概要

ビジネス能力検定は、(一財)職業教育・キャリア教育財団が実施する民間の資格試験。
学生が就職前におさえておきたいビジネス知識や社会人のマナーから、人材育成の課題である問題発見力・提案力・発信力まで、 就職間近の学生、新入社員、入社数年の中堅社員の幅広い層に取り組める試験です。(公式HPより)

試験は1級、2級、3級が実施されています。

CBT方式とペーパー方式の2通りあり、好きな方で受験することができます。

【受験料】
1級…8,500円、2級…4,200円、3級…3,000円

【合格基準】

1級…60点、2級…65点、3級…70点

 

【合格率】

1級…35%程度、2級…70%程度、3級…80%程度

 

さて、どの級を受けるかですが…

1級は受験料が高いうえに記述式があるとのことなので、とりあえず2級を受けることに。
公式HPで過去問を閲覧できるのですが、見た感じ2級は全て3~4択の択一式で簡単そうですし。

対策

公式のテキストと問題集は市販されているのですが、過去問を見た感じでは常識で解ける問題ばかり。

過去に受験された方々のブログを見ても「テキスト不要」とか「無勉で受かる」といった意見が多かったため、特に対策しないで受けることにしました。

 

試験(2018.07.01)

会場は船橋情報ビジネス専門学校。

JR船橋駅から徒歩5分ほどのところでした。

2級の受験者は20人ほど。

学生っぽい人が殆どでしたが、社会人も数人いました。

 

試験員から説明を受けた後、試験が始まります。

時事問題、年金や税金など社会保障の知識を問う問題、新聞記事を読んで内容の理解を問う問題など、バラエティに富んでいました。

特に問題6,7の事例問題は良く作られていて、解いていて面白かったです。

40分ほどで解き終えて途中退室しました。

 

合格発表

8月18日に封筒で受験結果が届きました。

触ってみてカードが入ってる感触だったので合格を確信。

開けてみると今回の受験状況と合格証が入っていました。

今回の2級の合格率は83.3%でした。

例年は70~75%程度で推移しているので、今回は特に簡単だった模様。

 

なお、私の点数は1問ミスって96点でした。

無勉でこの点数なら御の字ですが、どうせなら満点取りたかったですね。

…というか、いきなり1級でもよかったか💦

 

総評

社会人にとっては常識で解ける問題ばかりで、とても簡単に感じました。

秘書検定3級くらいの知識があれば、無勉でも高得点で受かると思います。

履歴書の資格欄を手っ取り早く埋めたい就活生にはオススメです。

概要

工事担任者とは、電気通信事業法に基づく国家資格。

公衆回線やCATVの通信回線に接続する端末設備の接続及び配線工事を行ったり、監督するのに必要な資格です。

試験は日本データ通信協会電気通信国家試験センターが年2回実施しています。

 

試験区分は以下の7種類あります。

主にアナログ伝送路設備に関する工事等をするためのAI第1種、AI第2種、AI第3種

主にデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事等をするためのDD第1種、DD第2種、DD第3種

そして上記の全ての工事等を行うことができるAI・DD総合種

 

どの区分も受験料は同じ8,700円で、受験資格は不要です。

 

私は電気通信や情報処理は大の苦手分野なので今まで敬遠してきたのですが、ここらで克服しようと挑戦することに。

受験料が変わらないので、どうせならと思い最上位のAI・DD総合種を受けることにしました。

 

傾向と対策

試験は基礎、技術、法規の3科目に分かれています。

いずれもマークシート式で、6割取れれば合格です。

科目合格制度があるので、一度に3科目合格する必要はありません。

もちろん、一発で合格できれば越したことはないですが…

 

どの科目も過去問のリピート率が高いので、過去問中心の対策が必要です。

そこでオススメなのがリックテレコムの実戦問題集。

出題実績のある問題が分野ごとに収録されており、効率的な学習が可能です。

テキスト無しでもこの1冊で合格できます。まさに受験者必携の書。

 

ネットでは過去問の暗記だけで受かるとの声が多かったので、テキスト等は買わずにこの問題集1冊で挑むことにしました。

ところが、勉強は始めたものの予備知識が無いので問題は全く解けず、解説を読んでも意味不明…

 

過去問のリピート率は確かに高いので、過去問暗記が正攻法なのは間違いありません。

ただ、基礎・技術・法規の3科目合わせると物凄い暗記量になるので負担は大きいです。

試験日まで間もないので一発合格は諦めて科目合格を目指すことにしました💦

 

試験

2017年5月28日(1回目)

基礎と技術は内容が理解できず勉強が進まなかったため、文系でも取っつきやすい法規のみ受験することに。

問題集を2周したところで試験日到来。

結果は60/100点で何とか合格でした。あと2科目!

