タイは子連れに優しい国だった | wai blog~日々是安泰~

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【4歳息子と二人旅】
タイ・バンコク5泊6日間の旅

 2017年4月。息子4歳の初海外旅行。昔から憧れていたソンクラーン(水掛け祭り)を体験する旅。
バンコク在住のお友達のエスコートで今までと違うバンコクを楽しむことができてラッキー!

【日程】
1日目 羽田⇒バンコク (ミンブリー泊)
2日目 ミンブリー市場、ルーフトップバー『moon bar』(バンヤンツリー泊)
3日目 ソンクラーン、ルーフトップバー『オクターブ』(センターポイントシーロム泊)
4日目 チャイナタウンお宅訪問、アジアティーク (センターポイントシーロム泊)
5日目 ワット・ポー、水上レストラン(ミンブリー泊)
6日目 バンコク⇒羽田⇒能登

 


この記事の続き



バンコク到着後、車でえみちゃんの家に向かった。

 

家は、住宅地(ムーバーン)にあり

ゲートには警備の人が数人いた。

軽く会釈をして通過すると、緑豊かな中にカラフルな家が整然と立ち並ぶ。

 

ザ・南国の住宅地。

 

どの家も作りは似ているように思うが、色が違う。

カラフルで可愛い!

窓ガラスにへばりついて、家々を見てしまった。

 

えみちゃんの家に到着。

これがまた、シンガポールのプラナカンを思わせるような、かわいい色合いの家で感動。

 

写真は玄関の手すり。

日本の家にピンクが使われていたら、違和感を感じるかもしれないが、ここでは違う。

可愛くて仕方ない。

 

 

日本の家とは違う作りに、玄関のドアから、部屋の中まで

へー!へー!へー!

が止まらない。

 

異世界へ突入したかのよう。

 

あぁ、これがタイの方のお住まいなのね!

とやたら感動してしまった。

 

とはいえ、えみちゃんは日本人だし、前に紹介したように

財布のデザインなんかもしてしまうほどセンスの持ち主なので、おうちも素敵なんだと思う。

 

「プラナカン風の色合いにしたかったの」

って言ってたような気がする。

 

 

ようこそ、タイへ。

一息つこう、と出してくれたのが偶然にも私の大好物のフルーツ。

 

ソムオー(ザボンみたいなもの)

右はマンゴー。

 

ここでも書いたが、ソムオーという果物がものすんごく好きなのだ。

 

 

これに出会うまでは、タイで食べられる好きな果物はパパイヤかランブータンだったが

ソムオーと出会ってからは、これ一筋。

パイナップルは殿堂入りしてるので除く


粒の大きさと、食べ応え、さわやかな甘み。


 

大興奮でえみちゃんとしゃべっている間

いつのまにか子供3人は、これまた広い子供部屋で遊んでいた。

 

さて、バンコク初日の夜ごはん、どうしようか?

 

「MKレストランに行こう!タイスキ食べよう」

で決まり。

 

大型スーパーBIG-C内にあるMKレストランに入る。

 


19時頃で地元のファミリー客で賑わう店内。

 

ここはバンコクといっても郊外なので、100%タイ人である。

このシチュエーションに興奮する。

 

 

今まで何回くらいMKレストランでタイスキを食べただろう?

10回以上利用している。

食の冒険をしないので毎回似たような注文をしてしまう私。

 

注文はえみちゃんにお任せした。

 

「これ、子供たちが大好きなの」

と登場した具材は、私が頼んだことのないものばかり。

 

 

黒いのは、海苔が巻かれたすり身。

魚の形をした練り物みたいなものもお初だ。

 

そして、これ。

緑の麺。

 

クロレラ入りだったかな?

