ウラジオストクで足留めされてる18名、当人や関係者達にどんなに情報を送っても、早く個人でチケットを取って、順番に帰国してくださいと言っても、「18名みんなで一緒に帰りたい。」と返事が来ます。
13歳の生徒さんもいるし、ロシア語も英語も分からない子がほとんどだから…。
18名分のチケットが取れないんです…。
当然です、そんなチケット、今取れる訳が無い！！！年の若い子と上の子を二人組にさせて、チケット取れた子から、順番に帰ってはどうかともアドバイスしました。
が、返事は変わりません。関わっている大人にも、情報提供をしていたのですが、その方から、「それぞれ動いてます」の返事が来たのが昨日。それなら良かったとホッと胸を撫で下ろしたその夜に、他から、「どうやらまだチャーター機を待ってる様です。」という話が舞い込んできました。
後で分かったことですが、ご両親たちの中でも、生徒達の中でも情報が混乱しているようで、チャーター便が来ると子供から聞いて安心していた親御さんがいたり、何も聞いてない親御さんがいたり、それとは逆に必死でチケットの確保に奮闘する親御さんがいたり…。
なんて言うんでしょ？ それぞれ、温度差がある感じとでも言うのでしょうか？
誤解のない様に最初に言っておきますが、これは彼女達（留学生達）の責任ではありません。
ご両親達も、早めに帰国させようと、3月5日にノボシビルスクを出発させました。
ところが…
◆出発３０分前に行き先変更 ウクライナ侵攻を受けてロシア国内の緊張も高まる中、留学生たちは帰国を決断。成田着のチケットを手に今月５日夜（現地時間）に在住する西シベリア・ノボシビルスクを出発する際、思わぬ知らせが届いた。 「急きょ日本まで渡航ができなくなりました。ウラジオストクが終着点です」。ロシアは５日、中東など一部を除いて外国に向かう便の運行を６日以降停止すると発表したばかりだった。ただアナウンスは出発のわずか３０分前。とどまるか、搭乗するか。短時間で決断するしかなかった。
多分、ウラジオストクまで飛べば、日本へは近くなるしと思ってウラジオストクに飛んだのだと思いますが…。
ウラジオストクでは、マリインスキーバレエ団のウラジオスク劇場でバレリーナとして活躍する日本人と領事館の協力を得て、18名分のホテルが確保でき、今もそのホテルで生活を続けている様です。
ロシアではインターネットの制限や使えないクレジットカードはあるものの、色々な方法でなんとか居場所も食事もあり、普通に生活できますからね。みんな一緒で不安も少ない。みんなで帰ろうね！と、一致団結。
わかります、その気持ちは分かります。
彼女達はみんな子供、そう思っても当然だと思います。そして、それは、誰の責任でもありません。
だから言いたい、ご両親に！
自分の子供を守れるのは、親だけですよ？
他の方任せにしてませんか？ 誰が言い出したのか、チャーター機が出るかもという話を信じて、何も行動を起こさずに待ってませんか？
こちらの記事でも書かれています。
【追う！マイ・カナガワ】ロシア留学中のバレリーナがＳＯＳ ウラジオストクで足止め 「日本政府動いて」
在ウラジオストク日本総領事館は「政府から邦人援助のために専用機を飛ばす情報は上がっていない。民間の臨時便に頼りたいが実現していない」とし、モスクワ発中東経由での帰国便を提案することも視野に入れる。外務省ロシア課も「対策を検討している」と話すにとどめた。
チャーター機、出たら本当にいいですよね。でも、考えても見てください。政府がチャーター機は考えてない、商用機での帰国を勧めているんです。
これ、商用機ってなんなん？ 商売で使う、そういう特別便みたいなのがあるんかなと私思ってたんですけど、全然違いましたわ。アホですね〜、私。と思ったら、友人もそう思ってたみたいでホッ。アホなん、私だけじゃなかった
商用機（読み）しょうようき
【輸送機】より、人や貨物の輸送をおもな用途とする飛行機。航空会社などで使われる民間輸送機(商用機ともいう)transportと，軍で使われる軍用輸送機carrierとがある。［民間輸送機］民間輸送機は，主として旅客の輸送を目的とする旅客機と貨物の輸送を目的とする貨物機に大別されるが，大半は旅客機で，貨物機は旅客機として設計された機体の改造型が多い。
結局のところ、民間航空機がまだ飛んでいるので、そっちを利用してくださいってことでした。