 

2017年11月26日(2回目)

法規は前回受かったので、後は基礎と技術です。

ただ、試験直前までモチベーションが全く上がらず、技術は手付かずのまま試験日を迎えることに。

結局基礎だけ受験することにし、77/100点で合格でした。あと1科目!

 

2018年5月27日(3回目)

残すところ技術だけとなりました。

技術は3科目の中で最もボリュームが多いので、問題集を読み進めるだけで結構時間がかかります。

問題集を5周くらいは回すつもりでしたが、2周しかできずに試験日到来。

過去問の焼き直しが多いとはいえ、新問も毎回少し混ぜてきます。

「過去問暗記法」では新問には全く手が出ないので適当にマーク💦

ざっと見直して途中退室しました。

 

自己採点をしたら60/100点で合格見込み。

マークミスさえ無ければ合格のはず…ドキドキしながら合格発表を待ちます。

 

無事、合格通知のハガキが届きました。

3回目にして何とか合格です😊

 

工事担任者は合格から3か月以内に免状申請をしないと合格が失効してしまいます。

申請から一週間ほどで免状が届くそうなので、忘れないうちに申請したいと思います。

 

総評

最後に、試験を終えて一言…

工担試験について間違いなく言えるのは、過去問だけで受かるということです。

私はモチベーションが上がらず3回目でようやく合格となりましたが、ある程度やる気があって要領の良い人なら一発合格も十分可能だと思います。

覚える量は多いのでそれなりに覚悟は必要ですが。

 

この試験、1回目で受かったら最高!2回目で受かったら上出来!3回目で受かったら普通…といったところでしょうか。

ダラダラ受け続けて3回目で合格した私は普通ってことで、あまり自慢はできないです。

 

以上、工事担任者に興味をお持ちの方にとって少しでも参考になれば幸いです。

概要

小型旅客安全講習は、船舶職員及び小型船舶操縦者法第23条に基づく講習。

講習を受講することで、小型船舶の特定操縦免許を取得することができます。

 

特定操縦免許とは、旅客船や遊漁船などで人の運送をするときに必要な免許で、自動車の二種免許のようなものです。

ただし自動車の二種免許と違い、講習を1日受けるだけで取得することができます。

「免許取得から3年経過していること」といった縛りもありません。

 

受講の経緯

小型船舶操縦士試験に一級、特殊と合格できたので、どうせならコンプリートしようと思い取ることにしました。

関東ではJEIS関東というところが講習を月に2回実施しているとのこと。

電話で空きを確認し、受講料11,260円を支払い、FAXで申し込みを済ませました。

 

講習当日(2018.04.07)

開催地はJEIS関東の横浜本牧会場。

横浜駅から横浜市営バスで25分ほど移動し「船員センター前」で下車。

そこから徒歩1分の所でした。

 

窓口で受付を済ませ、3階の教室に向かいます。

その日の受講者は私を含め32名でした。

 

9時になり、講師が登場します。60歳くらいの穏やかな男性でした。

船員出身なのか国交省の天下りなのか、自己紹介が無かったのでよくわかりません。

 

講習は海技大学校の「救命講習用教本」を使って進みます。

海難発生時における措置や、救命設備等に関する内容が中心でした。

 

午前中は座学のみで、昼休憩をはさんで午後の部です。

午後も座学が中心でしたが、15時から1階に移動して実習(?)でした。

実習では6人乗りの救命艇と艤装品の説明を受け、心肺蘇生の実技をやりました。

心肺蘇生では人工呼吸用にキューマスクが配布され、とても衛生的でした。

 

