってできた言葉です。「ㅂ・ㄹ」は動詞「ㅂ・ㄹ다」の  「ㅂ・ㄹ」で 바람이 불다(風が吹く)のように用いられる불다(吹く)と同じ言葉です。「ㅇ・ㅁ」は사람(人)の古語である「ㅅ・ㄹㅇ・ㅁ」の「ㅇ・ㅁ」と同じもので、これも名詞化に用いられる接尾辞です。このように、바람の古語である「ㅂ・ㄹ・ㅁ」は부는 것(吹くもの)という意味を表す言葉が語源になっています。

(*「ㅂ・ ㄹ・ㅁ(바람)」などの母音・はその前の子音の下に付く。・の後ろの子音はパッチム)

 

우뢰の語源

우뢰(雷)は、15世紀の文献を見ると、すべて울에という形で記されています。우뢰は、울에→우레→우뢰という変化過程を経てできた言葉です。この울에の울は動詞울다(泣く、鳴く)の울で、에は멍에(くびき)という言葉などに見られる에と同じものです。この에も名詞化に用いられる接尾辞です。울에も우는 것(泣くこと、鳴くこと)という意味を表す言葉が語源になっています。今まで우뢰という言葉が비 우(あめの雨)と우뢰 뢰(かみなりの雷)という漢字語として扱われてきましたが、実は울에から来た固有語だったのです。朝鮮半島に住む人々は、五感で捉えたものをそのまま単純明快に言語化する感性の鋭い民族だと言えます。

 

장마마파람の語源

朝鮮半島では7~8月になると장마(梅雨)の季節に入ります。この장마は장と마が合わさってできた言葉です。장(長)な「長い、久しい」という意味を表す漢字語で、 마は물(水)を表す言葉として古くから使われて来ました。마は元々마라から来たものです。「高麗史」(第58巻、1451年)などの古い文献を見ると수을단(首乙吞):서곡(瑞谷)という地名が出てきますが、この서곡は마라다나という韓国・朝鮮語を吏読文字(漢字の音と訓を借りて韓国・朝鮮語を表記した文字)で表記したものです。마라다나とは물(水)+골짜기(谷)という意味です。韓国・朝鮮語の古語には다라(산=山)や가라(강=川)のように라で終わる言葉がたくさんありました。마라다나の마라もこれらと同じ形で물を意味する言葉でした。마はこの마라から라が脱落した形です。南風を마파람と言いますが、この마も同じです。마파람は마と바람(風)が合わさってできた言葉ですが、これは「水気のある風」という意味から由来したものです。朝鮮半島には、よく低気圧が南方の太平洋一帯から押し寄せてくるのですが、夏にはこの影響で水気を含んだ南風が雨を降らせることが多いのです。この気候現象を日常的に観察してきた朝鮮半島の人々は、南風を雨風という意味で마파람と言ったのです。마파람は마と바람の間に間音「ㅎ」が入ることによって「ㅎ+ㅂ=ㅍ」の激音化が起こり마파람となったものです。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

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 김치の語源 

   朝鮮の古文書に김치という言葉が初めて登場するのは、18世紀中期に出版されたハングル版の「春香伝」です。1527年に出版された「訓蒙字会」には딤최(최→ㅊ・ㅣ)、1663年の「痘瘡経験方」では짐최(최→ㅊ・ㅣ)、1748年の「同文類解」では침최(최→ㅊ・ㅣ)と記されています。それ以前の1481年に刊行された「杜詩諺解」では디히となっています。これまで김치の語源は漢字語の침채(沈菜)だと思われてきました。これは恐らく17~18世紀に짐최/침최の表記を漢字で「沈菜」と表記したことと、디히の語源がよくわからなかったためだと思われます。前述したように15~16世紀の文献には김치は디히または딤최と記されていました。語源研究でこの事実を無視することはできません。ましてや、1241年に刊行された「東国李相国集」の詩の中にも김치のことが詠われており、古くは三国時代の記録にも朝鮮半島に住む人々が野菜を好んで食べていたことが記されていることを見ると、김치は古くから朝鮮民族の食卓に上っていたものと思われます。では디히の語源は何でしょうか。実は디히の디は動詞の짓다(作る)の古語である딧다の語幹딧からㅅが脱落したもので、その디にㅁが付いて딤になり、そこにまた接尾辞の치が付いて딤치となった言葉です。김치という言葉は、このように固有語の디히から딤→딤치→짐치という過程を経て今日の김치へと変化したものです。김치の元来の意味は「(野菜を用いて)作ったもの」ということです。慶尚道方言などの짐치は김치の古い言葉なんですね。

 

메주の語源

 메주(みそ玉麹)で作る장(醤=みそ・しょうゆ)は、朝鮮民族の食生活になくてはならない重要な調味料です。大豆の原産地である朝鮮半島では昔から大豆で作った메주で장を作ってきました。메주という言葉の最初の形は「미조/미주」です。12世紀に刊行された「鶏林類事」には「醤曰密祖(=장のことを미조/미주という)」と記されています。このことから、当時は메주やそれで作った장のことを미조/미주と言っていたということが分かります。「미조/미주」は「믿오/믿우→미도/미두→미조/미주」という変化の過程で形成された言葉です。今日、「基礎、根本、下、もと」という意味を表す「밑」の古語は「믿」でした。この言葉に名詞化するときに用いる接尾辞の「오/우」が付いて「미조/미주」になったのです。ですから「미조/미주」はもともと「장(しょうゆを作る基礎材料」という意味を表しました。「미조/미주」はその後「며조/며주」と変化し19世紀末まで使われていたのですが,20世紀になって「메주」という形になり現在に至っています。日本語の「みそ」は、高句麗から日本に메주で장を作る技術とともに入ってきた「미조/미주」から来た言葉です。

