미꾸라지の語源
미꾸라지とは、日本で夏の栄養補給に好まれる「ドジョウ汁」、「ドジョウ鍋」に用いるドジョウのことです。ドジョウは朝鮮半島のいたる所に生息している魚で、朝鮮でもよく미꾸라지국(ドジョウ汁)にして食べます。미꾸라지の古語は믜꾸라지でした。この言葉は미끌미끌한 작은 것(つるつるした小さいもの)という意味から成り立ったもので、その形成過程は믜글+아지→믜그라지→믜꾸라지→미꾸라지となります。現在使われている미끄럽다(つるつるしている)という言葉を、昔は믯그럽다と言っていました。この믜글に아지という接尾辞が付いてできた言葉が미꾸라지の古語の믜꾸라지です。아지は강아지(子犬)、송아지(子牛)、망아지(子馬)に付いた아지と同じで、「小さいもの、幼いもの」という意味を表します。미꾸라지のことを미꾸리とも言いますが、この言葉の本来の形も믯구리でした。1527年、崔世珍によって刊行された「訓蒙字会」には「鰍」を믯구리 추と記してあります。미꾸리も믯글+이→믜그리→믜구리→미꾸리と変化してきたものです。やはり、미끄러운 것(つるつるしたもの)という意味から成り立ったています。미꾸라지を漢字語では미꾸라지 추(鰍)と물고기 어(魚)を合わせて「추어」と言い、これで作った汁を추어탕(鰍魚湯=ドジョウ汁)と言います。미꾸라지국の漢字語ですね。
돼지の語源
돼지という言葉は、豚の鳴き声に由来しています。돼지という言葉がなかった時代、豚のことを、その鳴き声である도도・두두または돌돌と呼んでいました。高句麗時代には돗、高麗から15~16世紀の朝鮮王朝時代にかけては돌돌が変化した形の돋・돝と呼びました。1445年にハングルで初めて記されますが、1447年に刊行された「龍飛御天歌」の歌詞の中にも、두 도티 한살에 마자니(二匹の豚が一本の矢に当たると)のように도티という言葉が出てきます。돼지という言葉は、돋に助詞の해(の)と接尾辞の아지(小さいもの)が結合して돋해아지→도태아지→돼아지→돼지という変遷過程を経てきました。돼지も最初は강아지(子犬)、송아지(子牛)、망아지(子馬)のように「子豚」を意味していたのですが、それが徐々に豚一般を表すようになると、강아지や송아지などとは異なり、子豚を새끼돼지・돼지새끼と言うようになりました。
보가지の語源
보가지とは、「ふぐ(河豚・鰒)」のことです。 「ふぐ」の特性は、その多くが体は肥り、攻撃されると腹部を膨らますことと、内臓などに毒を持っているということでしょう。韓国・朝鮮語の보가지は복-아지が合成して成り立った語で「腹部が膨らんだ魚」という意味からきた言葉です。では、「腹部が膨らんだ魚」という意味と보가지がどのように関わっているのでしょうか。복は昔、복/북に対置されて用いられ、「膨らんだもの、丸いもの」という意味を表しました。楽器の북(太鼓)という言葉も「膨らんだもの、丸いもの」からきた言葉です。복/북の母音のㅗとㅜの対置は소리개(トビ=鳶) と수리개(トビ=鳶)、볼록(やや膨らんだ様子・ふっくらと)と불룩(膨らんだ様子・ふっくらと)などいろいろな言葉で確認することができます。아지は강아지(子犬)、송아지(子牛)、망아지(子馬)のように動物や魚などの아지と同じ接尾辞で「小さいもの」という意味です。朝鮮では昔、「ふぐ」のことを「膨らんだもの」という意味で복と言っていたのですが、복一文字で用いると복이 있다(福がある) の복と混同するので복に아지をつけて복아지-보가지と言われるようになったと思われます。方言では복に쟁이(者、野郎)をつけて복쟁이と言う所もあります。また、 一部の地方では「オタマジャクシ」を복쟁이と呼んでいます。日本語の「ふぐ」は韓国・朝鮮語の복/북を語源にした言葉だという説があります。すなわち、북の語頭のㅂが「ふ」に、パッチムのㄱが「ぐ」に変化したという説です。
<カラム先生☆語源の話>より
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