受講者全員が心肺蘇生を終え、3階の教室に戻ったのが16時。

思ったより早く終わったので今日の講習はこれで終わりとのこと。

講習は17時までの予定のはずですが、こんな緩くていいんでしょうか💦

 

無事に修了証明書を頂きました。

 

そういえば、効果測定のような小テストもありませんでした。

居眠りしている人も結構いましたが、注意等もありませんでした。

乗客の命を預かる免許を、こんな緩い講習で取らせていいんでしょうかねぇ…

 

免許証の交付申請(2018.04.09)

さて、操縦免許証の交付を受けに関東運輸局(横浜第二合同庁舎)へ向かいます。

郵送でも申請できるのですが、海事代理士の登録をするついでがあったので直接窓口で申請することにしました。

やって来ました、横浜第二合同庁舎。

横浜らしい赤レンガ造りの建物です。

 

窓口は16階の船員労働環境・海技資格課というところ。

 

私は既に一級、特殊の試験に合格しているので、特定も併せてトリプル申請になります。

交付手数料は一級は2,000円、特殊は1,500円なので、計3,500円。

特定は他の免許を同時に申請する場合、費用はかからないとのことです。

 

私が来たときは5人ほど申請に来ていました。

中には一度に22件申請しているスーツ姿の男性も。海事代理士の先生でしょうか。

 

申請書に必要事項を記入し、収入印紙を貼付して窓口に提出。

それから5分ほどで呼ばれます。職員さん、仕事が早い!

念願の小型船舶操縦免許証です。

初めて手にする免許がいきなりフルビットというレアなケース。

運転免許証と比べると薄く、ICチップも内蔵されておらず、写真もフォントも粗く、少し安っぽい印象です。

ただ、操縦免許証は偽造防止として、裏面の左上部分にブラックライトを当てると「国土交通省」の文字が浮かび上がるそうです(豆知識)。

 

ここまでかかった費用ですが…

一級と特殊は独学で一発合格。特定は普通に講習受講。

教材費、郵送料、交通費、収入印紙代、振込手数料やら全て含めると、75,000円くらいでしょうか。

基本独学なので安上がりとはいえ、決して安くはない額ですね…

まあ、それなりに楽しめたので良しとしましょう。

 

さて、せっかく取った免許を眠らせたくはありません。

船舶を買うのは費用的に厳しいですが、レンタルボートなら敷居は低そう。

近いうちに東京湾を遊覧したり、隅田川を下ったりしてみようと思います。

概要

特殊小型船舶操縦免許は、船舶職員及び小型船舶操縦者法に基づく国家資格。

日本国内の海、川、湖で水上オートバイを操縦するために必要な免許です。

 

(出典:YAMAHA)

 

以前は小型船舶操縦免許(現在の一級、二級)を取得すれば水上オートバイの操縦もできたのですが、水上オートバイの事故が多発したため、法改正により「特殊小型船舶操縦免許」という独立した免許になりました。

 

受験の経緯

一級小型船舶操縦士の試験に合格したので、ついでに特殊も取ることにしました。

特殊免許を取得するには3通りの方法があります。

 

①登録小型船舶教習所に通う

登録小型船舶教習所で2~3日にわたり所定の学科や実技の教習を受けます。

修了試験に合格することで学科、実技とも試験が免除されます。

費用は大体5万円~8万円ほど。

時間とお金はかかりますが、一番確実なコースです。

 

②免許スクールに通う

免許スクールの講習を受講し、国家試験を受験するコースです。

免許スクールとは予備校のようなもので、試験合格に向けて独自の講習を行います。

講習日程や講習料は様々です。費用の相場は大体4万円~6万円ほどでしょうか。

免許取得のルートとしては、これが一番オーソドックスみたいです。

 

③完全独学

学科も実技も完全独学で突破を目指すコースです。

費用は受験料2万円ほど(+教材費)で済むため、一番安上がりです。

 

さて…

一級は独学で取得できたので、特殊も独学で取ろうと思いますが、やはり不安はあります。

水上オートバイは陸上のバイクと同じように、右左折時に体を傾けて重心を移動させます。

独学の場合、どれくらい体を傾けたらよいか感覚が分からないまま受験することになるため、下手したら転覆するんじゃないかと思うと怖いんですよね…

(実際は余程のことがなければ転覆はしないらしいですが)