 

막걸리の語源

 막걸리は、朝鮮半島で造られる伝統酒の一つで、主に米を原料とする濁酒です。蒸した米に麹と水を加えて発酵させ、その上澄みと沈澱物を分けずに粗く漉した「あらごし酒」です。막걸리の語源は、막 거르다(粗雑に・大ざっぱに+濾す)で、막걸리は「粗く濾した酒」という意味です。막 거르다(粗く濾す)→막걸러(粗く濾して)→막걸―이→막걸리と変化してきました。白く濁っていることから탁주(タッチュ・濁酒)や탁배기(タッペギ)とも呼ばれています。탁배기の탁は「濁」、배기は「ぎっしり詰まっているもの」を表す語で、「白く濁ったものがぎっしり詰まった酒」という意味です。かつては夏の農作業の合間に飲む風習があったことから農酒(농주)とも呼ばれています。日本のどぶろくに近い濁り酒で、日本では「マッコリ」と言っています。막걸리は朝鮮半島で最も歴史の古いお酒で、高句麗時代にはすでに飲まれていて高麗時代の詩にも歌われています。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

【おしらせ】①

第2回入門級(オンライン)試験の受付が始まりました。

 

【おしらせ】②

夏の講演会 IN 福岡 実施案内

8月5日(土)午後2時開始

申込は7月17日までとなります。

 

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안녕하세요?

 

6月4日[日]に実施された第59回「ハングル」検定受験された皆様、本当にお疲れさまでした✨

1級1次試験の結果通知がお手元に届いている頃です。

 

ムシムシして、수박소다 (スイカソーダ)がおいしい季節になってきましたね晴れ

余談ですが、、❛수박소다❜を入力するとき、つい❜수박 소다❜ と띄어쓰기(分かち書き)してしまいます。

 

띄어쓰기(分かち書き)って一定のルールがありまして、、、

名詞の場合、국립국어원の표준국어대사전(国立国語院の標準国語辞典)

にひとつの単語として掲載のない場合、原則分かち書きする、としているので、

❛수박소다❜は名詞として掲載がないでしょ~(수박と소다なら別々に掲載あり♪)と思って、つい띄어쓰기(分かち書き)しちゃいます。。凝視

で、商品のネーミングを見て、あ、付けとこ。固有名詞だった、と直します。。

完全に職業病です☆驚き

缶のカラーリングが派手で目を引くパケスター

 

さて、4月に公開された公式『ハン検 学習ツール』はもうご利用いただいてますか?スマホやPCでスキマ時間にログインして、スキマ時間に学習も可能、検定までに模擬試験もできちゃいます♪

 

☆先月の公式インスタより↓

今からなら各級500円(+決済システム利用手数料200円)/30日間でご利用可能!

■ハン検学習ツールの使い方 | ハングル能力検定協会 (hangul.or.jp)■

次回の検定に向けて、ぜひご活用くださいね!!

 

 

さーて、お待たせしました♪

本のプレゼント企画~~~花火花火花火

 

うずまきキャンディプレゼントその1

나는 당신이 행복했으면 좋겠습니다 

박찬위 에세이

私はあなたが幸せであれば良いです 

パク・チャニエッセイ

 私の、人と人の幸せについての話。

詩集のような美しいエッセイです✨

こちらを3名様に💫

 

ひまわりプレゼントその2

세계를 건너 너에게 갈게 

이꽃님

世界を越えて、(私は)あなたへ会いに行く

 イ・コンニム

 제8회 문학동네청소년문학상 대상 수상작

第8回 文学村青少年文学賞 大賞受賞作

とゆーこの作品✨ 著者の名も可愛らしいコンニム桜が綴る時空を超えて心に響く物語キラキラ

この本を3名さまに💕

 

ひまわりプレゼントその3

꿈 꾸지 않으면

양희창 글, 정하나 그림

夢を見ないと

ヤン・ヒチャン作、チョン・ハナ絵

꿈 꾼다는 것은 사랑한다는 것, 배운다는 것,그리고 함께 한다는 것!

夢をみるということは愛するということ、学ぶということ、そして共にするということ!

韓国の社会問題である青少年の不登校や自死に向き合おうと、先駆けて代案學校を設立したヤン・ヒチャン校長作詞の校歌に、

チョン・ハナの愛らしいイラストを付けた絵本飛び出すハート

こちらを3名様に流れ星

 

ひまわりプレゼントその4

이름 없는 고양이

다케시타 후미코 글, 마치다 나오코 그림,고향옥 옮김

名前のない猫

竹下文子著、町田尚子絵、コ・ヒャンオク訳

この絵本、日本の作品の翻訳バージョンですセキセイインコ青セキセイインコ黄

よい物語は言語を超えて読まれていますねスター

自分の名前を探して歩く猫が行き着く先は…。

この絵本を3名様にうずまき

 

以上を計12名様へプレゼントします音譜

気温も上がり、ジメジメする雨期傘ハングルの本の魅力に浸かってみませんか?

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宝石紫ご希望商品の番号を念のため。※ご希望に添えないこともございます。
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応募期間はダウン

今日の今から7月6日(木)の日付が変わるまで音符

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