今回は「太陽と星」にまつわるお話です。
해の語源
해(太陽)は太陽系の中心を形成しながら高い熱と光を出す恒星の一つです。また、夜が明けて暗くなるまでの間も해といいます。一年、二年のように単位名詞として使う「年」という言葉もすべてこの言葉から来たものです。「年」の古語は「ㅎ・ㅣ」で、「해와 달(太陽と月)」のことを「ㅎ・ㅣ와 ㄷ・ㄹ」と言っていました。「ひまわり」も「ㅎ・ㅣ바라기」と言いました。「ㅎ・ㅣ」という言葉は形容詞희다(白い)の古語「ㅎ・ㅣ다」の「ㅎ・ㅣ」と同じ言葉です。したがって、この言葉の最初の意味は「白いもの、明るいもの」でした。太陽は明るく世の中を照らす存在なので、このような言葉で表したのでしょう。朝鮮民族には、古から明るい太陽を敬い尊ぶ太陽信仰があったため、偉い人や頭目、族長、王を太陽に例えていました。해という言葉が「高いこと、一番であること」を指す「가/하」から来たと見る見方もあります。この見方によると、「頭目、族長、王」 などを表す言葉としてよく使われていた간/한の一番初めの言葉が가/하で、해という言葉もこの言葉を由来にして하(가)→하-이→해のように変化してきたと見ています。そして、その根拠として「三國遺事」(1281年編纂)で伝えられる高句麗の始祖王である高朱蒙(東明王)の姓が元々 해(解)であり、後に고(高)になったということをあげています。漢字の「풀 해(解く解)」자(字)と「높을 고(高い高)」자(字)の古語音が「가/하」で、「天王の息子として太陽の光を浴びて生まれた人」というところから해と言い表すようになったと言うことです。後世になって해をより大きな存在と見なし태양というようになりました。
별の語源
朝鮮民族は、はるかな原始時代から支石墓の玉板や碑石に様々な星座や星を刻み、星の動きを観察しただけでなく、星を神聖化していました。したがって、星を指す言葉も太古からあり、純粋な固有語だということが分かります。별(星)という言葉は「明るい」という意味を表す古語のㅂ・ㄹㄱ다(現代語の붉다赤い)の語幹ㅂ・ㄹㄱ(赤~)に由来しています。ㅂ・ㄹㄱ다の語幹ㅂ・ㄹㄱは本来바라하다/버러하다という言葉で、버러하다の語幹버러が버러→벌→별のように変化してできた言葉が별です。
<カラム先生☆語源の話>より
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