 

ただ、仮にも私は大型二輪の免許所持者。

水上オートバイも同じような感覚でいけるんじゃないかと思い、特殊も完全独学(練習なし)で挑戦することにしました。

 

出願

出願手順は一級を受けたときと同じです。

まずはJMRA(日本海洋レジャー安全・振興協会)から願書を取り寄せます。

試験の日程はJMRAのページで公表されているので、都合の良い日程を選びます。

 

一級はニューポート江戸川(東京都江戸川区)で受験しましたが、特殊試験は実施していないとのこと。

割と近場なMGマリーン(千葉県市川市)で受けることにしました。

 

備考欄に「定員制、要電話予約」との記載があったため、MGマリーンに電話してみます。

感じの良い若い女性が対応してくださいました。

 

「3月4日の特殊試験の予約をしたいのですが」

М「一発試験ですか?それなら私どもではなくJMRAに電話予約してください」

「あ、そうなんですか。わかりました」

М「あと、一発試験で受けに来る方は結構いらっしゃって、大体は不合格になるのですが、その際の補習等は受け付けておりませんので予めご了承ください」

 

電話予約は試験会場ではなくJMRAにするんですね。知りませんでした。

それにしても、補足程度にサラッと言われた最後の言葉が気にかかります。大体落ちるって…

「何人受けて、そのうち何%くらいが落ちるんですか?」なんて質問したかったのですが、面倒くさい奴だと思われてマークされても困るので聞けませんでした。

 

まあ、悩んでいても仕方ないのでとりあえず出願です。

 

受験料は郵便局の「普通為替」という方法で払い込みます。

特殊は現有免許なしの場合、受験料は22,750円です。

 

ただ、私は前回一級を受けたときに身体検査に合格しているので、身体検査料(3,450円)が免除となり19,300円でした。

ちょっと高いですが、スクールに通う費用の半額で済むので我慢です。

 

受験料を払ったら、必要書類を揃えてJMRAに郵送で出願します。

出願の翌々日、受験案内、受験票、預り証(レシート)がレターパックで送られてきました。

JMRAさん、今回も仕事が早い!

受験料の内訳です。

学科試験が2,900円、実技試験が16,400円。

 

これで受験申請は全て終わり。

試験日まであと約2週間、ひたすら勉強あるのみです。

 

…と言っても特殊の場合、学科は一級を受けたときに学んだ内容と殆ど重なるうえ、実技も課題が少ないので、それほど対策することはないのですが。

 

対策

独学受験者に欠かせないのが舵社の「PWC LICENSE」。

学科も実技もこの1冊で突破できます。

学科試験の問題が4回分収録されており、これを暗記するだけで学科対策は十分です。

また、実技対策用のDVDが付属しており、映像を通して実技試験の流れを掴むことができます。

 

ちなみにこの本、今までは毎年版を重ねて発売されていたのですが、

2015年度版を最後に現在は絶版となっています💦

舵社に問い合わせても出版再開は未定とのことでした。

 

私はたまたまヤフオクで安く買えましたが、入手しづらくなっているのは確かです。

独学受験者は今後更に減りそうな気がします。

 

学科は一級同様過去問の焼き直しなので楽勝として、問題は実技試験。

「小型船舶の取扱い」「操縦」で構成されます。

 

「小型船舶の取扱い」ではエンジン法定備品・書類艇体からそれぞれ2つずつ点検します。

指定される点検箇所は以下の通り。

 

「操縦」では水上オートバイを操縦してコースを走行します。

走行するコースは以下のような課題が課せられます。

一級と違い、予めコースを覚えておく必要があります。

コースを間違えると減点対象になるらしいので、しっかり覚えておきましょう。

(出典:JMRA)

 

また、実技ではロープワークが出題されます。

巻き結び、もやい結び、クリート止め、一重つなぎの4種類の中から出題されます。

一級のときは7種類でしたが、特殊はその中の4種類でいいんですね。

 

さて、そんなこんなで試験前日。

「PWC LICENSE」の収録問題を1周し、DVDを4回見ました。

ロープワークは前月に一級を受けたこともあり、体が覚えていました。

操縦は不安で仕方ないですが、DVDのおかげで試験の流れは掴めました。

さて、どうなることやら…

 