これは、昔一度注文した記憶がある。

 

この不思議な麺。子供たちに大人気。

奪い合うようにして食べていた。

 

てっきり、鍋に入れるのかと思っていたら

そのまんま食べる麺だった。

 

もちろん鍋に入れてもいいと思う。

 

現地の人がいないとわからないことが、結構あるんだと気付く。


タイスキの食べ方だって、今までの食べ方と微妙に違った。


私はタレをスープで薄めて、具材を入れて食べていたが(日本の鍋のイメージ)、タレを薄めず、具材を付けて食べるのがえみちゃん流。

私もさっそく真似をした。

 

 

鍋の温度調節をするスイッチが、何度もOFFになり、故障している感じだった。

 

それをスタッフさんに伝えると、コンセントのあたりを少しいじって、スイッチが入ると去っていった。


OFFになるたび、スタッフを呼び、直してもらう、を数回繰り返した。

 

席は他にも空いてるから、移動させてくれるとばかり思っていたが、あくまで、コードの接触をいじってその場しのぎで直すだけ。

他の席のものと交換するわけでもない。

 

「こういうとこが、タイなのよ」

とえみちゃん。

 

これだけ呼びつけたら、日本なら、絶対に席か機械を変えてくれるだろう。

 

しかも、スタッフさん、テーブルの脇にずらりとスタンバイ。


スタッフがやたら多いのもタイならでは。

日本の飲食店は少なすぎるよね。

 


 

別にニコニコしているわけでもなく、ジーっと私達を見つめている。

 

「ここの店、いつもそうなの」

 

そうなんだ…

こんなにスタッフさんがガン見してくる飲食店、日本にはないから慣れない。

 

大好きなタイスキというのと、初めて会った者同士の興奮もあって、ソファの上で立って、騒ぎまくる子供たち。

4歳、4歳、2歳。

3人いたら、賑やかだ。

 

「静かに!座って食べて!」

後ろの席の方に迷惑になると思い注意する私。

 

日本の暮らしの中で、幾度となく経験した苦いシーンが頭をよぎる。

 

 

ところが、後ろの席の子供も、真似して立って騒ぎ出した。

親たちは、ニコニコと見ている。


店内に子供のうるさい声が響く!

子供を連れてないお客さんもいるのに。


こりゃ、やばいわ!

スタッフさんに怒られるかな?

と気になって見てみると

相変わらず至近距離で無表情であった。

 

もしかして、誰も、気にしていない?

なかなか、うるさいですよ?

 

「タイの人って、子供に優しいから

こういう時、楽だよー。

ニコニコと見守ってくれる感じ」

 

そうなんだ。

 

日本なら、お母さんの心臓がキューっとなるシーンである。

こんな思いするなら、『もう外食しないよ!』って子供にキレたくなる。

 

でも、タイは違った。

子供たちを見る周りの大人の目が、とっても温かいのを確かに感じた。

 

お母さんの肩身が狭くない!

 

その後も、「静かにしてー」と叫びたくなるようなシーンが何度もあったし、これはダメでしょ、絶対怒られるって!ってこともあったのだが、誰かに嫌な顔をされることはなかった。

 

もうこれは、文化の違いという言葉でしか表現できない。


同じ優しさを日本では求められない。

 

とにかく、この旅では、子供のことで心を縮こませる必要はないとわかった。


肩の重荷が一つ取れて軽くなった感覚だった。

 

 

「日本なら、こういう時は・・・」は、ひとまず置いといて、タイの優しさにどっぷり浸ろう。

甘えよう。

 

子供のことで周りに(特に他人に)迷惑をかけたくない。

という思いは人一倍強いほうだと思う。

それは、私が迷惑を受けたくないタイプだからだ。

 

この旅でも、なるべくいい子にしていてほしい、周りに迷惑かけたくない、えみちゃんにも。

と思っていたけど、それは杞憂だったね。

 


『子供は騒ぐ、うるさい、落ち着かない。

そんなの当たり前でしょう?』

とみんなに言われている感じがした。

 

今思い返しても、精神的に救われたなぁ、この旅は。

 

それは独身時代のタイ旅では、知りえない体験だった。

 

 

家に戻り、2階のゲストルームに案内された。

ゲスト専用のシャワーとトイレがあるところが外国っぽい。

快適だ。

 

静かな住宅街。

部屋からはきれいな月が見えた。

まだ旅1日目。

 

眠れないかも、と言いつつ、21時頃には寝ていたみたい。

 

とにかく暑い!

寒い能登から来たから一層、真夏みたいな夜がうれしかったのを覚えている。

 

つづく




wai