前回のブログ『超個性派 通洞鉱山神社の狛犬』にて、
足尾銅山観光にある通洞鉱山神社の狛犬さんをご紹介しました。
足尾銅山は群馬県と栃木県の県境に近い栃木県側にあります。
県境を超え群馬県に入るとすぐ見えてくるのが草木湖。
そしてこの草木湖にある草木ドライブインには、
実はひっとりと寝釈迦さまが寝そべっているのです。
この寝釈迦さまの話はとても長くなるんです…
お付き合いいただければ幸いです。
はじまりは今から12年前のこと。
今回と同じように足尾銅山の帰り道を車で走っていると、
「寝釈迦まで6キロ」
という看板を発見しました。
忘れもしないこの看板。
ここでやめれおけばいいのに、私はそのまま看板の指す方へ進み、
車を降り徒歩で山登りへと突入!
あまりの過酷な登山道に途中で断念!
泣く泣く山道を引き返しました。
でも諦め切れず、2年後にリベンジ登山!!
…という寝釈迦さまに会うまで2年越しの長いドラマがあったのです。
この経緯を詳しく読みたい方は、
と、順にお読みください。
え?山の上の寝釈迦?
草木ドライブインの寝釈迦どこいった??
ってなりますよね。
草木ドライブインに寝そべっている寝釈迦さまというのは、
この山の上にある寝釈迦さまのレプリカなのです!
標高1,878メートルの袈裟丸山中腹にある寝釈迦さまには、
なかなか会いに行けません。
ですからドライブインの先代主人がここにレプリカをつくったのだそうです。
長くなりました。
ここまでついてきてくださった方、ありがとうございます。
今回は登山はしません。
しんどいですから。
レプリカのみ拝んで帰らせていただきます。
先代のご主人、ありがとうございます。
ということで、
久しぶりに通る草木ドライブインの寝釈迦さまへの道は、
心なしかウッソウとしていました。
真夏だったということもあると思いますが、
もう少しで道が塞がりそうな勢い。
とは言え、その先に寝釈迦さまがいらっしゃると思えば、
それも神秘的に思えてくるから不思議です。
この写真ではちょっと解りづらいと思いますが、
寝釈迦さまは蓮の上に横たわっています。
その蓮台を大きな亀さん(長寿亀)が支えています。
寝釈迦さまは高い位置に寝ているので、
このままではよく見えません。
そこで、寝釈迦さまが拝めるよう右手に階段が設置されています。
この階段から拝んだ寝釈迦さまがこちら、
お身丈約3メートルの
草木ドライブインの寝釈迦さま!
やや年期が入ったというか、味が出た感がありますね。
以前はもっと全体的に白かったように思います。
寝釈迦っていうと右側を下にして横向きに寝ていらっしゃるのが一般的。
なのですが、こちらの寝釈迦さまは仰向けで実に優雅な寝姿です。
鼻歌が聴こえてきそう。
そもそも寝釈迦というのは、お釈迦さまがお亡くなりになる姿を表したもの。
こちらの寝釈迦さまの気持ち良さそうな寝姿は、
お亡くなりになる間際であっても煩悩にとらわれない姿を見事に表している、
と言えるかもしれません。
この寝釈迦さまの元となった袈裟丸山の寝釈迦さまはいったいどんなお姿なのか…
気になる方は、冒頭に貼った過去の私のブログ記事をご覧ください。
10年も前の内容ですから、文章は今より稚拙かと思いますが…ご了承ください。
変わらないか。今もそんなに上手くはないか。
最後に、
草木ドライブインでこんなものが販売されていて、
日本酒はあまり嗜みませんが思わず買ってしまいました。
『草木湖 寝釈迦さま』
という名の日本酒です。
ドライブインに日本酒が販売されているのどうなの…?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
ここで買って呑む人はいないと思います。
草木湖に来たお土産といった感じでしょう。
お酒のラベルには袈裟丸山の寝釈迦さまと、
ドライブインにそのレプリカをつくった経緯が詳しく書かれています。
ご興味ある方はぜひGETしてみてください。
味は…勿体なくてまだ呑んでいないので説明できません。
ご自分でお確かめください。
何かお目出度いことがあった時に開けたいと思っています。





