ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ -6ページ目

ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ

「ハングル」能力検定試験の事務(事務=사무)に携わる日々の徒然、
検定試験情報やお知らせ、「ハングル」な情報を提供していきます!

今回は植物の語源を少し紹介します。

 

꽃の語源

母語話者が꽃(花)のことをドラマなどで꼬시、꼬슬と発音しているのを耳にしたことがあると思います。これは꽃の古語が고시/고사であることと関係しています。「高麗史」(1451年)によると、江華県(現在の江華島)を高句麗では漢字表記で「甲比古次」と記しています。「古次」は「花」の固有語である고시の吏読式表記です。「鷄林類事」(12世紀)には、꽃화(花)を漢字表記で「果思」と記していますが、これは固有語の고사を表したものと思われます。고시/고사は곱다(きれいだ、美しい)の곱とも通じる言葉で、꽃の最初の形は고운것という意味から成り立ったと考えられます。韓国・朝鮮語で짓/집(家)、솝다/솟다(湧く、ふきだす、湧き出る、そびえる)のように子音のㅂとㅅがよく入れ替わって使われました。고사は곳→고지/곶→꽃と変化してできた言葉です。龍飛御天歌(1445年)では꽃 좋고を곶 됴코と記しています。고시から고지/곶と変化した곶が、初声のㄱ→ㄲの濃音化現象と終声のㅈ→ㅊの激音化現象によって꽃になりました。

 

회초리の語源

회초리(むち)とは、萩や柳の木のように細くてよく曲がる木の枝のことです。회초리の회は、現代語の「회/휘」と同じ語で、「ぐるぐる回る、フラフラする」という意味です。회は古語の횟돌다(휘돌다、ぐるぐる回る)、회로리바람(회오리바람、竜巻)などで見られます。また휘は휘다(曲がる)、휘돌다、휘두르다(振り回す)などの単語で見ることができます。초리は獣の尻尾を意味する言葉です。16世紀の代表的な詩人鄭澈(1536~1593)は、1580年に創作した詩歌「関東別曲」で은같은 무지개 옥같은 룡의 초리(銀色のような虹、玉色のような龍の尾)と歌っていますが、この초리は꼬리(尻尾)のことで、現在でも馬の尻尾の毛を말초리と言っています。このように회초리は本来「ぐるぐる回る尻尾」を意味していましたが、萩や柳の木の枝が馬や牛の尻尾に似ているところから、この枝を회초리と言いました。초리が「細いもの」という意味を表す単語に눈초리があります。눈초리は、耳に近い目の細い方の端を指します。「目尻」のことですね。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

 

【第3回「ハングル」能力検定試験入門級(オンライン試験)の受付開始】

 

試験日は2024年1月21日(日)です。

受付期間は2023年12月1日(金)~2024年1月7日(日)

入門級試験実施の体験版を協会ホームページより体験できます。

IBTハングル能力検定試験サイト (hangul-ibt.com)

 

ハングルを習い始めた方は、実力を確認する良い機会となります。

 

 

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#ハングル#ことば#ハングル検定#語源

の語源

땅(地)の一番最初の形は다/도です。古語では「水」を마/나と言っていましたが、「水」でないところは다/도と言っていました。古文書を見ると古朝鮮の地域や三国時代の地域を示すとき、黒い山(地帯)を가마도、高い地帯にある城を다(달)-고로(골)と表記しています。다は山を表した다라(달)と同じような意味でも使われていた言葉です。14世紀の本である「朝鮮館譯語」では、땅 지(地)자を다(따)と対訳しています。このように15~16世紀頃には땅を따と言っていました。「訓蒙字会」、「類合」、「千字文」をはじめとする字典類の本では다/따をすべて漢字の「地」と表記しています。17世紀以降はㅇパッチムが添加されて땅と言うようになりました。これは、가히아지→강아지(子犬)、고히→공→콩(豆)のように後ろに来る「ㅎ」の作用によって히がㅇパッチムに変化してできた言葉です。同じように땅も따히の히がㅇパッチムに変化して땅になりました。このように땅という言葉は땅(地)、산(山)、륙지(陸地)をすべて包括的に表す言葉の다/도から由来したものです。

