今日から10月です。
9月末にしてやっと秋の気配がしてきましたが、
まだヘタすりゃエアコンをかけるぐらいに暑い。
ほんと、今年の暑さは尋常じゃない。
涼を求め北に逃げたものの、東北でさえ容赦ない35度超え…
東北でもダメか…
そうなると次なる暑さから逃れる術は、
涼しい『穴』へ潜ろう!と、なるわけです。
穴マニアでもある私としては。
ここで私が言う『穴』というのは、
鍾乳洞や、金山、銀山、銅山の跡地見学など、
観光用に解放された安全に潜れる穴を指します。
詳しくは過去のブログ
『アットホーム鍾乳洞 源三窟』をご覧ください。
穴について私なりに詳しく書いてます。
とにかく穴は一年を通して涼しい!
そんな理由で8月某日、栃木県の足尾銅山観光へ行きました。
足尾銅山とは足尾銅山鉱毒事件でも知られる、
かつて『日本一の鉱都』と呼ばれ栄えた銅山で、
現在は閉山し観光洞になっています。
足尾銅山には十数年前にも行っていますが、
その時は見過ごしていた場所がありました。
それが通洞鉱山神社です。
こちらが通洞鉱山神社、
足尾銅山の観光ルートの出口付近にある神社です。
かつては足尾銅山の本山坑、小滝坑、通洞坑と
三山にそれぞれ山神社が建てられていたそうです。
通洞鉱山神社は銅山が最盛期だった1920(大正9)年に造営されました。
この通洞鉱山神社の狛犬さんが、かなりの個性派なんです。
十数年前は神社というものに今ほど興味がなく、華麗にスルーしてたんです。
(立ち寄ったかもしれないけど記憶がない)
今思えば、実に勿体なかった…
興味深いものはどこに転がっているか分からないものです。
いや、もしかしたら今だからそう思うのかもしれませんね。
こちらがその狛犬さん。
阿形(あぎょう)です。
そして…
こちらが吽形(うんぎょう)。
全体のシルエットもさることながら、
個性的なのはやはりお顔でしょう。
小柄ながら
「ここを守るんだ!」
みたいな強い気概が感じられます。
特筆すべきは口でしょうか。
裂けるように大きく開いた口には、
たくさんの歯が隙間なく整然と並んでいます。
うっかり手を差し入れようものなら指を全部持って行かれそう。
そんな強さを感じます。
以前この狛犬さんたちは、
簀子橋金山神社という別の神社にいらっしゃったそうです。
幾度か洪水に流されるも、硬い流紋岩と推察される狛犬さんは無事でした。
通洞鉱山神社建立の際、こちらに移されたのだとか。
長い鉱山の歴史を見守りつづけ、
おそらく鉱山で働く人々からも愛されていたであろう、
個性派の可愛らしい狛犬さん。
愛されていたでしょう、だって可愛らしいもの!
ぜひ機会があれば(なくても)足尾銅山を観光し、
その足で通洞鉱山神社にも参拝してみてください。
以前の私のようにスルーして後悔しないよう、お気を付けください。