カズの「きまぐれブログ」 -25ページ目

もはや老後という言葉は死語になりつつある

家電量販店のある大手企業が、これまで継続して勤めてきた人達が80歳を過ぎても働ける仕組みを作ったという。驚くのはそれだけではない。80歳を過ぎて求人に応募してきた人でも、面接で人物を判断して相応しいと思えば新規雇用として積極的に採用してゆくのだという。
同社はこれまでもコロナ不況に苦しむ大手航空会社から正社員を人材派遣として受け入れ、働いてもらうなど、人手不足に対する危機感は家電量販店の中でも圧倒的に高いと言える。
各業界にて今圧倒的で深刻きわまりない人手不足に悩まされている中で、シニア労働力に熱い視線が注がれている。
人生経験も豊富で、人脈も持っているこういった人達をこれまでの日本はただ高齢というだけで採用対象としてこなかった。
しかし人手不足になって初めて人材不足を補うだけでなく、こういった人達が持っている計り知れない程の価値に遅蒔きながらようやく今気付き始めている。
例えば接客業だってそうだ。高齢者が今一番増えている中で、その高齢者の人達が同じ高齢者に接客してもらうのは、同じ高齢者として、自分たちが抱えている痛みや苦しみを分かった上で接客してくれるのである。
またこういった高齢者の人達が持っている人脈を企業の中で生かしてゆくことが出来る。
これまで高齢者というだけで、労働市場から排除してきた日本。ようやくその価値に気付き始めた今、もはや老後という言葉は死語になりつつあるかもしれない。
シニア労働力は今危機的状況にある圧倒的で深刻きわまりない人手不足を救う救世主として今熱い視線が注がれている。

異業種連携こそが日本経済に奇跡をもたらす

以前話した顧客の少ない業界から人手不足の業界への正社員の人材派遣について具体例を挙げたいと思います。
飲食店Aで働く正社員Cさんが、人手不足に苦しむ家電量販店Bへ派遣されたとしましょう。
家電量販店Bでは、Cさんが販売時に、Aで食事をした際の特製デザート券を顧客に配ります。これは家電量販店で、Cさんから購入した顧客だけのサービスで、A社とB社が予め人材派遣会社を通じて合意した協定として認められているものです。
この特製デザートを食べたければ家電量販店Bに行き、Cさんから商品を購入するしかありません。
Cさんは家電量販店Bから顧客に販売した歩合給がもらえ、さらにこの顧客が飲食店Aに行き食事をする事で、Cさんは飲食店Aからも顧客を迎え入れた歩合給も貰えます。
つまりCさんは家電量販店Bで働きながら、家電量販店Bと飲食店Aの両方から歩合給を貰えるんです。
またCさんは家電量販店Bの同僚社員にもこの特製デザート券を配ります。同僚社員が飲食店Aに行っても、Cさんは飲食店Aから歩合給を貰えるんです。
飲食店Aとしては、貴重な社員を家電量販店Bに派遣する事で、社員が貴重な経験を積み、さらに新たな顧客を招いてくれます。
家電量販店Bは、飲食店Aの特製デザート券欲しさの新たな顧客を掴めます。また人手不足解消に繋がります。
社員Cさんは、家電量販店Bで給与と歩合給をもらいながら、同時に飲食店Aからも歩合給を貰え、収入アップになります。もちろん今まで買えなかったものも買え、新たな消費に繋がります。
異業種連携には計り知れない程大きな可能性を秘めているのです。

日本の経営者の多くは何か勘違いしていないか

先日ある大手家電メーカーの経営者が、リストラを公募したことで次のような愚痴をこぼしていた。
まさか手放したくない人材までもがリストラに公募してくるとは思わなかった。と述べた。
常識的に考えて、優秀な人材ほどリストラに公募してくるのは当たり前の事である。リストラをするということは会社が少なからず危機に陥っている事を意味する。優秀な人材は、例え辞めたとしても後の仕事が比較的容易に決まる可能性が高いのである。会社に見切りを付けてリストラに公募してくるのは当たり前の事である。
それすらも理解できないとは深刻な事態である。
そもそも派遣労働者など非正規の労働者を次々と増やし、働き手の立場を危うくしておいて、さらに低賃金で働かせておいて、従業員に愛社精神を求めるのは筋違いである。愛社精神というのは終身雇用や年功序列など安心して働ける環境があって初めて生まれるものである。
会社が従業員に対してドライになればなるほど、従業員も会社に対してドライになるのである。
そもそも少子化の影響により、労働者の絶対的な数が圧倒的に不足している。即ち消費者の数も減少しているのである。
つまりこれから労働者の奪い合いが始まるのである。より優秀な労働者となれば尚更獲得は困難になってくる。
今までのような雇ってやってるんだという意識を根本的に変え、働いてくださっているという意識を持ち、職場環境の改善に本気で取り組まないと、優秀な人材はやっては来ない。
現に人手不足倒産は増えているし、日本人の優秀な人材が海外企業に次々と移ってきている。アニメ業界を例に採るまでもなく、このままでは日本から優秀な労働者は枯渇するだろう。
またリストラは人件費の削減を招き、株主は大歓迎だろう。しかし過去の様々な業界で行われたリストラが、中長期的的な視点でどんな結果を招いているのかそれを検証しないのは、経営者として怠慢だと言える。リストラ後に招くかもしれない悪影響を予想できないからだ。
消費者の数が少ないと言うことは、つまり集客や販売に知恵や創意工夫が必要だということだ。それに耐えうる優秀な人材の獲得は容易では無いということだ。
もはや根性論だけでは乗りきれない時代を迎えたと断言出来るのだから。