 

노래の語源

韓国・朝鮮人は、昔から노래(歌)と춤(踊り)をこよなく愛し、日常的に楽しんできた民族です。노래の古語は「遊び事、遊ぶこと」という意味を表す「놀애」です。1459年に刊行された仏教書「月印釋譜」(월인석보)に건달바의 아들이 놀애를 불러(乾闥婆[けんだつば:仏教の音楽の神]の息子が歌を歌い)という文が出てきます。놀애の놀は놀다(遊ぶ)の語幹で、애は動詞を名詞化する接尾辞です。本来、노래は「遊び事、遊ぶこと」という意味だったものが、のちに「歌うこと、歌」という意味に変化しました。1527年に刊行された「訓蒙字会」(훈몽자회:崔世珍が著した朝鮮の漢字学習書)には「歌」を「놀애 가」、「曲」を「놀애 곡」、「戯」を「놀애 희」と記しています。このように、昔は「遊ぶこと」を노래と言っていましたが、現在では「歌うこと、歌」という意味だけを表す言葉になりました。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

 

【第60回「ハングル」能力検定試験の確認】

試験日は11月12日(日)です。

受験票、筆記用具などお忘れなく!

時間に余裕をもってお越しください。

受験者の皆様、ご健闘をお祈り申し上げます。

 

 

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神話に関する語源です

 

조선の語源

조선と最初に呼んだのは、檀君が建国した古代国家である고조선(古朝鮮)です。本来、고조선を조선と呼んでいましたが後に朝鮮王朝と区別するために고조선と呼ぶようになりました。조선とは「鮮やかな朝の国」という意味に由来しています。アジア大陸の最も東側に位置する朝鮮半島・韓半島を古の頃から人々は、「朝日が燦然と輝く美しい国」と呼んでいました。英語の「コリア」は、高麗王朝時代の1253年にフランスの宣教師が記したモンゴル旅行記と、1271年から1295年まで元の国を旅行したイタリア人のマルコポーロが記した「東方見聞録」に고려(高麗)を「カウレ(Caule)」と紹介したのが始まりです。その後、고려が英語式に発音されて「コリア(Corea)」に統一されました。고려も「山高く麗しい国」という意味です。しかし、1905年7月の「桂―タフト協定」からCをKに変えてCoreaをKoreaと表記し現在に至っています。

 

の語源

朝鮮の歴史書の「三国遺事」(1285年)にある古朝鮮の建国神話によると、朝鮮民族の祖檀君は、天から降りてきた환웅という神と熊女の間に生まれた人物だと記してあります。朝鮮には大昔から곰(熊)を崇拝する風習がありました。この곰という言葉の最初の形は거머(검)でした。「三国遺事」には、檀君が住んでいた아사달という山を漢字で「今彌達(금미달)」と表記したのですが、これは固有語の거머다라(검달)の漢字音表記で「곰산(熊山)という意味を表す言葉です。始祖の山である아사달を곰산(熊山)と呼んだのは、この山に檀君を生んだ熊女が住んでいたからです。朝鮮民族の先祖が곰を거머(검)と呼んだのは朝鮮の熊の色が黒かったからです。곰の古語である거머(검)は現代語の검다(黒い)という語の最も古い形です。거머(검)はその昔가마(감)/고모・고마(곰)/구무・구마(굼)などいろいろな母音の変化形で用いられていましたが、三国時代からは主に고모(곰)と呼ぶようになりました。1445年にハングルで書かれた「龍飛御天歌」の中に곰나루(熊川)を고마나루と記した例があります。埼玉県にある「高麗神社」の「高麗」を「こま」と呼ぶのは、この고마(熊)と関連があり、また日本語の「くま(熊)」は韓国・朝鮮語の구마からの借用語です。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

 

第60回「ハングル」能力検定試験のお知らせ

 

8月11日(金)よりオンライン受付を開始しております。

オンライン〆切は10月9日(月)まで。

試験日は11月12日(日)

今回は第60回という記念受験とあって受験者全員に

素敵な物をご準備しております。

詳細は協会公式H・PとSNSをご確認ください。

 

 

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