産婦人科情報　～川西市　しまざき助産院～

少しでも産院選びの参考になればと発信している産婦人科情報の第八弾です(´∀｀)

今回は川西市の最北部。豊能の妙見口を超えたその先の黒川地区という山の中にある「しまざき助産院」

住所はギリギリ、川西市になります。

「自然の中でリラックスしながら、自身の持っている力を最大限に発揮し出産。
赤ちゃんは家族に見守られて祝福されながら生まれる。
生まれた後も家族に守られて生きていく。そんな当たり前のお産を目指します。
妊娠中に大切なことは赤ちゃんに必要な栄養と休息と運動。
自然な出産には、リラックスと家族の存在です」というのがコンセプトで、お産のときも「いきむ」のではなく自然な陣痛のみでお産に望むように導いてくださいます。

お産に対しての考え方も、すごく素敵な思いを語っておられます。「陣痛に対して痛い、怖い、不安って感情をもつのか？
陣痛は、かわいい赤ちゃんが産まれてくるために大切なこと。
陣痛が来てほしい。来てくれてありがとう。わくわくする気持ちになってみる。
自分自身の考え方や思いを変えることで真逆の発想ができる。

日常においても、ポジティブな発想をするように
努めることって大切なことだ。ポジティブが連鎖する。
考えて解決する問題ならば、いっぱい考えればいい。
考えても解決しない問題を悩んでもしかたがないと思う。

妊娠中も不安ばかり持っていると悪いホルモンが出て、
本当に異常を起こすこともある。心と身体は繋がっている。
お腹に赤ちゃんができた喜びと幸せを感じて、
妊娠生活を楽しく送ってほしい」

そんな助産院だそうです。素敵ですね。

実際にこちらの助産院でお産された方から、素敵なレポを頂きました↓↓

私は元々とても不安が強い方で、生理痛で失神したこともあるほど痛みも苦手でした。

なので、一人目の時は迷わず総合病院を選び、なんだったら無痛分娩ができる病院を探しているほどでしたので、妊娠中も不安なことや心配なことばかりでした。

そんな心配や不安も良くないことも頭では理解していたので、自分でソフロロジーの本を読んだりして過ごしたのですが、実際のお産はやはり不安や恐怖が出てきて、痛いのに体がゆるまず子宮口が開かなくて、３０時間越えの陣痛で結局陣痛促進剤を使って産みました。

産後の入院期間は母子別室で、おっぱいが張っていても赤ちゃんにはあげられず、ミルクを足されていました。

確かに母子別室は楽かもしれないけど、退院後がしんどかった。

初めての育児でわからないことだらけで、こんなことで病院に電話をかけてもいいのかな？これで大丈夫なのかな？そんな育児に不安な毎日でした。

二人目の妊娠が分かったとき、助産院も気になりつつ、また一人目を生んだ総合病院へ行きました。わずか二年ぶりでしたが、病院の先生はほとんど変わられていて、ここでまたあのお産をするのか？

妊婦健診で腰が痛くてつらいと先生に言ったら、「妊娠してるからね」と冷たく言われ返された。

そんな悶々としたまま二人目を生むのか、それとも勇気を出して助産院で生むのか？！自分の中でかなり悩みました。

そして、とにかく一度助産院に行って話を聞いてみようと思いました。

初めてお会いしたしまざき先生、急に電話したのに来ていいよと言ってくださり、ゆっくり時間をかけて助産院でのお産について教えてくれました。そして、不安が強いタイプなのもすぐに見破られていました。

だから、しまざき先生は無理にここで産めとは言わないし、自分で決めなさいという感じでした。

しまざき先生のいうように、お産を幸せだと感じられたら最高！でもほんまに？わからへん。わからへんけど、しまざき先生を信じて、自分や赤ちゃんを信じて、ここで産んでみよう！そう思って私はしまざき助産院で産むことを決めました。

そして妊娠期間、上の子のお世話もあり、一人目の時のように今日は何周何日でどんな症状が出る人もいるとか、スマホで検索しまくることはありませんでした。

毎回妊婦健診に行くことが楽しみで、上の子と一緒にエコーを見たり足湯をしたり。お天気な日は近所のヤギを見に行ったり田んぼを見に行ったり、たくさん自然と触れ合ういい機会になりました。

毎回先生に不安なこととかも聞いてもらって、だんだんとお産が楽しみになっていきました。

しかし切迫早産と診断され、薬を飲むことになりました。

このままだと思い描いていたお産が出来ない。失敗の経験みたいになるのは嫌だ。でもそんな不安に思うことが一番良くないなってもう分かってきて、頭だけでなく体でもリラックスできるようになっていました。

