「ハングル」千一夜話 第16話 | ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ

ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ

「ハングル」能力検定試験の事務(事務=사무)に携わる日々の徒然、
検定試験情報やお知らせ、「ハングル」な情報を提供していきます!

の語源

땅(地)の一番最初の形は다/도です。古語では「水」を마/나と言っていましたが、「水」でないところは다/도と言っていました。古文書を見ると古朝鮮の地域や三国時代の地域を示すとき、黒い山(地帯)を가마도、高い地帯にある城を다(달)-고로(골)と表記しています。다は山を表した다라(달)と同じような意味でも使われていた言葉です。14世紀の本である「朝鮮館譯語」では、땅 지(地)자を다(따)と対訳しています。このように15~16世紀頃には땅を따と言っていました。「訓蒙字会」、「類合」、「千字文」をはじめとする字典類の本では다/따をすべて漢字の「地」と表記しています。17世紀以降はㅇパッチムが添加されて땅と言うようになりました。これは、가히아지→강아지(子犬)、고히→공→콩(豆)のように後ろに来る「ㅎ」の作用によって히がㅇパッチムに変化してできた言葉です。同じように땅も따히の히がㅇパッチムに変化して땅になりました。このように땅という言葉は땅(地)、산(山)、륙지(陸地)をすべて包括的に表す言葉の다/도から由来したものです。

 

노래の語源

韓国・朝鮮人は、昔から노래(歌)と춤(踊り)をこよなく愛し、日常的に楽しんできた民族です。노래の古語は「遊び事、遊ぶこと」という意味を表す「놀애」です。1459年に刊行された仏教書「月印釋譜」(월인석보)に건달바의 아들이 놀애를 불러(乾闥婆[けんだつば:仏教の音楽の神]の息子が歌を歌い)という文が出てきます。놀애の놀は놀다(遊ぶ)の語幹で、애は動詞を名詞化する接尾辞です。本来、노래は「遊び事、遊ぶこと」という意味だったものが、のちに「歌うこと、歌」という意味に変化しました。1527年に刊行された「訓蒙字会」(훈몽자회:崔世珍が著した朝鮮の漢字学習書)には「歌」を「놀애 가」、「曲」を「놀애 곡」、「戯」を「놀애 희」と記しています。このように、昔は「遊ぶこと」を노래と言っていましたが、現在では「歌うこと、歌」という意味だけを表す言葉になりました。

 

<カラム先生☆語源の話>より

 

 

【第60回「ハングル」能力検定試験の確認】

試験日は11月12日(日)です。

受験票、筆記用具などお忘れなく!

時間に余裕をもってお越しください。

受験者の皆様、ご健闘をお祈り申し上げます。

 

 

鉛筆ハン検、最新情報は公式H/Pと公式SNSから合格

インスタグラム@hangul_kentei

FB@hangulkentei

基本タイプ@hangul_kentei