「ハングル」千一夜話 第6話 | ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ

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스승語源

스승(師匠、恩師)は「敬い慕う人」を呼ぶときに用いる言葉です。스승の語源を漢字語の「師僧」とみる人もいますが、스승は古くから朝鮮で使用されていた固有語です。この言葉の語源は「무당(巫女)」や「位の高い人」を指す固有語の스스히です。1145年に出版された「三国史記」によると、朝鮮では무당を畏れ敬い차차웅(次次雄)、차충(次充)と言っていましたが、後に「族長」や「王」をそのように呼びました。「次次雄」、「次充」を吏読式に解釈すれば스스히になります。韓国・朝鮮語で単語末に「ㅎ」音のある言葉は따히→땅(土地)、고히→코히→콩(豆)、마히+아지→망아지(仔馬)のようにパッチム「ㅇ」になる場合が多くみられます。스스히も単語末の「ㅎ」音がパッチム「ㅇ」に変化して스승になりました。스승は15~18世紀に主に무당を意味していました。1587年に刊行された「小学諺解」には스승어믜という言葉が出てきますが、この言葉は「尼」を意味し、1820年代の語彙集「物名攷」にある스승가얌は「かしら」「王」を意味します。

 

の語源

넋と얼は、どちらも人間の「魂、精神や心、気」を表す民族的色彩の強い固有語です。넋は넉と시の合成語で、넉は「思う」という意味をもつ古語너기다(現代語は여기다)を基にして「考え、思い、心」という意味を表していた言葉です。すなわち여기다の古語である너기다の너기が縮約されて넉になりました。この넉に物や現象を表す接尾辞시の「ㅅ」が付いて넋という言葉ができました。넋と同じ意味をもつ얼は、古代の地名や人名などに使われています。地名を見ると、昔、샘(泉)のことを漢字で「乙」と表記していました。「乙」の発音は을ですが、これは얼と発音する漢字がなかったので、発音の似ている「乙(을)」で代用したのです。では、なぜ샘を얼と言ったのでしょうか。朝鮮民族は、「魂、精神や心、気」を表す샘が「地から湧き出るもの」で、얼は「人間の肉体から湧き出るもの」と捉えたのです。この「湧き出るもの」という共通点から샘と얼を同じものと考えました。「魂、精神や心、気」を表す얼の語源的意味は「肉体から力強く湧き出るもの」ということです。샘のハングルによる古語が文献に現れ始めるのは15世紀になってからです。1445年、「訓民正音(ハングル)」で初めて現れます。1447年に刊行された詩歌の「龍飛御天歌」(全125章)の第2章には새미 기픈 므른(샘이 깊은 물은 泉深き水は)と出てきます。샘の古語は、15~18世紀にかけて広く使われていましたが、19世紀に入ると새암などに変化し、その後、現在の샘に至りました。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

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