試験当日(2018.03.04)

さあ、いよいよ試験当日です。

JR総武線の市川駅から歩くこと15分、会場のMGマリーンに到着。

正門前に着くと係員さん登場。

試験会場は別の建物だと伝えられ、プレハブ小屋に案内されました。

 

学科試験

プレハブ小屋には10人ほどの受験者がいました。

皆さん学科試験の最後の仕上げのため参考書を読んでいましたが、いずれも市販されていないスクール独自っぽい参考書でした。

私以外は全員スクール出身者なんだろうなぁ…

 

試験官から諸注意を聞かされた後、試験開始。

問題集で見た問題がそのまま出題されるので楽勝です。

試験時間50分のところ、10分ほどで解答完了。

ざっと見直してから、退室可能時間と同時に退室しました。

 

退室した人から乗艇場所に移動するよう指示がありました。

学科試験の解答も後ほどそこで掲示するとのことでした。

 

乗艇場所に到着。

 

乗艇場所で待機していると、試験官が来て解答を貼り出してくれました。

自己採点すると40問中36問正解(90%)でした。65%正解で合格なので余裕ですね。

さあ、この後はいよいよ実技試験です。

 

実技試験

試験官から呼ばれ、まず小型船舶の取扱い(点検)の試験が始まります。

 

まずは艇体から。

「ジェットノズルの点検をしてください」

「はい!」

ジェットノズルにゴミなどが詰まっていないか指さし確認し、「ジェットノズルよし!」

 

「ドレンプラグの点検をしてください」

「はい!」

ジェットノズルの両脇にあるドレンプラグが締まっていることを触って確認し「ドレンプラグよし!」

 

その他、エンジンの点検では「ビルジ」と「エンジンオイル」、

法定備品の点検では「笛」と「船舶検査手帳」を指定されました。

 

最後はロープワーク。

もやい結びをするよう指示され、これは楽勝でした。

 

これで小型船舶の取扱い(点検)は終わり。

次は操縦です。ライフジャケットを着て試験艇に乗り込みます。

乗艇場所から試験コースまでは試験官が操縦し、受験者は後部座席に乗ります。

 

試験コースに着くと試験官と座席を交代します。

エンジンを始動させ、安全確認後、コース1周慣熟走行。

1周だけとはいえ、感覚は少し掴めました。

 

普通のバイクと違う点で押さえておきたいのは、

①水上オートバイはブレーキは無いものの、スロットルを放すと割とすぐに止まれるということ。

②自転車やバイクは曲がるときに速度を落とすが、水上オートバイは逆に加速しながらでないと曲がれず、前方に流れてしまうということ。

以上の2点、完熟走行でよく理解できました。

 

さて、まずはコース1(危険回避)です。

一定の速度を出しながら、危険回避用のブイの間を通過するというもの。

何とか走行できたと思ったのですが、試験官から速度が足りなかったためもう一度コースを走るよう指示が。

もう一度走行するも、今度はブイ手前でビビッて速度を落としてしまいブイ間を通過できず、コースアウトしてしまいました💦

もう一度リベンジしたかったのですが、コース2に入るよう指示が。残念。

 

コース2(8の字旋回からのスラローム)はぎこちないながらも何とかクリア。

人命救助も一回でクリアしました。

 

以上で操縦試験は終わり。

乗艇場所に戻る途中、試験官と少し会話しました。

 

「コース1で、1回目は速度不足、2回目はコースアウトだったので、そこは覚えておいて」

「(あ、これは落ちたかな…)」

「まあ、他ができていれば受かる試験だから」

「(ん、それとも合格見込み?)」

 

乗艇場所に戻り、試験官に礼を告げて解散。

10分ちょっとしか乗っていないのに、おしりが筋肉痛になりました。

 

試験後の感触として…

コース1では減点は間違いないでしょうが、コース2も人命救助も一応一発クリア。

ぎこちない操縦ではあるものの、安全確認は完璧にやりました。

点検もロープワークもできたし、この出来なら何とか合格では。

 

合格発表(2018.03.08)