3月7日に、日本政府から、ロシア邦人への帰国を促す警告が入り、日本の各企業でも、邦人を帰国させようと必死です。ですから、現状ではなかなか飛行機の予約が取れないそうで、モスクワにチャーター便を出して欲しいとの要望も高まってます。分かっているだけで、モスクワ在留邦人は、1,700名。
そのモスクワですら、チャーター便は出ていないのに、現実的に考えて18名の為にチャーター便は出さないと思います。
モスクワには、赤ちゃんだって、もっと小さい子供だって、病気の方や老人の方も沢山いると思います。それなのに、そっちを無視して留学生18名の為にチャーター便を先に出すと思いますか？
戦地のウクライナへのチャーター便ですら、まだ準備中なんですよ？
ウラジオストクで、ただただチャーター便を待ってる子供達の親御さんは、ウラジオストクが、ロシアの軍事拠点であること、ご存じなのでしょうか？ これ、私がミリ妻（軍人の妻）だから知ってる情報とかではないです。ウラジオストクでググったらすぐ出てきます。
チャーター便を出すには、日本だけがGOサイン出しても無理なんです。もちろん、ロシア側の許可が必要です。 戦争中であるロシアが、軍事拠点となっている町、基地のあるウラジオストクに、チャーター便の着陸を許可するとは、私には思えません。
モスクワには、いずれチャーター便が出る可能性はあると思います。カタールとドーハも近い内に閉鎖されるとういう情報も入ってきてますから、飛行機が全部止まってしまったら、もうそれしか邦人を脱出させる手立てはないですからね。でも、その時にはまずは、在留邦人の多いモスクワから…となると思います。でもそれは、最終手段です。
そして、その最終手段しか無くなった時に、果たしてそれをロシアが許可するのか…問題はそこです。
ここ数日、インスタでもブログでも何度も書いてますが、ロシア、この先、何をするか分かりません。そして、ロシアは日本を非友好国リストにも入れました。
このままウクライナ戦争が長引けば、ロシアは邦人を人質の様に使おうとするのではないか、それが心配でなりません。
だって、ロシアが指定したウクライナの避難ルートは、ベラルーシ行きか、ロシア行きのみ。他の避難ルートでは、休戦すると嘘ついて避難ルートを攻撃。そんなことする国ですよ？
ロシアを鎖国状態にして、誰もロシアから脱出させない。外国人邦人は全員人質、一方的な交換条件（経済制裁中止、ウクライナに支援しない等）を出して、それぞれの国と交渉。なんて、そんな最悪の事態が絶対に来ないとは言えません。
口をしょっぱくして、厳しいことも伝え続けて… 18名の中には、やっと個人で動き出してが方もいる様です。ホッ
来るかどうか分からないチャーター便を待ち続けるよりは、手遅れになる前に行動して欲しいと心から願います。
そして、もし、万が一後でチャーター便が出たとしても、「乗り継ぎも大変だったのに、チャーター便待っておけば良かったね。」「はにバニさんの言うこと聞いて損したわ〜！」と笑ってください。
あと一つ、これをグループの18名に伝えたいです。
18名の中で、先に帰国することになった方も、本人は自分一人だけ帰国する罪悪感等、絶対に持たないでくださいね！！！
あなたはまだ子供です。大人に守られる立場であり、あなたには何の責任もありません。
18名全員、年齢が違えど、大人に守ってもらう立場であることに、違いはありません。
子供を守るのも、決断をするのも、責任を取るのも、ぜ〜んぶ親の役目です。
親御さんは、人任せにせず、自分で調べて、自分で判断して行動し、その責任は全て親が負ってください。それが子供を守るということだと思います。
こんなブログ書くと、グループの親御さん達や、それに関わってる方々に反感を買うかもしれません。それを承知で、あえて書いてます。だって、後で、取り返しのつかないことになって、「あの時もっと強く言っておけば良かった」と後悔したくありませんから。
ただ、これ読んで、行動して、それが最終的に危険を及ぼしたとしても、私は責任は取りません。先にも書いた様に、責任を負うのは親の役目です。責任転嫁はしないでください。
上の内容は、あくまで私の個人的見解ですが、日本やアメリカのニュース、政治に詳しい友人、バレエママ友、いろいろな方面からの情報を、出来るだけ正確に伝えています。もし、間違ってる箇所があったら、お知らせください。
そして、現地のロシア情報ご存知の方がいたら、何でもいいので、お知らせくださいね。ロシアから帰国しました報告もお待ちしています。 hanibaniservice@gmail.com まで！
在ウクライナ邦人、在そしてロシア邦人全員が無事帰国できることを心からお祈りしています
