ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ -9ページ目

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서울の語源

国の都・首都を서울と言います。この言葉は、소부리→서부리→서불→서울という変遷過程を経てできました。「三国遺史」(13世紀末)によると、부여や백제では首都のことを소부리(所夫里)と言い、신라では서벌と言っていましたが、その他にも서라벌(徐羅伐)、사 라/사로とも言っていました。사라/사로は서라벌/서라버리から벌/버리が脱落した形です。사라/사로/서라は「東側」を意味する古語で、現代語の새바람(東風)や새벽(明け方)の새と語源が同じものです。また벌/버리は「広い土地、平原地帯」を意味する言葉でした。日本語の「原」の語源でもあります。서라벌の縮約形の사라/사로/서라は「東側の広い土地、東側の平原地帯」を意味した言葉でした。この言葉が後に신라になりました。このように서울という言葉は、元は「東側の平原地帯」を意味していたのですが、後に「首都」という意味で使われるようになったのです。

 

평양の語源

평양(平壌)は、高句麗の首都の古語だった固有語の「부루나」の吏読式表記(리두:漢字による韓国・朝鮮語表記)から生じた言葉です。부루나は「平らな所、平原、広い土地」という意味を表す言葉で、부루は「平野、野原」、나は「土地、場所、地帯」を意味します。「平壌」の「平」は벌(野原)の古語の부루-버러の吏読式表記で「河を挟んだ広い平野」という意味です。「平壌」の「壌」は「土地、地帯」を表す古語の나の吏読式表記です。평양は古朝鮮、高句麗の首都でした。高句麗は평양を한성とも呼んでいました。한성の한は「大きい」、성は「城」で「大きい城」という意味です。これは평양が大きな城のある都市であるというところから名付けられた名前です。高麗は、평양を西の方角にある首都ということで서경(西京)と呼びました。また평양は昔から柳が多い首都だったことから류경(柳京)という名前でも呼ばれていました。

 

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

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뿌리語源

뿌리は、草木の「根」を意味する言葉です。草木の根は、その本体である幹や茎から伸び出た部分で、これを朝鮮語で表すと불어난(増えた)部分だということになります。根は切ってもまたしばらくすると出てきます。これを朝鮮人は、根というのは草木の幹や茎から余分に増えたものと考えました。中世語では根を불휘と言っていました。これは불이をそのように発音し、表記したものです。불이の本来の意味は、幹や茎から불어난것(増えたもの)ということです。불어나다(増える)の意味をもつ불다の불に物を表す이が付いてできた「増殖」の意味をもつ불이という言葉が、後に濃音化されて뿌리になりました。またウシやヤギ、シカの角を朝鮮語で뿔と言いますが、これも朝鮮人がウシやヤギ、シカの体から別途に出てきて増えたものと考えたのです。뿌리が草木の幹や茎から増えたものだとすれば、뿔は動物の頭に増えたものなのです。뿔も初めは불でしたが、これも後に発音が濃音化されて뿔になりました。同じ意味を表す言葉が뿌리と뿔になったのはこの二つを区別するためです。また、불알(睾丸、きんたま)の縮約形の불も同じ語源から生じたものです。すなわち、これも人間の本体から見ると、そこから増えたものということになります。

 

 기둥の語源

기둥とは柱のことです。まっすぐに立てた建物の上部の重みを支える材で、나라의 기둥(国の柱)、기둥선수(中心選手)のように比喩的に国や集団全体を支える人や骨幹を表したりもします。この言葉の最初の形は긷でした。15世紀の文献では기둥のことをすべて긷と言っており구리기둥(銅柱)を구리긷、「主な根」を긷불휘と言っています。긷に接尾辞옹がついて긷옹→기동→기둥と変化しました。漢字学習書の훈몽자회(訓蒙字会1527年)でも기둥주字を기동주と言っています。기둥は기동の오が우に変化したものです。ではなぜ긷が기동、기둥のように2音節に変化したのでしょうか。歴史的に見ると古い言葉ほど文字数の少ない単語が多く見られます。1音節の単語が多いと同音異義語が多くなり、意味が区別しづらくなります。これを音節数を増やすことで避けようとしたのです。例えば、마당(庭)の古語は맏でしたが、これに接尾辞の앙をつけて마당になりました。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

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하늘の語源

昔、하늘(空)についての科学的な知識を持ち合わせていなかった朝鮮半島に住んでいた人々は、「空」を見た目のとおり「大きくて丸い垣に囲まれたもの」と捉え、これを커다란 우리(大きな囲い)という意味の한우리という言葉で表しました。その後、한우리が한울→하눌と変化して現在の하늘になりました。すなわち、한우리→한울→하눌→하늘と変化してできた言葉が하늘です。한우리の한は、「高い、大きい」という意味を表す古語の하다の語幹である하に語尾のㄴが付いた形で、「高いもの、大きいもの」という意味を表しました。また우리は、돼지우리(豚小屋)や닭우리(鶏小屋)で見られるように「檻(おり)、家畜小屋」という意味を表します。現在では、울(垣、囲い)、울타리(垣根)などごく限られた範囲で使用されています。このように昔の人は「空」というものを、「自分たちを取り囲んだ広くて大きい地域、大きな空間」として捉え、それを한と우리という言葉を用いて한우리と言ったのです。これが하늘(空)の語源です。「私たち、我々」という意味を表す現代語の우리も、この우리と語源が同じです。

 

,여름,가을,겨울の語源

朝鮮民族は昔から農業を천하지대본(天下之大本=農業は国の基)と言って大切にしてきました。朝鮮民族はこの農業を基本に各季節の特徴を捉え、それを봄(春)、여름(夏)、가을(秋)、겨울(冬)と名付けました。四季を表す韓国・朝鮮語のこの四つの言葉が、農業を基本にどのように作られたのでしょうか。朝鮮民族は、봄の特徴を農作物や野山の草木の芽がでる季節だと捉えました。韓国・朝鮮語で「芽」のことを움と言いますが、この움が봄の語源です。봄は、農作物や野山の草木の움(芽)が出る季節だと考えたのです。次に여름の特徴を農作物や草木の実が実る季節だと捉えました。朝鮮では昔、「農業」のことを녀름지이と言っていたのですが、これは열매짓기(実を実らせる仕事)のことです。여름の古語は녀름で本来の意味は열매(実)です。여름は「実る」という意味の古語녈다に名詞化する接尾辞음がついて、녈음→녀름→여름と変化した言葉です。次に가을の特徴を実った農作物を収穫する季節だと捉えました。가을の本来の言葉は가살で、これも「実、農作物」という意味です。今も「刈り入れをする、収穫する」ことを가을하다と言いますが、これは가을の語源である「実、農作物」という意味の가살に由来しています。最後に겨울ですが、この時期は農事の暇な季節(農閑期)で、農民が休息できる겨를(暇)がある時期です。겨울は、この겨를の語音が変化してできた言葉だと思われます。朝鮮民族は、農業を中心に季節の移り変りの特徴を捉えて四季を見事に言い表しました。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

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