さて、待ちに待った合格発表です。

朝10時にJMRAのサイトで検索すると、無事に合格でした。

 

一級も特殊も完全独学で一発合格してしまいました。

これで晴れて免許証の交付申請…したいところですが、実はあと一つ残っているのです。

 

それは特定操縦免許

遊覧船や遊漁船などの船長として人の運送をするのに必要な免許です。自動車免許でいうところの二種免許のようなものですね。

自動車免許のように普通免許取得後3年といった要件もなく、一日受講するだけで取得できるとのこと。

 

どうせなのでこれもサクッと取っちゃおうと思います。

一級、特殊、特定のトリプル申請をすれば費用も節約できますし…

 

→「特定編」に続く!

概要

小型船舶操縦免許は、船舶職員及び小型船舶操縦者法に基づく国家資格。

日本国内の海、川、湖でエンジン付き小型船(プレジャーボート、モーターボート、ホバークラフト、エンジン付きヨット、水上オートバイ)を操縦するために必要な免許です。免許は操縦できる船の大きさや航行区域に応じて、一級、二級、特殊の3種類に区分されています。

 

(出典:国土交通省)

 

【一級小型船舶操縦士】

総トン数20トン未満または特定の条件を満たす全長24m未満の船舶を操縦できます。

航行区域に制限はありません。

 

【二級小型船舶操縦士】

操縦できる船舶は一級と変わりませんが、航行区域が制限されます。

平水区域および海岸から5海里(約9km)以内で航行できます。

 

【特殊小型船舶操縦士】

水上オートバイを操縦できます。航行区域は海岸から2海里(約3.7km)以内と定められています。

一級、二級の免許を持っていても、特殊の免許が無ければ水上オートバイは操縦できません。自動車運転免許でも四輪車と二輪車(バイク)は別の扱いになっていますが、それに似ていますね。

 

受験の経緯

去年、海事代理士試験を受けたときに海や船について勉強したのをきっかけに、小型船舶操縦免許を取りたいと思うようになりました。

まずは二級を取ってから一級にステップアップ…と考えましたが、一級は二級と比べて学科試験の科目が増えるだけで、実技試験は同じとのこと。それならいきなり一級でもいいのではと思い、一級に挑戦することにしました。

 

さて、一級免許を取得するには3通りの方法があります。

 

①登録小型船舶教習所に通う

登録小型船舶教習所で4~5日にわたり所定の学科や実技の教習を受けます。

修了試験に合格することで学科、実技とも試験が免除されます。

費用は大体10万円~15万円ほど。

時間とお金はかかりますが、一番確実なコースです。

 

②免許スクールに通う

免許スクールの講習を受講し、国家試験を受験するコースです。

免許スクールとは予備校のようなもので、試験合格に向けて独自の講習を行います。

講習日程や講習料は様々です。費用の相場は大体5万円~10万円ほどでしょうか。

免許取得のルートとしては、これが一番オーソドックスみたいです。

 

③完全独学

学科も実技も完全独学で突破を目指すコースです。

費用は受験料3万円ほど(+教材費)で済むため、一番安上がりです。

 

…うーむ。

ただの趣味なのであまりお金はかけられないし、かと言って完全独学は不安すぎる…

独学の場合、学科は何とかなるにしても実技がカギなんですよね。

操船なんか一度もやったことないのに、ぶっつけ本番で受けるのは無謀だろっていう。

 

ただ、私は今まで準中型免許(限定解除)や大特二種免許の一発試験を突破してきた自称猛者。

小型船舶も完全独学で挑戦することにしました。

 

出願

まずはJMRA(日本海洋レジャー安全・振興協会)から願書を取り寄せます。

試験の日程はJMRAのページで公表されているので、都合の良い日程を選びます。

試験はどこかしらで毎週のように実施されているみたいですね。

 

受験料は郵便局の「普通為替」という方法で払い込みます。

一級で現有免許なしの場合、受験料は28,950円です。

ちょっと高いですが、教習所等に通うよりは格段に安いので我慢です。

 

受験料を払ったら、必要書類を揃えてJMRAに郵送で出願します。

出願の翌々日、受験案内、受験票、預り証(レシート)がレターパックで送られてきました。

JMRAさん、仕事が早い!