とにかくリラックスをして、人生でこんなにのんびりできるのはこの数か月だけで、生まれてきたら忙しくなるやろうし、寝れるだけ寝ようと思っていました。私がこんな思考回路になれたのは、毎回妊婦健診でしまざき先生とたくさんお話をしたり、Comodoでもカラダとココロを緩める感覚を体得していたからだと思います。

そんな感じで生産期に突入。一安心したのもつかの間。

今度は、なかなか生まれてこないので「私に陣痛を起こせるのか？」そんな不安が出てきたのです。

私は一人目も微弱陣痛で、母からもうちは微弱陣痛の家系だからあんたもまた微弱陣痛だと言われ、より不安が濃くなりました。でもそれをしまざき先生に言うと、「陣痛を起こせないと今頃人類絶滅してるね！」と笑ってくれました。確かに(笑)

そうやって頭が軽くなり、あとは自然の中を歩いたり、できるだけ自然と触れ合うように心がけるようにアドバイスを頂き、助産院の近くの散歩コースを歩いたり、一庫公園の長い階段を上ったり、自然の中へ行けないときはとにかく住宅街でも歩きました。

そして、もう「今日生まれてくるかも」と考えるのもやめました。いつでもいいよ！切迫早産の安静中に落ちた体力も戻ってきてるし、いつでも生まれておいで！」そう赤ちゃんに伝えられるようになっていました。

すると予定日から三日後に痛いなと思ってから一時間、家から出発するのにもたついて、助産院に着いて２、３分でするっと生まれてきてくれたのです。一言目は何て声かけようかな？とか考えていたけど、「出てきた～はやない？」でした。(笑)

産んでからずっと赤ちゃんと一緒に過ごせて、体重を測る時もちゃんと赤ちゃんが見えるところでしてくれました。

いつも赤ちゃんと一緒にいられて、毎日おっぱいマッサージでおっぱいの管理もしてもらえて、不安が無く、幸せな気持ちで赤ちゃんと触れ合えるように至れり尽くせりな時間でした。そしてこだわりのごはんは和食オンリーとかでなく、手作りのパンもあって、とっても美味しくて健康にも良くて最高でした。お産でたくさん血液やらが入れ替わって、そこにこの食事やったらほんまに細胞まで生まれ変わってるんやろうなと思いました。後は帰宅してからもこんな食事作れるようになろうと思いました。

入院二日目までは眠たかったのですが、退院するころには、授乳のリズムも整っていて、とてもスムーズに家の生活をスタートすることが出来ました。

家に帰ってからも、少しでも気になることがあれば連絡くれていいからねと言ってもらえていたので、気軽に相談することが出来ています。

自然派にこだわりすぎず、医療にしかできないこともあるし、ちゃんとバランス良く対応してくる助産院です。

たとえ私が切迫早産で病院で産んでいたとしても、それは失敗ではない。必ずそのあとの時間で取り戻せる、そう言ってくれました。

川西市でも産後の事業がスタートするようで、しまざき先生は2019年4月から「産後の家」」を始められるそうです。

ひとりでも多くの方が自然なお産を経験し、幸せな育児が出来ることを願っています。

＜入院について＞

建物はシックハウス症候群の原因といわれている科学ノリを使っていない無添加住宅の建物になっています。

また、敏感な肌の新生児ちゃんにはオーガニックコットンで作られたタオルや肌着を使用しているそうです。

また、分娩台はなく妊婦さんそれぞれがリラックスできるスタイルでお産にのぞむそうです♪

分娩料：32万円
分娩予約金：8万円（出産後でも可）
産科医療補償制度：1万6千円
新生児管理料：3万円
新生児聴覚スクリーニング検査：5千円 (聴性脳幹反応聴力検査装置 ALGO(アルゴ)を使用)
入院費用：1日にあたり1万5千円程度（自宅分娩は不要）
※　入院は1日目から6日目頃までご希望に応じる
※　沐浴・乳房マッサージ・アロマトリートメント・食事（有機食材）は入院費用に含まれます。
オーガニックコットンのベビー服セット・おくるみ・バスタオルはそのままお持ち帰り頂けます。

※２０１８年８月末時点　HPより情報を抜粋

※妊娠初期・妊娠２８週・妊娠３６週は提携病院である

高橋産婦人科医院での受診となる（２０１８年８月末現在）

ただし自然なお産を目指されているため下記に該当する方の分娩は受付されないとのこと。

・若年または高齢

・肥満

・アルコール依存がある

・不妊治療による妊娠

・既住症（糖尿病・高血圧・狭心症など）

・感染症（B型肝炎、C型肝炎、HIVなど）

・帝王切開をしたことがある

・血液型がRH（-）である