日本三大鍾乳洞 最後のひとつ龍河洞 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

ブログは今回から四国偏です。

 

2019年、新年初の大仏参拝は、

期せずして、お寺ではなく廃墟の大観音になりました。

でもそれも私らしい。

 

そんな前回の「今年最初に出会った巨大仏」

で書いた淡路島の平和観音にお会いした後、

鳴門海峡を渡り、一気に四国へ in!

徳島県は今回はスルーさせていただきまして、

ノンストップで向かったのは高知県です。

 

高知は初めてではありませんが、

以前は立ち寄らなかった行きたい場所がありました。

日本三大鍾乳洞のひとつ、龍河洞です。

 

そうです今回は、

穴があったら入りたい、穴マニアの穴ブログです。

 

日本三大鍾乳洞とは、

岩手県の龍泉洞、山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞のこと。

 

かなり前になる龍泉洞のレポート→「東北を応援する旅 龍泉洞」

これ、前すぎて内容そうとう薄いです…恥ずかしいぐらいに。

それと、穴の概念を覆す規模の大きさで、

心から感動した秋芳洞のレポート→「秋吉台三洞物語 秋芳洞」

 

と、前者2つはもう行っているので、

あとは残すところ龍河洞のみ!なわけです。

 

 

駐車場に車を停め、足早に鍾乳洞へと向かうと、

観光鍾乳洞ではお馴染みの光景、

お土産屋さんが並ぶ商店街がつづいています。

 

お店はけっこう閉まっていて寂しい感じがしました。

新年早々だったからかもしれません。

 

上の写真の「龍河洞へようこそ」のノボリに描かれたキャラクターですが、

これが、龍河洞リューくんなるキャラでして。

 

 

足元を見ればマンホールにもリューくん。

こちらよくよく見れば「©やなせたかし」と書かれています。

 

アンパンマンで有名なやなせたかし氏は高知県の出身だそうで、

そんな縁もあるんでしょう、

キャラクターデザインを手がけられているようです。

 

モチーフは龍なんでしょうか。

カワイイといえばカワイイのかな、

ちょっと不思議な黄色い生物といった感じ。

 

このリューくん、鍾乳洞の最後に意外な形で登場しますので、

どうぞおぼえておいてください

 

 

商店街で包丁の売り子さんの軽妙な販売トークに後ろ髪ひかれつつ、

先を進んで行きますと、鍾乳洞入口が見えてきます。

 

 

入口へは階段とエレベータの二択。

 

鍾乳洞内部にはこれ以上のアップダウンが待っています。

洞内に入る前から疲れることはありません。

迷うことなく、右のエレベーターをチョイス。

 

バルーンに微妙な違和感を感じた鍾乳洞入口

 

エレベーターを下りると左手に発券所があり、

チケットを購入し、いよいよ鍾乳洞内部へ!

 

 

龍河洞内部の所要時間は普通に歩くと30分くらいかな。

ゆっくり見学すると1時間くらいかかると思います。

 

さすが日本三大鍾乳洞なだけあって、

足場はきちんと整備されていて、

子供でも歩ける安全な観光鍾乳洞ですね。

 

特に洞内に入った最初の方は狭い難所が多いです。

大人だと身を屈めたり、体を正面にしたままでは通れず、

横にして通るなどしなければならないので、

むしろ子供の方が楽々進めて、楽しいんじゃないかと思います。

 

まぁ、これはどこの鍾乳洞でも同じく言えることですが。

 

いつものように洞窟探検家気分で

洞内をしばらく進んでいると、

ひときわ広い場所に突き当たります。

 

 

そこが龍河洞の目玉のひとつでもある場所。

天降石と呼ばれる、高さ11メートルの鍾乳石があります。

 

上の写真がそうなのですが、これが圧巻の迫力でした。

そのスケール感が写真ではなかなか伝わらないのが切ないところ。

 

このあたりから洞内はアップダウンが激しくなります。

アップダウンじゃないか…ほとんどアップだけですね。

 

 
鍾乳洞内は年間を通してヒンヤリしていますが、
登り坂がけっこうキツいので、階段を上った後には汗をかくほどでした。
階段の途中にはベンチがあって、扇風機があったのには驚きましたね。
ヒンヤリした鍾乳洞の中で扇風機を見たのは初めてでした。
 
ライトアップとバルーンの派手な演出がされているエリアがあって、
そこがたぶん見どころのひとつだと思いましたが、
そのエリアは撮影禁止とあったので、撮影していません。
 
たぶん洞内の生物のためのストロボ禁止の意だと思います。
私はストロボは使用しないので、撮影しても問題ないと思いましたが、
念のため写真はやめておきました。
 
ただ、1カ所だけ撮ってしまった場所があります。
 
 
いかにも高知県らしい、
「シルエットが龍馬像に見える」
というもの。
 
なんですが、
いくら目を凝らして探しても、どこに龍馬がいるのかわかりませんでした。
後で探そうと思って写真を撮ったのです。
ですが写真で見てもいっこうに見つからず…断念。
 
心が奇麗な高知の方には龍馬が見えるのかもしれません。
私は汚れてしまって見えないんです、きっと。
 
 
と、概ね神秘的でライトアップも美しく、楽しかった洞窟探検。
一部撮影禁止エリアもありましたので、少し端折ってご紹介しました。
 
ですがこの龍河洞、
洞窟を抜けた後にもまだお楽しみがありました。
 
龍河洞博物館珍鳥センターです。
 
 
写真は珍鳥センター内部。
珍鳥といっても主にニワトリ。
天然記念物に指定されている鶏を中心に構成されているそうです。
 
ちょっとビックリしたのが、こちら。
 
 
オナガドリって、
尾を長くするためにこんな箱に入れて飼育される
って知ってました?
 
「篭の中の鳥」ならぬ「箱の中の鳥」
方向すら変えられないやん…
って可哀想になったんですけど。
 
そんな珍鳥センターの片隅にも、
 
 
謎の坂本龍馬エリアが…
 
空白は龍馬で埋める的な。
高知県の龍馬愛が端々に出てしまってます。
 
 
そしてここで、
冒頭で「おぼえておいて」と言っておいた、
あのキャラクターが登場するのです。
 
これがなかなかキョーレツでした。
 
 
龍河洞リューくんを乗りこなすアンパンマン
キャラクターを忠実に再現していると思いますが、
なんでだろう、ちょっと怖く感じるのは。
コンパスで描いたように正確な目や鼻のせいでしょうか。
 
こちらは地元の「かかしコンテスト第2位」の作品だそうです。
素晴らしく良く出来ていました。
 
このたくさんある紐を引っぱると、
手足が動くのはもちろん、
リューくんの口がパカッと開いたり、
 
 
ヒーローの首が飛んだりするという、
仕掛けも大変細やかで精巧な作品。
 
はたしてこれが「かかし」なのか、という疑問が浮かびます。
凄すぎてもはやアトラクションのひとつ。
「かかし」の定義のはかり知れない広さを感じさせました。
 
子供はとても喜んでいました。
大人的には…少なくとも私の心には、
違った意味でかなり大きなインパクトを残しました。
正直、鍾乳洞の神秘的な美しさを一瞬忘れるほどの衝撃でした。
 
かかし、あなどれません。
今度どこかの「かかし祭り」に参加してみようかな。
 
最後にそんな「かかし」という新たな扉を開いてしまったかもしれない、
神秘の龍河洞でした。