受験料の内訳です。

身体検査が3,450円、学科試験が6,600円、実技試験が18,900円。

 

これで受験申請は全て終わり。

試験日まであと約2週間、ひたすら勉強あるのみです。

 

対策

まずは学科試験について。

学科は過去に出された問題がほぼそのまま出題されるようです。

学科教本を1冊と、一級用、二級用の問題集を買いました。

学科教本はざっと眺める程度に読み、あとはひたすら問題集に取り掛かりました。

問題集は解説が無いので、分からない箇所は学科教本か、ネットで調べました。

 

ちなみに、画像の「学科教本Ⅰ」は二級の範囲しか網羅していないため、一級受験者は普通「学科教本Ⅱ」も使います。

ただ、どうせ過去問の焼き直ししか出題されないので、過去問さえ暗記すれば大丈夫だろうと思い買いませんでした。

一級では燃費の計算や潮汐表の読み方などが出題されますが、ネットで調べれば解き方も出てきますしね…

 

あと、一級は製図の問題が3問出題されます。

解くのにコンパスと三角定規を使うのですが、三角定規は大きめのものが必要です。

試験で使用する海図がかなり大きいので、普通の三角定規では長さが足りないんですね。

私は丸善で18cm版のものを買いました。600円くらいでした。

 

製図問題については上記の問題集に解き方が載っています。

パターンが決まってるので、そこまで難しくないはずです。

 

次に実技試験について。

実技では以下のような課題が課せられます。

(出典:国土交通省)

 

独学受験者に必須なのは舵社の「いまから取るボート免許」(写真左)。

実技試験の対策DVDがついていて、価格も1,600円(税別)と非常に良心的。

どのような要領で実技試験が進むのか、流れを理解するには最高の教材です。

何度も見返してイメージトレーニングしておきましょう。

 

また、実技ではロープワークが出題されます。

巻き結び、もやい結び、いかり結び、クリート止め、一重つなぎ、二重つなぎ、本結びの7種類の中から出題されます。

どれが出題されても対処できるよう、全て確実にできるようにしておきましょう。

私はダイソーで綿ロープを買って練習しました(写真右)。

どうせなら長いものを買おうと思って7mのものを買いましたが、長さは1mもあれば十分です。

 

ロープワークはYoutubeが参考になります。

実際に手を動かして何度も練習しましょう。

 

 

さて、そんなこんなで試験前日。

これまでテキスト「学科教本」を1周、問題集2冊をそれぞれ2周し、舵社のDVDは3回見ました。

製図問題は前日まで全く手が付けられず、結局比較的簡単な1問目だけ解けるようにしてあとの2問は捨てることに。

ロープワークの練習に費やした時間は1時間くらい。いかり結びは上手くできるか微妙…って感じです。

 

もっと時間を取って対策するつもりだったのですが、仕事が忙しかったり体調を崩したりで時間が取れず、不十分なコンディションで受けることになってしまいました。こんな体たらくで受かるのか不安です。

 

試験当日(2018.01.27)

さあ、いよいよ試験当日です。

東京メトロ東西線の浦安駅から歩くこと15分、会場のニューポート江戸川に到着。

 

まずは受付で身体検査。

身体検査といっても身長や体重を測定するわけではありません。

視力が両目とも0.5見えていて、赤と緑が識別できるか検査して終わりです。

 

学科試験

身体検査を済ませたら次は学科試験です。

試験室内には一級と二級合わせて15人ほどの受験者がいました。

スクール出身者が大多数だとは思いますが、私以外に独学受験者はいるんでしょうか。

見た感じでは判別できませんでした。

 

試験官から諸注意を聞かされた後、9:30に試験開始。

問題集で見た問題がそのまま出題されるので楽勝です。

海図の問題は殆ど勉強していなかったので1問目しか分からず、2・3問目は適当にマークしました。

ざっと見直してから、10:30に途中退室。

 

試験室の外に出たら解答が貼りだされているため、すぐ自己採点できます。

一般科目は50問中45問正解(90%)、

上級科目は14問中12問正解(85%)でした。

一般科目と上級科目それぞれ65%正解で合格なので、余裕で突破です。

 

一般科目では、動力船の船尾から曳航物件の後端までの距離や、短音・長音を鳴らす時間など、数字を問う問題で間違えてしまいました。

これらは頻出問題ではありますが、何しろうろ覚えだったもので…

また、上級科目では製図の2・3問目を間違えました。これはもとから捨てていたので仕方ないです。

 

あとは実技試験ですが、私は15:00からとのことなので、4時間以上待機しなければなりません。

これだけ待たされるのは保育士の実技試験以来です。

 

待機時間では点検箇所の復習をしたり、持ってきたロープでロープワークの練習をしたりしました。

時間がたっぷりあるおかげで、不安だったいかり結びも完璧になりました(笑)

 

実技試験

さて、15:00になり試験官に呼ばれます。

まずライフジャケットを着て、船着場に移動します。

試験艇は対策DVDで使われている船と同じ涼風でした。

 

試「船体の点検をしてください」

私「はい!(DVDでやってたやつだ…)」

船首・左舷・船尾・デッキを指をさしながら見ていき、船に乗って反対側(右舷)も異常が無いことを確認し、「船体の点検、終わりました」

 

試「ワイパーの点検をしてください」

私「はい!(えーと…操縦席付近にあるはずだけど、どのボタンだ?)」

ボタンを探すのに手間取っていると試験官が位置を教えてくれました。

ボタンを押してワイパーが正常に動くことを確認し、「ワイパーよし!」

 

その他、エンジンの点検では「メインスイッチ」と「燃料コック」、

法定備品の点検では「信号紅炎」と「消火器」を指定されました。

 

信号紅炎がどこにあるのか分からず手間取っていると、

試験官から「宝探しの試験ではないので、場所が分からなかったら言ってくださいね。タイムオーバーになると減点されちゃうので」とのお言葉が。

問われているのはどこにあるかではなく、どのように点検するかということなんですね。

 

さあ、暖機運転をしていよいよ発進です。

シフトレバーを前に倒し、徐々に増速していきます。

おおっ、これは楽しい…

 

船の操縦なんてしたことないですが、操縦してみると簡単でした。

右にハンドルを切れば右に曲がるし、原理は車と同じですもんね。

 

試「直進している時、前だけ見るのではなく左右も見渡してくださいね~」

私「はいっ!(ん、そういうものなのか…気を付けよう)」

 

こんな感じで、試験中に何度かご指摘を頂きました。

注意ではなくアドバイスといった感じで、減点はされてなさそう。

自動車の一発試験だと何も言わずにビシビシ減点してくるんですけどね。

小型船舶の場合、試験ではありますが、教習を受けているかのような感じでした。

 

連続旋回、人命救助、係留等もDVDのおかげで難なくこなせました。

方位測定も、プリズムを手にするのは初めてですが何とか使えました。

 

全ての課題を終えて船着場に戻り、解散。

致命的なミスはしなかったと思うので、多分合格だろうという感触です。

 

合格発表(2018.02.01)

さて、待ちに待った合格発表です。

朝10時にJMRAのサイトで検索すると…無事に合格でした。

 

合格後の手続きですが、JMRAで操縦試験合格証明書を発行してもらい、運輸局で免許証の交付申請をすると免許証を取得できます。

この合格証明書は直接JMRAで受け取るか、または郵送で送ってもらいます。

私は郵送で送ってもらいました。JMRAは遠いので…

 

これが操縦試験合格証明書です。

A5サイズにモノクロ印刷なのでショボいですが、よく見ると「複写厳禁」の文字。

どうやらコピー防止の加工がされているようです。

 

ちなみにこの証明書、スクール等を経由すると発行から免許証申請まで海事代理士が代行してしまうため、受験者の手には渡りません。

独学受験者しか手にすることのできないレアな証明書です(だから何だって話ですが)。

 

これを運輸局に持参または郵送で申請すれば免許証が発行されます。

ただ、一級を取ったらついでに特殊も取りたくなるのが人の性(さが)。

 

免許証交付手数料をケチるためにも、特殊を取ってから同時に交付申請することにしました。

一級は独学で取れたのだから、特殊も独学で一発合格を目指します。

 

→「特殊編」に続く!